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第6話 創造力と耐久力

鍛冶屋へと向かいます。

さて、問題が起こってしまった。自分の部屋でジャカード織機を作って、サフィアに渡してしまったもんだから、自分の部屋を明け渡してしまったに等しい。


これはサフィアが種族的にあまり寝ないらしいことから、俺の部屋は不眠不休の不夜城と化してしまったのである。サフィアってなんの種族なんだろ?綺麗な2色の髪だけど、なんか事情があるんだろうな、・・・。まぁ、いいか。


さぁ、とりあえずは寝る部屋を確保しよう。余ってる部屋があったし、最悪、物置があったはずだから、片付ければ寝床くらいは今日中にできるはずだ。


部屋をひとつずつ開けていく。あ、ここは兄さんの部屋だ。ダメだな、使えない。 あ、ここは両親の寝室だ。 おや、ゴロリとサフィアの部屋もあった。 意外なのが、ゴロリの部屋もサフィアの部屋も同じように小綺麗にされており、とてもクマのようなおっさんと髪色の綺麗な美女の部屋が同じだなんて信じられない気分である。


まぁ、いいや。あとはいろいろ物置に使ってるみたいだな、全部屋とも・・・。


よし、物置を俺の部屋にしよう。とりあえず、魔法を使ってみよう。物を動かしたり、浮かせたりするには・・・、

『レビテーションの魔法。ある程度の重量まで物を浮かせることができる。レジスト(抵抗)されない限り、どんなものにもかけることができ、その上位概念は重力魔法。世の理を歪める魔法で・・・・・・』


長いので、頭のなかを中断させた。


「とりあえず、使ってみよう。


ほいっと。」


指の先を動かしたい箱の山へ向け、力を込めてみる。


するとぼわーっと光ったのちに、フワフワと物置内の箱たちが浮き上がり始めた。


「じゃあ、こっちの廊下に行っておいてね。」


箱たちの移動する道筋と終着地点を魔力で印を作ってあげると、箱たちはゆっくりと進み始め、綺麗に重なりつつ、積み上がっていった。


「よし、この流れで物置の一部屋をくつろぎ空間へと配置換えだ!とりあえず、全部廊下に出そう。」




この日は結局、1日部屋の移動に費やし、元俺の部屋からベッドを搬出する際に、引っ掛かって、壁を壊してしまい、明日からは壁の修繕をしなければならない。とりあえず、両親にはこっぴどく怒られてしまった。


なので、壁も素晴らしい状態へて補修してしまおう、と心に誓い、まだ埃くさい新自室で眠りについたのであった。


その日の夢に安藤語録登場

『計画的実施と突発的事象への対応は、たとえ同じ結果となろうとも周囲へ与える被害や影響は段違いなことが多いんだよ。つまり、行き当たりばったりな俺たちがミスると、マメな計画的なやつがミスるよりシバかれかたが酷いっちゅうやつだよ。』


安藤語録その3である。




次の日、朝目覚めると、元俺の部屋からはガッションガッションと機織りの音が聞こえる。サフィアはやはり不夜城の主となったようだ。


サフィアのところに行ってみる。


「おはよう、サフィア。機織りの調子はどう?不具合とかあったかな?」


「おはようございます、タカ様。素晴らしい出来映えですよ!ただ、あとは図柄をこのカードで変えれるのでしょう?もう少し色々な図柄が欲しいところです。」


サフィアの側にはすでに出来上がった反物が20~30は積み重なっている。普通の機織りがどのくらいかけて織るのかは知らないのだが、1日でこの量を織るのは常識の範疇を越えているのではないだろうか?


「サフィア?もしかして魔力を結構な量を込めたのかな?」


「はい、タカ様。初めは少しずつやっていたのですが、量を込めるほど回転スピードが上がることに気づきまして、壊れないように少しずつ魔力をあげていったのですが・・・、さすがタカ様の作られたものです。まったく壊れることなく、現在は普通の機織りの300倍くらいのスピードで織れています♪」


隆康は愕然とした・・・。そんなに効率がいいのか、この織機は。とりあえず、この街の産業の1つにこの織物で良いんじゃないかと思う。そこは母上に要相談だな。


「ほどほどにね、サフィア。」


「はい、タカ様。もう終わります。朝食の準備はできてますので、もう食事なさいますか?」


「いや、いつも通り家族で食べるよ。おれはこの部屋の壁も直さないといけないし・・・。」


そう言うと、隆康は昨日の破壊あとを観察し、どのように直すのがいいか、またはどう改造するかを考える。


ただの壁だと面白くないし、どうせなら、グレードアップをさせたいよなぁ。


壁に収納空間を作ったらどうだろう。自由に出し入れ可能で、空間拡張が望ましいな。経年変化もカットできたらそれがいい。


ふむ。空間拡張と、時間経過無効、物質への耐久力付与効果をつければいいのか。


よし、魔法の時間だ。壁を直すと同時にこれら3つの魔法を重ね掛けだ!


おさらに思い付いた! 魔法でも打ち砕けないように頑丈にすればいい。さらに魔法として、耐久力倍増、破壊無効、魔法攻撃無効、魔法効果認証方式(特定の人の魔法しかを影響されなくなる)の付与、状態異常探知からのオートマチック治癒魔法、などなど。


自重せぬぞーー!


この日の仕事は起床から30分で片付けたのであった。



朝8時。朝食の時間となった。両親と、サフィア、ゴロリと自分の五人で朝食は食べる。

我が家は使用人と一緒に食べる。両親はそこのところをとやかく言う人ではないのが良い!


「父上、母上、おはようございます。」


「「おはよう」」

両親の声が重なる。


「すごいものを作ったようだね、タカ。サフィアは昨日だけで、我が街の月算出量を超えた本数の反物を織ったそうだよ。」


「タカはいつの間に機織り機を作ったの?知らなかったわ。しかも、なにやら画期的な仕組みらしいわね」


父母ともに好評価である。


「うん、もっと暮らしに役立つものを作っていきたいんだ。今日は昨日壊してしまった壁の修繕の予定だったけど、もう終わったから、街に行ってみたいんだ。何かしらの発見や、資材などの買い物をしときたいんだよね。」


「あぁ、もう終わったのか?そういうことなら、行ってもいいよね、メリー。」

「そうね、なら、街に来るのだから、一度、商工会に寄りなさい。色々な資料とか見せたげるから。」


「分かりました。とりあえず、街をぐるっと見たら商工会に顔をだします。」


そうして家族の朝食は終わり、タカは屋敷の門をくぐり外へと出ていった。


街は3分ほど丘を下り、2分ほど川沿いを歩くと到着した。相変わらず、寂れた光景である。人はあまり出歩いてないな。


さらに5分ほどフラフラと目的の場所を探し歩く。その場所とは鍛冶屋である。


次は鍛冶屋でひとつ何かしようと思っている。


目的の場所はすぐに見つかった。何やら騒いでいる連中がいたからだ。


観察してみると、冒険者風の男たち5人が一人の女を取り囲んで騒いでいるようだ。

聞き耳をたてていると、ボスらしき冒険者以外の四人がガヤガヤと騒ぎ立て、ボスは中心でそれを眺めている。内容は、金を返せ。返せないなら、土地の権利証を渡せ、土地は都のホグリーム商会へと売る手はずになっている。


そういった内容であった。 隆康はとりあえず、5人の力量を確認すべく、魔力量を知るすべはないものか頭で考えた。すると例に漏れず、頭のなかにその答えが浮かんできた。


『相手の力量を図る場合、魔力量のみを図る場合は自分の目に魔力を集め、意識して対象を観察することで、対象の魔力量を確認できる。

一方で、相手より自分の魔力量が低い場合は失敗する可能性がはねあがる。また、相手の技量や身体能力を図る場合は、自分の目に魔力を集めた上、「観察」の魔法を発動しなければならない。「観察」の魔法の習得には、一度他人から「観察」の魔法を受け、抵抗(レジスト)するか、魔法の巻物により習得(ダウンロード)するかの2つの方法がある。』


であるそうだ。しかし、そこは隆康の創造力である。魔法をイメージした結果、能力を創造し、すぐに「観察」を発動できたのである。


男1 名前:ナラム 男 冒険者 31歳 力 17 知力 12 敏捷 16 耐久 40(防具含む)

男2 名前:ラッシュ 男 冒険者 24歳 力 7 知力 4 敏捷 24 耐久 20(防具含む)

男3 名前:ネラ 男 冒険者 26歳 力 28 知力 7 敏捷 4 耐久 20

男4 名前:トミー 男 冒険者 19歳 力 7 知力 5 敏捷 29 耐久 8

男5 名前:トーヤ 男 冒険者 17歳 力 7 知力 4 敏捷 23 耐久 5

五人とも魔力は規定値に到達せず。


確認後の感想・・・ いわゆる雑魚である。成人男性平均より上なのは男1 ナラムという男だけで、あとは鍛えてない一般人レベル。男3 ネラという奴は力自慢らしくガタイも大きく強そうだが、数地上は大したことない。


念のため少女も覗き見る。


少女 名前: アン 女 鍛冶屋 修行中 17歳 力 34 知力 42 敏捷 20 耐久 121 魔力 132


・・・Σ(゜Д゜)


圧倒的である。 これ、少女の一撃で冒険者が死ぬレベルなんじゃなかろうか。発見した当初は、少女を助けて感謝される自分に酔おうと思ってたのに、必要ないじゃん、これ・・・。


よし、俺は知らん。鍛冶屋での用件を済ませてしまおう。


そういうことで、隆康はもめている輪の中心に歩を進め、少女へと語りかける。


「ねぇ、お姉さん、ちょっと聞きたいことが、」


「こぉぉのどちくしょくがぁ~~」

鍛冶屋の精錬用ハンマーが俺の側頭部へとクリーンヒットー!

大きな衝撃と金属音、爆音が辺りを支配した。お約束通り、隆康は耐久力(鈍感力)の発揮により無傷である。衝撃はすべて音と一緒に流されていった。




冒険者たちは驚愕のあまり固まり、少女もびっくりして目を見開き、ハンマーを取り落としている。


この誰もしゃべらない空間で、非常に気まずい思いをする隆康であった。


鍛冶屋で何やら騒いでいますが、気にせず飛び込むと、脳天へハンマーを食らいます。


少女の渾身の一撃が隆康を襲います。


いちおう、無傷な隆康。つぎの展開は如何に・・・。


大体お約束です。

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