7話 ドラゴン少女生活①
夜になったようだ。
早めに、街に帰らないと。冒険者ギルド会場は真夜中には閉まる。
まだ、この世界での時間というのは分からないけど。
「ルル、街に行くけど大丈夫か?」
「街ですか。この辺で待っています。一応、魔法とか魔術でなんとか隠れます」
たぶん、ルルは思ったのかな。街にこの最強ドラゴンが現れたら大変な目に遭うから。それにオレまで追放される。
「分かった。迎は明日になるけどいいか?」
「はい、大丈夫です。ナキちゃんならいつでも待てます」
いつでもか。オレはそんな言葉、ラノベやアニメ、マンガしか聞いたことない。
オレにとっては、初めての友達かも。
「じゃ、行くな。もし、見つからないなら、ルルが見つけて。終わったら、封印の場に行くから」
そう伝えた。
「行ってらっしゃい」とルルがいう。
※
さてと着いた。
飛ぶ練習も兼ねて飛んで行くことにした。
ギルカード(ギルドカード)を渡す。
はい、どうぞ。みたいに。
「お嬢さん、遅かったな。こんな夜まで」
「あー、少しだけ時間が掛かって……」
「ま、何事も無かったから良かった。」っと頭を撫でられる。
頭、撫でるなー。と思う。オレ、子供じゃないんだけど。13歳だが。
こんなことがあったが、何とか通れた。
夜中の街は静かだな。
ずっと家に籠っていたから、こんな経験は初めてだ。
冒険者ギルド会場に着く。
まだ、やっていて良かった。
受け付けには行かず、右側のカウンターに行く。
前に売った時、受付嬢に案内された。
「はい。魔物の素材買取現場です。何を売るか、出してください」
「えっと、これです」と言い出す。
まず初めに、ゴブリンの魔物核。次にウルーガというオオカミの魔物の素材。毛皮と肉と魔物核。次にと、まだある。デカい金蛇の魔物の素材。尻尾と魔物核。
「合計は10点です。買取ります。銀貨50枚です」
ざっと、5万円か。結構稼いだ。
たぶん、金蛇が高く売れたんだ。
よし、あの宿屋に行くか。
そして、着いて、金を払って寝る。
明日になる。
もう、朝か。
眠い。あの本(スキルについての本)を読んで寝たから。寝不足はダメだな。ちゃんと寝ないと。
支度をして出て、ルルに会っていく。
「ルル?いる?」
ルルは魔法や魔術を使って見えなくすると言っていた。
「おーい、ルル?」
どこに?
「おはようございます」と物陰から現れる。
何処かの悪役かよ!
まぁ、いいや。
で、どうするか今日。
この最強ドラゴンを連れ出すからには何かある気がする。例えば、何処かの集団に襲われるとかだ。
家を……建てるか。
そうすれば、誰にも見つからなそうだし。
「ルル、家を建てたいから広い地がある?」
一応、あっちはオレよりもここにいた時間が違う。
「上位の森と下位の森を間にずっと行くとあります」
そこでいいか。
では行こうと思う。
翼を生やす。
「あのナキちゃん、ワタシの上に乗りませんか?」と提案される。
上に乗るか。
ルルは大きいドラゴンだから乗ってもいいか。一度乗ってみたかったし。
「分かった。乗るよ」
ルルが喜びの笑みを見せる。
そして乗る。
おお、いい感じだ。と喜ぶ。
「どうですか?」
「風が気持ち。目的地までよろしく」
「はーい」
そして着く。
さてと、どいう所なんだろう?と思いつつ辺りを眺める。
結構、いい所かも。豊かな緑が広がっている。
「ここだ」みたいな感じで、場所を決めて降ろして貰う。
この辺にするか。と言ってもどう建てるか。ルルに聞いてみるか。
いつまのにか、ルルは人間の姿に戻っていた。
「ルルは、家って建てられる?」
無理です。と言う感じで横を振っている。
なら、ここは魔法だな。作成で。
「作成」
家のイメージをしつつ唱える。
数十分後、家が建つ。
元の世界の家を建てた。
「これ、家ですか?」とルルが聞く。
「うん、そうだ。じゃ、入ろ!」
そして入る。
中も元の世界にしている。
よし、家は建てたし一回休憩するか。と思い、ソファーに座る。
ルルは、家中みているようだ。
まぁ、後で紹介するか。
そして、寝る。
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