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きっと共になる

作者: 風見鴇太

初投稿です

私が初めに違和感を感じたのはちょうど今日のように日が良く照っているが少し肌寒く感じる冬と春の間の日でした。


いつも通りの、なんて到底言えない長い睡眠をとり目が覚めたころには時計の針はちょうど真上を指していました。


あー、最近たるんでいるな、と思いつつ布団を蹴り上げ今日こそは早く寝ようと思いながら、ベッド下に丁寧にそろえられている下履きを履きいつも通りの()を送りました。


いい天気だなー、と窓の外を見てしかし流行り病で外に出れないこと思い出しうなだれました。


水場に行き、歯を磨き、鏡を見ながら身だしなみを整え、居間に行き朝ごはんというには些か以上に遅い朝ごはんを食べ、ゆったりと椅子に腰を下ろし外に出ないのだから髪整えなくてよかったな、なんて思っていました。


そこで私は一つ違和感を抱きました。

私は目を覚ましてからご飯を作っていないはずだと。

なぜ机の上にご飯があったのかと。


私のような適当なものには作れそうにもないきれいなまん丸とした目玉焼きとおいしそうな焼き目のついたパンが1枚、ハムが2枚。


これは何かおかしいぞ、と思いつつも私は楽観的でありますからこの状況が少し楽しくなってきていました。


なるほど、何かあるのはわかったが何も実害を受けていない。むしろ飯を作る手間が省けてありがたいばかりだ。

作ってもらったのだから礼の1つは必要だろう。


そんなこと思った私は礼の代わりと牛乳を少々コップに入れておきました。

なぜ牛乳なのかと聞かれますと、いつだかに友人が家事の手伝いをしてくれる妖精は対価に牛乳を渡せばよいと言っていたのを思い出したからです。



それから私は上司に与えられた仕事を自室で取り掛かり、針が半周した夕方頃まで自室にいました。

さて、切りのいいところまで終わったぞ、と仕事を切り上げ居間に向かい飯を食べようと思い向かうとそこには空になったコップと、晩御飯が置いてありました。


レタスとパプリカのサラダに少し形の悪いステーキのようなもの、そして白いシチュー。主食にはパンが3枚置いてありました。

男料理しかしない私からすればとても魅力的な晩御飯は私を虜にしました。



晩御飯を食べ、礼にすすいだコップに波々と牛乳を注いだ私は満足げに机の上に置きました。


それからは早く寝ると決めていたので、ささっと汗を流し寝室に行きました。



翌日、翌々日と流れていきますが、変わらず毎日なぜかできているご飯を食し礼に牛乳をいれ、仕事、就寝というサイクルが続きました。



2週間たったある日私は一つの問題に悩まされます。

私は病が流行るまでは毎日友人と遊んでいました。しかし病のせいで誰とも会わない2週間です。

つまりどういうことかというと、人が恋しくなったのです。


中々に苦しかったらしく私は突拍子もないことを思いつきました。

そうだ、妖精殿を呼ぼう。

解決策を思いついた私はもう止まれません。

机の上をささっと片付け大量のコップに家にあるだけの牛乳を注ぎ大きな声で叫びました。

妖精殿!私と話そう!姿を見せてくれ!


しかし何も起きません。


私の冷静な部分が馬鹿なことをしたな、と思っていると机を挟んだ目の前に何だか陽炎のようなものがあるでは無いですか。


つい、妖精殿!と叫ぶと陽炎はうっすらと人の形を成し、少しづつ色づいていきました。


黄緑と黄色の間くらいの色素の薄い髪は肩の上でばさっと切り落とされ、切れ長な赤い目は少しの怯えを含んでいました。

ふっくらとした唇は少し前に突き出されておりました。


私が驚きで目を見開き何も言えずにいると彼女は唇を動かしました。


『な、なによ。私何か悪いことでもした…?話って何のことよ…?』


私は3ヶ月を共にする奇妙な隣人とついに顔を合わせたのです。

長文書くのって難しいですね。

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