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詩*海辺にて*

ぼくのポケット

作者: a i o

波が砕け散る音を

拾い集めて

ポケットに詰めた


激しい怒りのような

散らばった悲しみのような

そんな音が鳴る

ポケットに手を突っ込んで


歩こう

砂の入った靴のまま

限りのある浜辺と

果てのない水平線


ぶつかりうねって

失敗だった、と

飛沫は言いやしないけど


ぼくのポケット

やり場のない音を匿って


歩こう

数えきれない海の骸

行き着いた浜辺と

続きを隠した水平線


寂しさの勢いに

のみ込まれても

誰も知らなくていい


ぼくのポケット


涙より低い音がする





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