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第92話 命がけの駆け引き その2

 ラウルとの同盟撤回と、侵攻の開始──

 いかなる要望を突きつけられようともユニオンとの交戦は、ラウル市公国のGMゲームマスターパームにとって最も避けるべき事態だった。


「我々に……ノスタルジアと同じ運命を辿れと?」


 脅迫を通り越し、一方的な死刑宣告とも取れる言葉を受けたパームは狼狽の色を漂わせた。以前の飄々とした空気は微塵もなく、焦りと苛立ち、そしてユニオンに対する畏敬の念が見え隠れしている。


 そしてパームのその姿が視界に映りこみ、思わず身震いをしてしまったのはルシアナだった。

 彼女の脳裏に浮かんだのは、前回の交戦フェーズでの忌まわしき記憶──


 この世界に転生して間もない頃、GMゲームマスターとして転生事件で混乱するノスタルジア王国をまとめる為に躍起していたルシアナの元に届いたのは、ユニオン連邦という聞いたことが無い国家からの宣戦通知だった。

 

 直ぐ様各クランを各プロヴィンスの国境付近に配置するルシアナだったが、自らマスターを務めるクラン「オーディン」のメンバーの状況すらはっきりと掴めない混沌とした状態で、ユニオンの侵攻を防ぐことは出来なかった。

 まさに電撃的に次々とプロヴィンスを陥落させ、気がつけばノスタルジア王国はラウル市との国境まで追い詰められてしまっていた。


「安心したまえパーム殿。君たちラウルプレイヤーにはチャンスを与えよう」

「チ、チャンス?」


 にい、と口角を釣り上げる烈空に嫌な予感がしつつも、その言葉頬を緩ませるパーム。

 侵攻を止める事ができるのであれば、例えこの場でルシアナを殺せといわれようとも、それに従う。

 そう考えたパームだったが、続けて放たれた言葉は彼が期待していたものではなかった。


「君たちラウル所属のプレイヤー達がユニオンへ移籍する為の『執行猶予時間』を与える。それまで正式なラウルへの宣戦通知は止めておこう」

「なっ……」


 烈空が放ったその声に思わず表情が引きつるパーム。

 移籍することで生き残ることができるのであればそうするべきだと考えてしまいそうだが、物事はそう単純ではなかった。


 戦場のフロンティアのシステム上、所属国家を頻繁に行き来し、情報を奪う「スパイ行為」を防ぐ為に様々な制限がかけられている。

 滅亡した国家から、別の国家への移籍が出来ないという事もそうだが、なかでも重要になるのは、「一度移籍を行った場合、1ヶ月移籍を行うことが出来ない」という事と「1フェーズ内で移籍できるプレイヤー数には制限がある」ということ、そして何より「GMゲームマスターはその任期終了まで移籍出来ない」という制限だった。


 どちらにしろ、私はラウルとともに滅ぶ運命にあるということか。

 だとしたら──もう私は助からないというのであれば、選ぶことが出来る道はノスタルジアの解放同盟軍が掲げる徹底抗戦の道しかない。


 苦悶の表情を浮かべ、そう決心するパームだったが──

 

「それを聞いて安心しましたよ」


 パームの決心を打ち砕くような冷ややかな声が部屋の中に響き渡った。

 パームの直ぐ隣、安堵の表情を浮かべながらそう言葉を漏らしたのは、これまで静かに話を聞いていたラノフェルだ。


「……何を言っている、ラノフェル」

「そのままの意味ですよ。ラウルへの侵攻が決まってしまった以上、猶予期間があるのであれば──私達ベヒモスは今直ぐにでもユニオンへ」


 それを邪魔するのであれば誰であってもなぎ倒すとでも言いたげにパームに言い放つラノフェルに、彼は言葉を失ってしまった。

 事実上ラウルのトップクランであるベヒモス。徹底抗戦を行うにあたって、彼らベヒモスは欠かすことができない重要な戦力。

 強権を発動し、移籍を制限する事もできるが、今それをやってしまえば暴動が起きるのは明白。


 そしてさらに、パームがラウルトップクランのマスターではない為に問題は複雑の様相を呈する事になる。


 彼らベヒモスが武力で移籍を強行しようとした場合、彼らを止めることが出来る手段が何もないのだ。

 GMゲームマスターであるパームがマスターを務めるクランは、ラウルのクランランク2位だったが、ベヒモスと比較すると二回りは規模が小さい。ユニオンの侵攻による混乱が発生することを考えるとベヒモスを止めるために他クランと連携も難しくなるのは明白だった。


 ラノフェルの一言に己とラウル市公国の終焉を感じたパーム。

 そして、そんな2人のやり取りにじっと耳を傾けていたルシアナが静かに口を開いた。


「……やはり貴方は酷い人ですね。こうも簡単に祖国と仲間を捨てるなんて」

「トットラの街で言ったでしょう? 生き延びて、現実世界に戻れるのであれば手段は選ばないと」

 

 ラウルが滅びる運命にあるのならば、生き残る道を選ぶ。それだけのことですよ。

 冷酷に言い放つラノフェルの声がプライベートルームに広がると同時に、押し殺した様な笑い声が後を追った。

 烈空だ。


「いい感じではないですかパーム殿。1つ言い忘れていたが、執行猶予は本日より2日間だ」

「ふ、ふ、2日だって!?」


 思わず驚嘆の声を上げてしまうパーム。

 2日という短い期間は混乱をさらに加速させる事になる──


 ラウル市公国は小国だとはいえ、1000名ほどのプレイヤーが所属している。

 ユニオンの侵攻が決まった以上、GMゲームマスターの仕事としてまず所属するプレイヤーにその旨の通達を出し、徴用で集まっている物資を各クランに配給すると同時にクランを戦力としてプロヴィンスに配置する必要があった。

 それはつまり、ラウルの1000人の全プレイヤーに一斉に「ユニオンが攻めてくる」という情報が伝達されることになる。

 そしてそこから想像できることは、単純かつ明確だった。

 他国への移籍手続きを行う「公館エンバシー」と呼ばれる施設へプレイヤー達は一斉に雪崩れ込み、僅かな時間で一日の受付可能な移籍数をオーバーしてしまうことになる。そうなれば、押しかけたプレイヤー達により暴動に近い騒ぎが起きてしまうだろう。


 制限を抜きにしても、全員の手続きを行うには少なくとも3日──いや、4日は必要だ。

 足元ががらがらと崩れていくような虚無感に襲われながら、パームは心の中でそう算段した。


「烈空殿、2日じゃとても無理だ」


 どうにかもう少し猶予を頂けないだろうか。

 すでに立場が完全に逆転し、一国のGMゲームマスターが一プレイヤーにそう懇願する異様な状況がぴんと張り詰めた場の空気を更に張り詰めさせる。


「でしょうな。移籍手続きを行う公館エンバシーへプレイヤー達が流れ込み、その状態で制限がかかれば──もしかすると小競り合いが起こるかもしれませんな」

「そのとおりです。ですので──」

「それが狙いなのですよ」

「……ッ!?」


 まだわからないか。

 焦燥感に包まれる中、1人だけ悠然とリラックスした空気を放ちながら、そう答えた烈空。

 その言葉の意図を測りかねたパームは呆然と立ち尽くすしか無かった。


「2日という期間で移籍できるのが100名だったとすれば、その100名は選りすぐられたプレイヤー達ということになる。ラノフェル殿が仰るとおり、生き残る為に手段を選ばず、たとえ仲間であろうとも手をかける冷酷さと大胆さを兼ね備えたプレイヤー。我々が欲しているのはそういったプレイヤーです。我々の仲間に弱者はいらない。それがたとえ貴方であってもです。──パーム殿」


 これまでの威厳は崩れ去り、その言葉に呆けた顔で虚空を見つめたまま、パームはその場にへたり込んでしまった。

 そしてユニオンのやり口を目の当たりにし、小さく唇を噛みしめるルシアナ。

 これが戦う事なくリーフノットを滅亡へと追い込んだユニオンのやり方ですか。たとえ悠吾くんの干渉がなかったとして、予定通りラウルとユニオンが同盟を結んだとしても遅かれ早かれこういう事態になっていたはず。

 絶対的な暴力と恐怖によってプレイヤーを支配する、まるで現実世界での独裁国家のような恐怖政治──


「さて悠吾くん、だったかな?」


 ルシアナと同じく、パームと烈空の会話をじっと聞いていた悠吾。

 烈空が続けて放つ言葉を聞き逃すまいと耳を傾けているようにも見える。


「有用な情報、ありがたく頂戴しよう。せめて何か礼をしたい所なのだが……」


 そう言いながら、烈空はゆっくりと席を立つと周囲のユニオンプレイヤー達に小さく頷いて見せた。

 そして、悠吾の背後で聞こえたのは、ルシアナが息を呑む声と、コッキングレバーを引き下げる金属音。


 お別れだ。

 口に出さずとも理解できるその意思が見えたその時──


「……ひとつ、よろしいですか?」


 沈黙を守っていた悠吾がぽつりとそう囁いた。

 その声に、退席しようとしていた烈空はピタリとその足を止める。


「……何だ?」

「ひとつ、お伝えしそびれた事がありまして」

「……フム、死ぬ前に残しておきたい言葉があれば聞こうではないか」


 だが、何を言おうとも、君達は死ぬ事になるが。

 余裕の表情でそう返す烈空。


「ありがとうございます。僕達ノスタルジア王国はある組織を立ち上げました。貴方達ユニオン連邦にも非常に関係がある組織です。それをお伝えしておかねばと思いまして」

「関係がある……組織?」


 一体何のことだ。

 言葉の真意が掴めず、怪訝な表情を浮かべてしまう烈空。


 と、静かにトレースギアのアイテムポーチからとあるアイテムを取り出した悠吾は、表情1つ動かす事無くテーブルの上にそれを広げた。

 テーブルの上に置かれたのは、数枚の小さい名刺程のカード。

 それは烈空に見覚えがあるカードだった。


「これは……ッ」


 そのカードに烈空の余裕の表情が一瞬で鳴りを潜めた。

 小さく名前が書かれたカード。

 これはまさか、情報屋の──


「ご存知の通り、情報屋がクライアントへ渡す証明書のカードです」

「……ッ!」


 悠吾の言葉に烈空は、咄嗟に広げられたカードを手に取った。

 そのどれもが見覚えのある情報屋の証明書。


 ヴェルド共和国の「ブリガンダイン」に「百舌鳥もず」「カナリヤ」。

 東方諸侯連合国の「黒部一味」に「ダークホース」。

 そして、もう一つの証明書に烈空の表情はついに固まってしまった。


「ギフトマーケット……なんだこれはッ!?」


 手にとった証明書に記載されていたその錚々たる面々に、烈空の脳裏に嫌な予感が走る。

 ユニオンに関係している組織というのはまさか──


「僕達ノスタルジア王国は、この情報屋達を一つにまとめた一大情報屋グループを組織しました。……名を「集合体アセンブリ」と言います」

「じょ、情報屋のグループだと!?」


 その言葉に思わず声を荒らげてしまう烈空。

 それほど悠吾が放った言葉は烈空に衝撃を与えていた。


 情報を金で売る最初の情報屋として誕生したのがギフトマーケット。そしてそれを模倣して次々と大小の情報屋達が現れた。

 奴らは金の為であれば祖国の情報すら売る連中のはず。その情報屋達をひとつに纏めるなど──出来るはずか無い。


 だが……万が一奴らをまとめる事ができたとしたら、それはつまり──

 キーアイテムを探すために重要な「情報」をノスタルジアに押さえられたということだ。


「情報屋の統合など出来るはずがない。奴らはあくまで中立のはず……有りもしない事実をでっち上げてこの場を切り抜けるつもりか」

「……この話は嘘だと?」


 先ほどまでとは真逆に、余裕の笑みを浮かべるのは悠吾の方だった。周囲に武装した兵を従え、圧倒的に有利な状況のはずだった烈空が苦い顔で悠吾を見下ろす。


「出来るわけがない。絶対に不可能だ」

「信じられないのは判ります。情報を押さえられれば、この世界で生き残るのは難しくなりますからね」

「……ッ!!」


 この男、情報が持つ力を知っている。


 この世界で情報は暴力にも勝る、最も重要な物──

 冷静を装いつつも、心の中で怒りの炎を燃え上がらせた烈空は己を見つめる悠吾に殺意の篭った視線を放った。


「構わん、殺せッ!」


 殺してしまえば何を企もうとも意味を成さない。

 そう考えた烈空が周囲のユニオンのプレイヤー達に発砲指示を出したその時だった。

 

 小さくも芯に響くような重い銃の発射音が轟いたと思った次の瞬間、交戦禁止が解除されたプライベートルームの窓ガラスが吹き飛び、悠吾に銃を向ける1人のプレイヤーが吹き飛んだ。


 舞い散る窓ガラスの中、吹き飛んだプレイヤーがキラキラと光の泡に変わっていく。


 時間にして一秒にも満たない、刹那の時間。

 プライベートルームに居る悠吾を除くすべてのプレイヤーの中で、何が起きたのかが理解できたのは戦闘経験豊富な烈空だけだった。


狙撃手スナイパーだッ!」

 

 戦闘態勢に移れ──

 すべてのユニオンプレイヤーにそう告げようとした烈空だったが、その言葉を発する事は出来なかった。


 続けて轟く発射音とともに、ルシアナの後ろに立つユニオンプレイヤーがなぎ倒されると同時に、プライベートルームに甲高い破裂音が響き渡った。

 

 凄まじい衝撃と音で思わず身をすくめるユニオンプレイヤー達。

 それが景色を楽しむために四方に設けられた巨大な窓ガラスから放たれた物だと分かったのは、凍えるような冷気がプライベートルームを支配した時だった。


「……てっ、敵襲ッ!!」

 

 流石はユニオンのトップクランメンバーというべきだろうか。

 続けざまに起きる想定外の状況に、仲間が混乱に支配される前に1人のプレイヤーがそう叫ぶと、携えている銃の銃口を咄嗟に窓へと向け、引き金に指をかける。

 そして、同時に響き渡ったのは幾つもの乾いた銃の発砲音。

 だが、その発砲音はユニオンプレイヤー達の銃口から発せられたものではなかった。

 

 その音に咄嗟に身を竦める悠吾達の目に映ったのは四方から攻撃を受け、次々と倒れていくユニオンプレイヤー達。

 あるものは脳天を撃ちぬかれ光の粒になり、あるものは致命傷を受け、その場に崩れる。

 正に不意を突いた突入ブリーチングで有利を掴み、彼らユニオンのトップクラン「黒の旅団ブラックコート」を圧倒したのは黒い戦闘服に身を包み、黒い覆面をかぶった国籍不明のプレイヤー達だった。


『……悠吾、クリアだ』


 完全にプレイベートルームを黒い戦闘服を着たプレイヤー達が制圧した後、悠吾達の耳に小隊会話パーティチャットが届いた。

 パーム、ラノフェルには聞き覚えの無い、女性の声。

 だが悠吾、そしてルシアナには聞き覚えのある声だった。


『ありがとうございます、ロディさん』

『……ッ!? ロディ!?』


 助かりました、と小隊会話パーティチャットで返事を返す悠吾と、驚きを隠せず目を丸くするルシアナ。


 ロディ──

 確かにこの声は以前オーディンに所属していた弓師アーチャーのロディだ。ノスタルジアを離れてリーフノットに移籍し、その滅亡とともに行方がわからなくなっていたはず。

 

『どうして貴女が!?』 

『久しぶりだな、ルシアナ。お前が危機だという話を悠吾から聞いて助けに来た』

『……悠吾くんに!?』


 いつロディと連絡を……いやそれよりも、いつ知り合ったの!?

 信じられないと言いたげな表情を浮かべるルシアナに、悠吾は小さく肩を竦めてみせた。


「……さて、烈空さん。立場が逆転してしまいましたね」

「こいつらは誰だ?」


 逆に銃を突きつけられる状況になった烈空は、怒りを押し殺したような低い声でそう囁いた。

 ノスタルジアやラウルのプレイヤーはここまで上がってこれないはず。

 そしてこういう事態を避け、完全に場を支配する為に、この「竜のドラゴンス・ネスト」を選んだのだ。


「これが僕が言った事の証明ですよ、烈空さん」

「……ッ!!」


 悠吾が放ったその言葉と同時に、覆面を外し正体を表す黒い戦闘服のプレイヤー。

 その姿に衝撃を受けた烈空は、二の句を継ぐ事を忘れてしまった。


「久しぶりだな、烈空」

「貴様は……黒部……」


 覆面の下から現れたのは、無精髭を蓄えたスキンヘッドの男──

 東方諸侯連合国に席を置き、東方での影響力を持つ情報屋「黒部一味」のリーダー、黒部だ。


 そしてそこに居たのは黒部だけではなかった。

 黒部の後ろに立っているのは、「ブリガンダイン」のリーダー、バルバスに「百舌鳥もず」のリーダー、クイナ──

 全員が烈空の手に握られたカードに名を連ねる情報屋のプレイヤー達だった。


 そして彼らの存在が語っているのは、悠吾が言った「情報屋をまとめた組織の存在」が真実だったという事。

 烈空は思わず掴んでいたカードを握りつぶし、テーブルの上へ叩きつけた。


「貴様ら……ッ!」

「烈空さん、貴方は自分の意志で交戦禁止を解除した、そうお考えですね?」


 じっと烈空の姿を見つめながら、静かな声でそう語りかける悠吾。


「それは違いますよ。解除したのは貴方の意思ではありません。僕がそうするように導いたんです」

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