3話 初めての街
太陽が眩しい。久しぶりの外だ。でも、異世界の外は初めてか。
何とか、歩き続けた甲斐がある。
前世では、外に出て何分後には死んだけど。異世界では、直ぐに死ぬことはないんだな。
若干、死亡フラグな気がする。回収されないようにしないと。
そんなことは、さておきどうするか。
町とか、都市にいってみようかな?
異世界に来たから、何かしたいというのは特に無いんだよな。ただ、生活を送りたいと思う。
それをするためには、金が必要。
それで稼ぐのは…‥…、身体で稼ぐ、つまり風俗店ってオレはアホかー!
元、男にそんな事できない。オレにもプライドがある。だから、違う方法を考えた。
それは、冒険者。
異世界転生で、定番のものだ。あと、ゲームにもあるもの。
取り敢えず、どこにあるかわからないから真っ直ぐに歩こう。地図もっていないから。
ー歩いて30分後ー
「はー疲れた」
流石に、洞窟の時も歩いていたから。
オレ、インドア派だから前世では、運動しなかった。これでよく、冒険者になると言ったなオレ。と自分でツッコむ。
今って地上なら、飛べるはずなのでは?と悟る。
だってドラゴンだし、背中に翼を出せば良い気がする。けど、翼で服、少しだけ背中に穴が開く気がするがまぁいいか。
破けたら、魔法 作成で直せばいいや。
取り敢えず、翼生やすか。
背中に違和感を感じるが、たぶん翼だろう。
色は、白色なんだな。髪も白色だったし。なんかあるのか共通点。
まぁいいか、その際はまた考えるとしよう。
翼を広げて、飛んでみる。
「おおおっとと!」
危ない、危ない。
結構、操作難しい。鳥って飛ぶとき、大変なんだな。
少しだけ鳥の気持ちが分かった気がする。
そんな事は、置いといて景色は?
オレの目には、絶景が見えた。豊の緑の草原に、森や山、そして町があった。
森の周りに町があった。
あの町行ってみようかな?近いから。
飛んでいくけど、あと数距離になったら降りて歩くか。人目に付くと厄介だし。
※
よし、着いた。ここから歩くか。
遠くから見るから、直ぐ近くに森があるのかと思ったら、多少は平らなところがあるのか。
空中にいたから、魔物と人に合わなくて良かった。
さてと、門兵がいるのか。
怪しまれないように、翼は隠して。
そんな事を考えながら、門兵まで来る。
「嬢さん、見ない顔だね」
「はい」
嬢さんかー。そうだよな、今は女の子だから。
「自己身分書ある?」
「自己身分書?」
自己身分書って何だ?身分証明書みたいなやつ?持った事ないけど、聞いた事がある。
「自己身分書って言うのは、自分のことが書かれているカードの事だ」
まぁ、身分証明書みたいなものか。
「その自己身分書というのはないけど。どうすればいい?」
「どこのものでもないのか?ほら、何でもいいから遠い国とか、村など」
『そもそも、オレは転生しているからない』なんて言えない。
どうするか。
「さっきも言ったけど、どうすればいい?他の方法があるならそれをするけど?」
ん?なんか少しずつ、女の子口調になっている気がする。大丈夫か。
「他の方法か、銀貨1Rを払って貰うか。または、13歳未満だったら無料だけど……」
銀貨1R?何だその単位聞いたことがない。そもそも、お金持っていない。なら、13歳未満だったら無料を使うしかないと思う。
「でもお嬢さん、13歳以上な気がするけど」
「え………」
何で分かった?この門兵。
背丈から分かったのか?
「他の方法は?」
「魔力石板を使うだけど?」
よし、これなら。
「分かった良いよ。それって何で行うの?」
「それは、昔から行われた事だけど大体は犯罪者や殺し者の人などの確認する為だ」
犯罪者とかか。この世界は殺し者という人や集団がいるんだ。気を付けよう。
オレは、魔力石板というのに触れた。
どう測ったかというと、指紋認証だった。スマホみたい。
これで分かるって凄いなー。
感心している場合じゃない。
表示したのはどれだ?
表示されたのは
[一般人、一般魔物、
犯罪 ナシ
]
一般人?一般魔物?一般人は分かるが一般魔物って何だ?
「よし良いよ、通れ!お嬢さん魔物だったんだな。今度から自己身分書やギルドカードどっちか持って来い」
「あの、一般魔物って?」
「一般魔物とは、普通の魔物という事だ。大体は、凶暴だったりする。だけどお嬢さんは、凶暴じゃないという事」
この人、何でも教えてくれる。良い人で助かった。
あっ!そうだ。もう一つ教えて貰おう。
「そのギルドカードって、どこで?」
「ギルドで貰えると思う」
「あ、ありがとう」
感謝の言葉なんて何時頃だろう。前世で全然行ったことがないから。つまり友達、いないという事になるけど。
まぁ、なんか色々あったけどこの町に入れたから、いいか。
ていうか、ここ町じゃなくて街なんだ。
よかったら、ブックマークやいいねしてください。お願いします。