5日目 1つ目のワールドクエスト
次の日、ログインしてすぐに街を歩くことにした。
街には最初の町にはないものがたくさんあった。
建物は種類が増えていて、訓練場や職業斡旋所に商業ギルドなどがある。
この街は最初の町で出来なかった、クラン申請や家の購入などができるようだ。
二時間ほど街を歩き、鍛冶を本格的に始める為に、家を購入するためのMを稼ぐために、モンスターの素材アイテムを売りに、冒険者ギルドに向かった。
ギルドに行き、いらない素材アイテムや、鉱山でたまに取れた宝石を売り、家をギリギリ買えるMが貯まったので商業ギルドに向かった。
向かっている途中、路地の奥から怒鳴り声のようなものが聞こえてきた。
聞こえてきた方に向かうと、大きな教会のような建物があり、周りには盗賊のような身なりの男らが、シスター服の女性とを囲んでいて、建物中に子供らがいるのが見えた。
話し声を聴き耳を立てて聴いた
「シーラよぉ、建物の借金返してくれねえかぁ」
「すいません、利息だけすぐに払うのでもう少し待ってください」
「待てねぇな、ささっと払わなねえかぁ」
と話していた。
すると男の1人が
「払えねぇならシーラ、お前や子供どもを売り払って回収するとしますかぁ」
「きゃあー」
とシスター服のシーラと言う女性の腕を掴み、男の何人かが建物に入ろうとした。
しかしほっておけないので、男に近づき男の腕を掴み、女性から腕を離させた。
建物に向かっていた男達も、いきなりの乱入者に驚いて動きを止めている。
すると腕を掴んだ男が
「いてぇな、なにしやがるだクソガキ」
と殴りかかってきたので避けた。
するとクエスト表示が出た。
【ヴェストの聖女①】 ワールドクエスト
*このクエストは一度きりです。
{選択肢}
1.男達を殺す
2.借金を代わりに返す
3.男達を追い返す
4.逃げる
5.男達の味方をする
6.街の衛兵を呼ぶ
{報酬}
??????
??????
と表示された。
これが称号にあった、ワールドクエストらしい。
一度きりと言うことは、選択肢次第でこの後のクエストが、変わるのだろう。
クエスト名にあるヴェストはこの街の名前のことだろう。
選択肢の1.4.5はやめておこう。
殺すのは捕まるだろうし、ここまで関わって逃げるは嫌だし、男達の味方するのは論外だ。
6もいいが、呼ぶ間どうするかが問題だ。
だから2か3かだが、まずは借金を代わりに払えるかわからないので、借金の値段を聞くことにした
「借金はいくらだ」
「あぁん、お前が払うのかぁ、10万Mだぁ」
今現在の所持金の約8割だ。
Mの使い道は、今のところ家の購入ぐらいしか無いし、追い払っても自分がいない間に、また来る可能性があるので、2を選択することにした。
Mを払うと
「毎度ありぃ、また借りにきてもいいぜぇ」
と言い、男達に呼びかけて、帰って行った。
すぐにシスターが
「助けていただきありがとうございます、Mの方は少しずつ返していきます」
「Mは返してくれなくていいですよ、ですがなにがあったか教えて下さい」
と言うと、シスターは驚いた顔をした後、中にお入いり下さい、といい建物に入っていった。
中のようすは、天井にはメイスを持った、グレーの髪の女性が、白い大きな虎の前にたっており、女性のすぐ横に黒く塗り潰された人のようなものが、描かれた絵がある。
他は横長いイスがいくつかあり、奥には天井の絵に描かれている、メイスを持った女性の石像がある。
石像の女性が誰なのか気になっていると。
「あの石像の人物は私の祖先なんです。」
と言い、シスター服のフード部分を取った。
フードから出てきた顔は、石像の女性とそっくりで、髪の色も同じで、唯一違うところは石像は髪が長いが、彼女は肩の上ぐらいところだ。
自分が驚いていると女性が個室に案内してくれた。
中にはイスが数個と長机か1つの部屋だった。
イスに座ると、女性が飲み物を用意してくれた。
そして女性も座るとまず挨拶をした
「私の名前はシーラと言います」
「俺は砂鉄だ、シーラよろしくな」
「はい、砂鉄さんよろしくお願いします」
お互いに挨拶をし、次にここのことについて話してくれた
「ここは見ての通り孤児院です、この孤児院は私の祖先が友と共に、このヴェストの街の近くの森に住む神獣の怒りを鎮めたさいに、この街の国王から貰い受けた土地に建てたのがこの孤児院です」
「なぜ、そんな場所に借金ができたんですか」
「それは…Mが足りなくなったからです」
「孤児院の運営に必要なMはどうしているんですか?」
「国王から支給されてますが、近年の森の様子がおかしくて、定期的にモンスターが大軍が押し寄せるんです、その影響で国王からの支給量が減り、戦ってお亡くなりになった兵士の子供も孤児院に預けられ、貯蓄も無くなりかけていたとき、モンスターが街の中に入り込んで孤児院を壊して、その修理に借金したんですが、よくないところに借金してしまって、それが先程の状況です」
「そうなのか」
と借金の理由がわかったが、これからMも底を尽きたのにどうするんだろうか。
と思っていると、シーラは自分の考えていることがわかったかのように続けた
「これからは、他のシスターに孤児院を任せて、私は森の調査とMを稼ぎに森に行くつもりです」
1人で森の調査に、行くつもりなのだろうか、流石に危険すぎるのではないか。
ここまで関わったのだし、ある提案した
「それなら俺も付いて行くぞ」
「だめですよ、今森はすごく危険なんです」
「それはあなたも一緒だ」
「…それはそうですが」
「それに1人より2人の方が安全だ」
「だけど私サポートは得意ですが、ほとんど攻撃できませんよ」
「大丈夫だ、サポートしてくれるだけで充分だ」
「借金の返済をしてもらったのに、M稼ぎも手伝ってもらうわけにはいけないんです…」
「気にしなくていいぞ、俺は新しい友人の助けになりたいだけだ」
「…友人ですか?」
「迷惑か?」
「いえ!嬉しいです」
と初めて笑みを浮かべてくれた。
そして思ったことを口にした
「笑ってる方が美人だな、暗い顔より笑ってるほうがいいぞ」
「えっ… 」
“その笑顔でそのセリフはずるいです”
と言うと、シーラは顔そらしてなにかを呟いていたが自分の耳には届かなかった。
なにか吹っ切れたように微笑みながら
「迷惑をかけると思いますがよろしくお願いします」
「あぁ、こちらこそよろしく頼む」
と言い、これからの予定を話しあった。
調査は一週間後からで決まった。
そしてMの代わりに、孤児院の使ってない2つの部屋を貰った。
そこでクエストクリアと表示され、報酬を見ると。
{クエスト報酬}
シーラのフレンドカード×1
シーラの孤児院の部屋×2
と出ていた。
フレンドカードは、プレーヤーとのフレンドと同じように、遠くからでもメッセージを送れたり、位置情報がわかったらするだけでなく、NPCとパーティーを組むことができるようになる。
*この場合もNPCのHPが0になると復活しない。
孤児院はこのクエストの報酬のようだ。
一室を鍛治部屋にし、もう一つは寝室などの部屋にするつもりだ。
しかし家具がないようなのでMを稼がなければならない。
そしてシーラとはそこで別れ、中央の町、名前はツェントルムと言うらしいに、転移で戻った。
NPCとプレーヤーの見分け方はNPCは普通の服装や職業服を着ていて、カバンを持ち歩いているが、プレーヤーはローブや軽鎧や鎧を着ていて、武器を持ち歩いているが、カバンはアイテムボックスを持ってるので持っていない。
なのでカバンの有無や服装で判断しています。
だから、もしかしたらNPCと書いてあるのが、プレーヤーの可能性もあります。
シーラの髪の色を金の混じった白いろから、
グレーに変更しました。
グランドクエストをワールドクエストに変更させてもらいました。




