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学術師 レオンハルト ~人形(ひとがた)たちの宴~  作者: 十万里淳平
第二十章-真実
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反撃

「何事か!?」


 バルメスの遺跡の内部に警報が鳴り響く。

 エレナが大声で警報の意味を部下に問い質した。


「はっ、侵入者です!

 数は三!」


 部下の言葉を聞いたシュヴァルベが口を開いた。


「正確には四でしょう。

 連中がやってきたという事では?」


「まさか!? そんなに早く回復できるはずが……。」


 シュヴァルベのその言葉を聞き、エレナは考えを巡らせる。


 レオンハルトの傷、ヒュウガのダメージ、そしてミナトの暗示。

 エレナの中では、これら全てを一斉に治せる施設はなかった。


 考えられるのは……。


「どうやら、エキシマスに知られていない遺跡があったようね……。」


 エレナの発言にシュヴァルベの顔色が変わる。


「エキシマスに!?

 ではギルベルトも……!!」


「可能性はあるかもしれないわ、母さん。

 叔父さんは生きている……いえ、きっとコムの正体が叔父さんよ。」


 シュヴァルベの顔に焦りが浮かんだ。


 だがその直後、彼女の表情が一気に引き締まり、マントを翻して、管制室から出て行こうとする。


「どうするの?」


「迎撃する。警備兵を総動員。

 ここにある人形(ひとがた)も全て出撃。未調整でも構わん。

 前線指揮は私だ。」


 シュヴァルベは、冷徹な大公としての声で答える。

 エレナはそんな彼女の様子を見て、小さくため息をつくと、状況を示すモニター群に目を向けた。


 監視カメラの一つには、レオンハルトたちが廊下を駆け抜ける姿が映し出されている。


「レオン……なぜ生きているのよ……。

 これで三度目よ? あなたを殺すの……。」


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