1話 ドラゴン転生
俺の生活は、ほぼ毎日引き籠もった生活を送っていた。
学校は、面倒だと思いながら行っているが、行かなくてもいいと思っている。
俺は高校生に入って2年経ってる。でも、学校生活を楽しんで送っていない。寧ろゲーム生活の方が楽しく送っている。
まぁ、自分が選んだ学校だから行くしかないし、でも帰って来たら、VR (バーチャルリアリティー)MMO RPG(多人数同時参加型オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)や俺の好きなホラーゲームがプレイ出来るから行こうと思う。
もうこんな生活が無くなるとふと思った。なぜそう思ったのかは分からないが、たぶん気の所為だと自分に言い聞かせる。
こんなことを思っていたりや考えたりしながら、いつども通りに家を出て学校の通学路を通る。
すると突然、偶然なのか俺の身体に車が当たってきた。そして、身体が吹っ飛んだ。
何かの壁に当たり、座り込んだ状態に入った。
「痛い!!」と声になる程の感覚がした。
痛みが全身にきて、めまいがする。
「な……んで?」
なぜ俺が轢かれた?と言う疑問が心に残る。
俺は困惑しながらも起き上がろうとするが、痛みの所為なのか起き上がれない。
頭には血が出ている。
頭に手を当てた時、手には血が付着していた。たぶん、吹っ飛んだ時の勢いで壁に打つかだたんだと思う。
死ぬのか、と俺は悟。
だんだん視界ががぼやけてくる。。
聞こえるのは、人の声と救急車のサイレンの音。
俺を轢いた人が呼んだんだと思う。あの人にとっては、最悪かもと思った。
頭の出血が酷い。
人生って・・・・・こんなに・・・・・呆気、無いんだな。
俺はそんな事を考えながら、事切れて目を瞑った。
※
冷たい。何が当たり、冷たさを感じる。
目を開ける。
「ここは何処だ?」と起きて最初の言葉だ。
岩…か?
オレの目に映ったのは、岩だらけの地形だった。
此処、病院じゃなく、洞窟?なのか。
オレは、死んだはずじゃ・・・・・。
オレの身に何かあったのか?と考えているとまた、冷たく感じる。
オレは、額を触る。
ん?水か?どうやら、水滴があったようだ。
ん?とまた疑問に思う。
まだ何かあった。
オレの手や腕ってこんな白だったけ?それに普通の腕よりも短い。
あれ?なんかおかしいと思う。
自分の身体を見る。
気づいた事があった。
それは、オレ自身がドラゴンに転生していると言うこと。
もしかして人間ではない?
この爪といい、鱗といい。
ラノベ・漫画・アニメにある、異世界転生。
夢…なのか?いや、これは、現実だと思う。
オレは、異世界に転生してドラゴンになってしまった。
そうだ。もしも、仮にここが異世界なら引き籠るのはやめたいと思う。また前世と同じことしてしまうは嫌だからだ。なので、これからはオレなりのドラゴン生活をして行こうと思う。
※
ー起きたところから30分後ー
魔物が現れたところだ。
歩いても全然出ないから、歩き続けた。
「スライムか」と当然のように言う。
ゲーム内では、序盤の魔物。
だけど、攻撃仕方分からないんだよな。
オレ、ドラゴンだから。人間だっら分かるのに…
叩くでもしてみるか?
オレは叩いてみた。
スライムは怒り、体当たりしてくる。
痛い。と言うがそんなに痛くなかった。
鱗のおかげで助かった。
人間だったら、痛かったと思う。
そう言えば、竜といえば炎を吐くと言うのがファンタジーのお決まりだった。
なので実際にやって見る。
「火炎吐息」と唱え、オレの口から炎が出る。
スライムにうまく当たった。
思いついて使った攻撃だが上手く行ってよかったと思う。
何事も努力が大切って言うが、そうでもないと悟った。
今、スライムはどうなったかと言うと丸焦げになり、消えた。
やりすぎたか?
フレイムブレスは、火力を気を付けるか。
一つ目標が出来たので、進んでみる。
いつ、どこで、何が起きるのかは分からない。でも、見た目はドラゴンだから大丈夫だと思う。
そんな事を考えてながら、前へ進む。
そして魔物が現れる。
いつも通りに、炎を吹く。
そして倒して前へ進む。
それらを繰り返しながら歩み進める。
※
どうやら、この世界はステータスみたいのがあるみたいだ。
ゲームと一緒と考えた方がいいかもしれない。でも少し違うところは、『ステイタス』という名ではなく『能力一覧表示』という名だ。
[自己能力一覧表示]
名:決まっていない。 ランク:F
状態:正常
体力:1000
魔力1000/2000
スキル:通常能力 魔力感知、魔力操作、炎火吐息
自作能力 ナシ
先天性能力 人間化、不老不死、冷熱無効、能力強化
種族能力 強力結界層、完全防御、古参竜気配、完全回復、最強剣
魔法・魔術:火炎魔術、作成
自己能力一覧表示だけど、色んなもの載っている。
特にゲーム内ではなかった機能もある。(まぁ、 当たり前なんだけどさ、ここ異世界だし。)
人間化ってなんだろうか?
今度試してみるか。
取り敢えず安心安全な所まで行ってこの『先天性スキル 人間化』を使用するか。
オレは安全なとこまで移動することにした。
これは、オレがドラゴン少女になり、異世界生活を送っていく物語だ。