表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化・コミカライズ】追放されたおっさん、暇つぶしに神々を超える〜神の加護を仲間の少女達に譲っていたら最強パーティが爆誕した件〜  作者: 夜分長文
七章 革命とエドの終焉

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/77

そろそろ動こうか

 エドとアナたちはユウリさんに確保され、自分たちが乗ってきた馬車に無理やり乗せられていた。


 一応、責任はあるから俺も見送ることにしたのだが……最後の最後まで罵倒された。


 別に今更彼らに罵倒されようがどうってことはない。


 ただ、本当に彼らは彼らでどうしようもないのだなと理解した。



「本当にすまん。迷惑かけて」



「いいんだ。気にすることじゃない」



 ユウリさんは苦笑しながら、俺の肩を叩く。


 笑ってくれてはいるが、本当に迷惑をかけてしまった。


 元仲間がまさかあそこまでするとは……。


 追放される時に二度と追いかけてくるな、くらいは言っておいてよかったかもしれない。


 いや、あの様子だとそれでも追いかけてきていたか。



「それに言っただろう? 私は君に、もっと迷惑をかける予定があるんだ」



「ははは……そう言ってくれると助かるな」



 本当、彼女には救われてばかりだ。


 感謝しないといけない。



「全く、あんなのが元パーティーメンバーだったのね」



「正直驚きました。ケネスも大変でしたね」



「そりゃな。パーティーにいた頃はかなり苦労したさ」



 散々こき使われたし、良いように使われまくった。


 ま、今となっては解放されたからどうでもいいんだけど。


 あいつらとの因縁も終わったし、昔の思い出ってところだ。



「リリーやカレンもごめんな。関係ないのに巻き込んじゃって」



 彼女たちにも迷惑をかけてしまった。


 俺だけで処理しようにも、無駄にバタバタしてしまったし。


 やれやれと嘆息してしまう。



「いいのよ! あたしもケネスにはお世話になってるしね。お礼よお礼!」



「そうです! 気にしないでください!」



「そう言ってくれると嬉しいよ」



 彼女たちには頭が上がらないな。


 俺は頭をかきながら、微笑する。



「さて、と」



 エドたちが乗っている馬車はもう見えなくなった。


 あいつらはもう、ここにはやってこないだろう。


 バタバタしてしまったが、もう終わりだ。


 そうなってくると、俺たちにはやらなくちゃいけないことが発生する。



「ユウリさん。確保しているアルト伯爵の兵士のところまで連れて行ってくれないか?」



「そう言うと思っていたよ。動くんだな?」



「ああ。そろそろアルト伯爵にはお尻ぺんぺんしてやらないとな」



 俺はぐっと拳を握りしめ、ニヤリと笑う。



「リリー、カレン。お仕事の時間だ」



「はーい!」



「やったりましょう!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ