ゲーム開始初日①
次の日、起床し時計を見ると、まだゲームの開始時間には早かった。
開始時間まで、朝食の支度をし、コーヒーを飲みながら、ゆっくりした。
コーヒーが飲み終えた頃、時計を見ると開始時間があと5分に迫っていた。
ゆっくりしすぎたみたいで、急いでゲームを始める準備をし、電源を入れるた。
前回と同様に、周りが真っ暗になり、少しすると周りが明るくなって来た。
今回は液晶しかない空間ではないようだ。
周りを見渡すと、中世ヨーロッパのような街並みと、すぐ近くには大きな噴水があり、噴水の周りの結構な広さのスペースがあった。
他にも自分と同じように、周りを見渡してしているプレーヤーらしき者達がおり、人間ではない動物の耳などの生えた人もいた。
他にも飛び跳ねていたり、走って何処かに向かっている者もいる。
ゲームに入って初めに、妹と合流するために、妹のプレーヤーIDに、フレンド申請を送ろうと思った。
設定画面を意識すると、昨日キャラ設定した時に出てきた液晶パネルが出た。
手でスマートフォンを、操作するみたいにフレンド欄を押し、そこにあるプレーヤーIDと書かれている場所も押し、フレンドIDを打ちフレンド申請を送ると、すぐに承認が来た。
設定画面のマップ文字が、点滅しているに気づき押した。
するとマップには、半径100mぐらいの範囲の、簡易的な地図があり多くの緑の点があった。
ふと、赤い点と青い点があるのに気づいた。
多分赤い点は自分で、青い点がフレンドなのだろうなと考えていると、青い点の方に近づいてきてた。
青い点のほうを見ると。
「おにぃちゃん、やほ」
茶髪で短い癖っ毛な髪の、妹と同じ顔をしている、猫耳が生えている、プレーヤーが手を振りながら、こっちに近づいて来た。
「お前、花奈なのか?」
「そうだよー、でもゲームで本名は禁止だよ、こっちでは火憐って呼んで」
「わかったよ火憐、俺も砂鉄って名前で呼んでくれ、それにしてもお前種族獣人にしたんだな」
「そうだよ、おにぃちゃんは竜人にしたんだね」
「お前はおにぃちゃんのままなんだな……それなら違うぞ、ランダムにしたら天魔竜人って種族になった」
「えっ、そんな種族聞いたことないしβテスト時のゲーム掲示板でも載ってないよ!」
「そうなの種族ってそこまで大事ではないだろ」
「そんなことないよ!種族によってステータスボーナスをもらえるものや、上昇しにくいステータスがあるものや、種族特性スキルが覚えることができるものや、特定のスキルを覚えられないなどがあるだよ!」
「そ、そうなのか」
普通に知らなかった、姿が変わるだけのものだと思っていた。
「そうだよ! まぁそれはいいとして職業何にしたの、あっ私はシーフだよ」
「俺は召喚士にしたぞ」
「えっ、それってβテストで地雷職って言われた職業だよ」
「えっ、なんでだよモンスターと一緒に戦えて1人でもプレーできるし、運によっては最初から強いモンスターを連れて行けるしらしいから結構強いんじゃないの?」
「召喚士は運が良ければ強いモンスター連れて行けるっていても、強いモンスターって言ってもレア種族当てた人と同じぐらいのステータスで、当たるといっても千回に一回ぐらいで、ほとんどはプレーヤーより下のステータスで、運が悪いとゴミステータスのやつがでるし、召喚獣でパーティースペースとるから他のプレーヤーとパーティー組みにくくなるし、経験値やお金やアイテムを2人分以上持っていかれるから、組んでくれるプレーヤーが少ないし、好感度が少ないと逃げ出したり、攻撃してきたりするし、召喚獣の装備やご飯代でパーティー1つ分を、1人で払わないくてはいけなくて金欠になるし、召喚するコストが高いし、召喚獣を再召喚するのにもコストが高いし、プレーヤー自身の基礎ステータスが低いから、自分での戦闘がほとんど出来ないからパーティーで1人お荷物状態になる、地雷職って有名だよ、多分このゲームで召喚士ほとんどいないよ」
結構強い職業だと思っているのに、こんなに批判されると思わなかった、まぁ気楽に1人で冒険しようと思ってたしいいけど
「まぁそれはいいとして召喚獣ってどう呼び出すんだ?」
「よくはないけど、まぁそれは置いとくとして、そんなのも知らないでよくその職業えらんだね、召喚の仕方は魔石1つを置いてそれに召喚術使うと召喚獣の種族か戦型のどちらか設定して召喚できるよ、たぶんアイテムボックスに魔石が1つ入っているからほれで召喚してみれば」
「そうなのか、だけど魔石は1つだけなのか?もっと多くして召喚すればもっとつよいのが出るんじゃないのか」
「そんなの出来ないでしょ、最初の魔石は1つしかないし、魔石は1つが結構な値段になるから、召喚術のレベルがあがって二体目が召喚出来るようになる頃にまた1つ買うのが普通の召喚師だよ」
「他の取得方法はあるのか?」
「他には、魔石はボスモンスターか名前持ちかレアモンスターを倒した時に、1つのパーティーに1つ落ちるものだから手に入りにくいし、魔石は他にも使い道があるから譲って貰うこともできないから、集めるのは難しいと思うよ」
「それならボスを一人で倒しに行けばいいじゃないか」
「そんな簡単に勝てるわけないじゃん」
「のんびり強くなっていってから試してみるよ」
「それまでどうするの召喚獣もいないのに」
「どうにかこうにか、頑張ってみるよ」
「まぁ、今日は私もついて行くし、暇な時はレベル上げ付き合うよ」
「サンキュー俺も足を引っ張らないようにがんばるよ」
「あっ、スキルはどんな感じにしたの、それによっては前衛と後衛にわからないといけないし」
「わかったステータス見せるからお前のも見せろよ」
「オッケー、今見せるね」
するとステータスが前に現れそれを見ると
名前 火憐
レベル 1
種族 猫獣人
HP 260
MP 160
SP 360
筋力 8
耐久 7
俊敏 20〈+10〉
器用 10
魔力 5
スキル
〔短剣術LV1〕〔弓術LV1〕〔投擲LV1〕
〔風魔法LV1〕
〔視力強化LV1〕〔俊敏強化LV1〕〔罠師LV1〕
〔隠密LV1〕 〔見切りLV1〕〔鑑定LV1〕
と出ていた、自分のステータスより随分低いなと思い、ゲームの説明書に書いてあった、種族によって低くくなっているステータスが、あると書いていたのでそれかなと思った。
ふと妹のほうを見ると、妹はなにかぷるぷると震えていた。
ゲーム中でトイレを我慢しているのかな、と思っていると。
「ちょっとこっち来て」
といきなり手を引っ張られて、食べ物の絵の描かれた看板の店に連れて行かれ、妹が個室がいいですと店員にいい、個室に案内され中に入り、飲み物だけ頼み店員が飲み物を運んできたところで、妹になんでこんな所に連れてきたか聞こうとすると、先に妹か話し始めた。
「おにぃちゃんあのステータスはなによ、普通の基礎値の2倍くらい高いだけど、どういうことよ?」
「あれって高いのか?」
「高いよ、普通にステータスを最初に振り分ける前は、HP 、MP、SPは750が合計値で、それに+レベル1に10全て上がり、種族によってバランスは変わるけど、合計が2倍の1500あるし、あとのステータスは基礎値が40でそこに好きなところにステータスポイント10を振り分けて50なのに、100あるんだよ」
普通に妹のステータスが低い目だと、思っていたんだけど、自分のステータスが高いようだ。
「俺はステータスポイント20あったぞ」
「えっ、なんで倍あるの、あっ、もしかして種族特性かもステータスを開いて種族名のとこタッチしてみて」
言われたとおりステータスを開き種族名をタッチすると
【天魔竜人】
一億人に1人の確率で出現する1人のプレーヤーのみ使用できるユニーク種族。
種族特性は基礎値が2倍にあり天使族、魔人族、竜人族、人族が混ざった種族であるので四つの種族特性スキルと魔法が使える。
近接格闘、中距離、遠距離でたたかえ、苦手なことのない万能種族で弱点属性もなく天使族と魔人族で魔法耐性をもち、竜神人族で物理耐性ももち、人族の器用さ合わせもっている。
スキルを効果や魔法の範囲を高めてくれる。
種族特性スキルは【魔人族特攻】【回復強化】
【光魔法】【飛行】【天使族特攻】【魔法強化】
【闇魔法】【飛行】【竜眼】【竜化】【物理強化】【竜魔法】【鑑定】【自然回復強化】【起死回生】
を持っている。
と書いてあるだけどステータスポイントが倍あるのはなぜかわからないでいると、ふと所持スキルの【効果倍増】の効果を見ると
【効果倍増】
自分や相手に与える効果を倍増させる。
短めの内容だったが、たぶん自分に付与させるステータスポイントの効果が、倍増したのはこのスキルのおかげだろうと思ったので、妹に種族特性見せてつつ効果倍増で上がったんじゃないかなと言うと。
「なにこのチート種族、ステータスが高くて物理・魔法耐性つきで弱点なしって種族特性スキルがこんなにあるなんて、効果倍増ってβテストの時自分に与える回復の量とバフの効果を倍増させ、自分が当たるダメージとデバフも倍増させるから一撃死させられる外れスキルだと思われていたけど、正式サービス開始でこんな効果が増えてるなんてこれなら私も取ればよかった」
「スキル取ればいいじゃん」
「最初の10個から先のスキルはボスモンスターの確定かレアモンスターの低確率から落ちるスキル取得権じゃないと取得できないの」
「そうなのか、それじゃ今日レベル上げして明日にボス倒しに行ってスキル取得権が落ちればお前にやるよ」
「えっ、そんなすぐに倒せないよ、それに貰うのはわるいし明日は私ゲームに入れなさそうだから無理だと思うよ」
「まっ、今日の調子しだいでがんばってみるか」
「無理だと思うけど、ありがと」
「おう」
話が終わったので店にお金を払い、退店するとさっきまで噴水広場ないたプレーヤーらしき者達が、減っていたのでフィールドに出たんだろかと思った。
自分もフィールドに出ようと思い、少しわくわくしながら、門に向かって歩いて行くと。
「おにぃちゃんちょっと待って、まずは冒険者ギルドでギルドカードを作らないと。
といわれたので、フィールドに出るのはもう少しあとなのか、と思いつつとぼとぼと妹について行った。
取得権のドロップ方法を変更させて貰いました。
種族スキルの魔法を変更しました。
大幅な修正させてもらいました。