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Once upon a time in Another world  作者: ちょこみんと
二人の神子
7/15

二人の神子6

「忘れ物はないか?」

「うん、手紙も持ったし他に必要なものは、ないって書いてあったから」

「お前ら二人だと心配だなぁ……俺も付いて行きたい……けど」

「神子しか呼んでないからしょうがないじゃない」

 アレンとダグラスとマイラが口々に心配してくる。

「じゃあ、行ってくるね。ノエルちゃん大丈夫?」

「うん、大丈夫」

 ノエルとブランは鏡の中に入り荘厳な建物の中の神子集会の会場へ着いた。会場には神子らしき人がたくさんいた。変わった耳が生えた人や角の生えた人、種族も様々なようだった。ノエルが周りをキョロキョロと見回していると1人の女の子とぶつかった。女の子はよろけて座り込んだ。

「痛っ……もう!なんなん?そっちがぶつかってきたんやから謝るのはそっちやないの?」

「……えっと、ごめん……」

「可愛げもないわ。あんさんほんまに神子として生き残る気あるん?」

「えっと……」

「大丈夫ですか?彼女はぼくの連れみたいなもので……不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。立てますか?」

「あ……はい……立て、ます……」

 ブランが少女に手を差し伸べ少女を立たせると再度謝る。少女は顔を真っ赤にし走って去っていった。

「ノエルちゃんも怪我はない?」

「うん……平気。時間、大丈夫かな……?」

「あっ、走って向かおう!」

 ノエルとブランは走ってホールに向かった。ホール内は神子で溢れかえっており、二人ははぐれそうになったが、ブランがノエルの手を握りなんとかはぐれずに済んだ。しばらくすると会場が暗くなり頭上に五つのパネルが光っていた。パネルから声が聞こえ

「神子諸君、よく集まった。これより第一回神子集会を開催する」

 会場が拍手に飲まれた。ノエルも便乗して拍手をする

「まずはここに集った神子は皆祈りの儀を終えた。大儀である!」

 違うパネルが光りはじめ

「そこで最近死神に遭遇した者も多いと聞いた。本日までに四人の神子が命を落とした。死神を倒せないのは神子失格!十分にチームの皆と力をつけ退治してほしい」

 最後に別のパネルが光り

「それでは本日の集会を終了とする。皆の健闘を祈る」

集会が終わり人々が帰りはじめちらほらと空いてきた時

「あ、勝手に手を握っちゃってごめんね、嫌じゃなかった?」

「ううん、大丈夫だよ」

  ブランがノエルの手を離して少し申し訳なさそうに笑う。

 しばらくして人が空いてきた頃、ノエルとブランも帰ろうとしたとき、先程の少女が目の前に立っていた。

「あんさんの名前聞いてなかったわ。うちは浅葱凛音や!日の本の国の浅葱神社の巫女兼神子様や!」

「ノエル……」

「ぼくはブランだよ」

「ブラン様……ってちゃうちゃう!なんで神になれるんは一人なんにあんさん方は仲良くしとるん?」

「どっちかしかなれなくても大事なチームメンバーだからかな」

 ノエルはなんて答えるべきか分からず黙りこくってしまった。

「ノエルは意見ないん?気に入らんわ」

「……」

「ええい!悪霊退散や!!!!」

 凛音は札を袖から出しノエルへ飛ばした。ノエルは咄嗟のことに避けきれず、札が腕に当たるとバチっと一瞬光り、札は焦げた。

「そんな、邪気を払うだけだから神子相手には何もないはず……ノエル、あんさん何者なん?」

「……何もわからない……」

「もうええわ!あんさんの相手疲れるわ…うちも帰る……」

 凛音が去った後ブランが少し戸惑った後

「あんま気にしない方がいいよ……僕らも帰ろう?」

「……うん」

 二人は大きな鏡に向かって立ち、鏡の中へ入っていくと少し見慣れた宿の部屋に戻ってきた。部屋を見回すとマイラがベッドで本を読んでいて二人の足音に気付いたのか此方を笑顔で見て

「おかえり、疲れてない?アレンとダグラスは稼ぎに大道芸をしに行ってるよ。二人は少し休んで休んで!」

 マイラが水を持ってきて二人に手渡し椅子に座らせる。今日何があったかは聞くつもりがないようだった。そのことが今のノエルにはとても救われたのだ。自分は一体なんなのかこれからノエルは考え始める。

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