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9話「腐ったスープとカビたパン」

十人は座れる長いテーブル。


侯爵はお誕生日席に座り、その左隣に侯爵の母親、右隣にローザか座っている。


私の席は三人から遠く離れていた。


何を出されても奴らの位置からは見えない。


運ばれてきたスープは腐っていて、パンはカビが生えていた。


悪口だけでなく嫌がらせまで小説のパクリとはね、芸がないこと。


「どうしたのエミリーさん? 召し上がって」


「子爵家は裕福ですから〜、侯爵家の料理は〜〜、エミリー様のお口に合わないんじゃないかしら〜〜」


クスクスと笑う侯爵の母親とローザ、ご飯への細工はこの二人の指示か。


修行時代は逆行魔法が使えなかったので、腐ったスープだろうがカビの生えたパンだろうが、根性で食べていた。この程度の嫌がらせでは私はビクともしないわよ。


今は逆行魔法が使える、せっかくなので美味しい状態に戻してからいただこう。


私は逆行魔法を使い腐ったスープとパンを出来たての状態に戻し、完食した。


「お代わりいただけます?」


メイドに尋ねると、侯爵の母親と侯爵とローザが驚いた顔をしていた。


侯爵の母親とローザがメイド長を睨む。その顔には腐ったスープを出さなかったのね? と書いてあった。


侯爵の母親に睨まれたメイド長は、顔を青くし首を横に振った。


せいぜい仲間割れでもしてなさい。



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