表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学術師 レオンハルト ~人形(ひとがた)たちの宴~  作者: 十万里淳平
第七章-二人
57/171

味覚

「申し訳ありません。」


 食事の後、書斎に戻ると、コムが急に謝罪の言葉をレオンハルトへと投げかけてきた。


「何の話だ?」


「まさか施術ミスがこういった形でクローズアップされるとは想定外でした。」


「ああ、味覚の話か。」


 レオンハルトは何事もなかったかのように言う。


「あの時、俺は言ったはずだ。全ては仕方のないことだと。

 命が再び与えられたことだけでも奇跡なのだとも、そう言ったはずだ。

 だからこの件はもういい。済んだ話だ。」


 執務机の椅子に座り、卓上の情報端末を起動する。

 瞳に映像盤の光が照り返す。メモに目を通しつつ、端末を操作し、データを精査していくレオンハルト。

 冷静に処理を行う彼に、コムはさらに言葉をかける。


「でも、もう少し我々が注意深くやっていれば、こういった事態は……。」


「コム!!」


 力ない声を発するコムを、レオンハルトは怒鳴りつけた。


「もういいと言っている……。」


 レオンハルトは、怒りと苛立ちを秘めた瞳をコムに向ける。


 コムの瞳から光が消える。


 張り詰めた空気をノックの音が破った。


「レオン、お客さんだよ。エレナさん。」


 どことなく不機嫌そうな顔で、ミナトがエレナを連れて書斎の扉を開く。


 エレナは明るい顔をして、いかにも楽しそうに軽く手を振っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ