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第26話 生産クエスト その4

「はい、これが私オリジナルのパッチ、『ルルのパッチ』よ」


 そう言って悠吾に渡されたのは、モスグリーンの下地に……矢でいぬいたハートがレリーフされたパッチだった。


「こ、これは……」

「可愛いでしょう?」


 はい、可愛いです。可愛いですけども。戦闘服に可愛さを求めるのはどうなんでしょうかルルさん。

 ひょっとして、すごく綺麗なのに美的センスが無い人なのか。

 ルルのパッチを手に取りハートのマークを見つめながら悠吾はそう思った。


「気に入ってくれたかしら?」

「え、あ、はい。えーと……」


 ルルさんはクエストを受ける前に「生産職なら生唾もののパッチ」と言っていた。例えデザインが残念であっても、効果がすごかったら……我慢して着けます。

 そう思った悠吾は、能力を確認するためにパッチを一度アイテムポーチの中に入れ、トレースギアからアイテムの詳細を確認した。


「……『ルルのパッチ。能力は、各生産職工房での生産時に取得経験値が最大30%アップ、自身で生産したアイテムの売却金額が最大50%アップ』……ってすごいですね」

「でしょう?」


 工房での生産時、取得経験値にボーナスが常に付くってことは、強化フェーズの恩恵の一部を常に受けることができるって事だ。

 さらに強化フェーズで匠の恩恵を受ければ、さらにブーストがかかるって事かな?

 でも、この性能ってどうやって決めたんだろう。


「ルルさん、これって……」

「うん、私が常に一緒に悠吾君と居るって思っていいとおもうわよ」


 一緒に居る?

 ルルの言葉を聞いて、悠吾は首をかしげてしまった。

 匠のルルさんから強化フェーズに取得経験値増加の恩恵は受けることができるはずだけど、売却金額増加の恩恵も受けれるということ? でもそんな事トラジオさんは言っていなかった。


「強化フェーズで経験値が増えるってことは知ってたんですが……売却金も増えるんですか?」

「普通は無理よ? でもね、私がお願いするとお店のお兄さん達は高く買い取ってもらえるのよ。不思議よね」


 別に脅迫しているわけじゃないのよ? 優しくお願いしているだけなんだけど。

 妖艶な笑みを浮かべながらそう言うルルに、悠吾は半分呆れつつも、納得してしまった。

 ……ああ、そういうことですか。ルルさんに備わっている「天賦の才」を最大限活用して「落としてる」ってわけですね。

 美しい女性って怖い。だってこんな人にお願いされたら……僕も言われた値段で買っちゃいますね、うん。


「そ、それは不思議ですね。えーと……とりあえずは、ありがとうございます。このパッチ、最大限活用させていただきます」

「ええ、活用して頂戴」

 

 まくし立てながら、トレースギアのメニューを閉じる悠吾にルルが変わらない笑顔で答えた。

 ──と、いつの間にか赤みがかったベルファストの空がふと悠吾の目に入った。

 ひゅうと、工房に流れこんできている風にも夜の匂いが含まれつつある。

 若夜がそこまで来ている証拠だ。


「さて、日も落ちる頃ね。お仲間さん達はそろそろ戻ってくる頃かしら?」

「あ、そうですね」

 

 結果報告とあわせて小隊会話パーティチャットでトラジオさん達に確認してみた方がいいかもしれないな。

 

「悠吾君達は、しばらくこの村に居るの?」

「え? えーと、まだ判りませんけど、強化フェーズが始まるまでここに滞在するかもしれません」


 工房といろんなお店を往復してはっきりわかったけど、この村に居るユニオンの生産職プレイヤー達はまったくもって僕に興味を示していない。ただ黙々と生産に勤しんでいる。

 干渉が無いという事は、やっぱりトラジオさんの予想どおり、この村はこのプロヴィンスで一番安全なのかもしれない。

 ひょっとするとそれを知っていたから、アジーさんはこの村を教えてくれたのだろうか。

 まだ今後の事をトラジオと小梅に話したわけではなかったが、悠吾はそう考えていた。


「そう。だったら……またお姉さんと遊べるわね?」


 含みが有る表情を浮かべ、ルルがそう言った。

 また僕をからかって。もう騙されませんよ、貴女には。

 ルルの表情を見た悠吾は少し呆れた表情を浮かべながら、そう思った。

 

「あ〜、有り難いですが、強化フェーズで1つ目的がありまして、その為にレベル上げと、生産に没頭しようかと」

「あら、そう? 残念ね。遊びっていうのは、さっきの勝負じゃなくて……オトナの遊びの方だったんだけど」


 さらりとそう言ったルルに、悠吾は「すいません」と肩をすくめた格好のまま、固まってしまった。

 ……今、なんていいましたか? アナタ。

 オトナのアソビ?


「……え、えええっ!?」


 その言葉が理解出来た悠吾は瞬時に頬に火を灯し、叫んでしまっていた。

 口には出せない煩悩の塊である、如何わしい想像と共に。

 だが──


「ぷっ……あははは、嘘。そんなにびっくりしなくても。うふふ、悠吾君ってホント可愛い」

「……っ!」


 お腹を抱え、身を捩るルルに悠吾は軽く殺意が湧いてしまった。

 ここ、こ、この痴女めっ! けしからんのは身体だけにしなさいっ!


「や、やめてくださいっ! もう……」

「ふふ、ゴメンね悠吾君。でも、またいつでもいらっしゃい。生産のサポートしてあげるから」

 

 生産のサポート──

 その言葉を聞いて浮ついていた心が消え去り、またしても悠吾はきょとんとしてしまった。


「強化フェーズじゃないのに、大丈夫なんですか?」

「特別に、ね。なんだか貴方の力になりたくなって」

「……っ! ほ、ほんとですか!? ありがとうございます、ルルさん!」


 おお、さっきのパッチとあわせてかなりの経験値ブーストが出来るって事じゃないか。

 これはひょっとして生産クエストのクリア報酬の1つなのではないだろうか。

 確かに、運良くクリアできたけど、かなり難易度は高かったと思う。そのくらいの報酬があってもおかしくない。

 ひょっとするとクリア報酬として、ルルさんとの恋愛イベントも有るんじゃなかろうか。

 ……はい、あるわけ無いですね。


『……悠吾聞こえるか?』


 ルルの申し出に、嬉々として思わずまたしても抱きつきたくなってしまった悠吾の耳に、小隊会話パーティチャットでトラジオの声が届いた。


『あ、トラジオさん!』

『悠吾、ベルファストに着いた。工房に居るのか?』

『え、あ、はい。今着いたんですか?』

『ああ。……あ、いや、小梅が悠吾が作った生産物が気になると、先にそちらに向かっているはずだが……まだ着いて無いか?』

『……え?』


 トラジオの言葉に悠吾は地面に打ち付けられた杭の様に直立してしまった。

 やましいことは何もしていない。というか、小梅さんにそんな事を気にする必要すらない。


 だけど、この状況。

 胸元がはだけた美女と嬉しそうに話している僕を見たら、「あたし達が必死こいて野生動物モブ狩りしている時になにやってんのよ!」って殴られかねない。


 危ない。実に危なかった。

 ひとまず工房を出てから体勢を立てなおして──

 だが、悠吾が対小梅作戦を練り始めたその時だった。


「あら、可愛い娘」


 ぽつりとルルの口から発せられた恐ろしい言葉が悠吾の耳に届いた。


 そして、背中に突き刺すような視線を感じ、ゆっくりと振り向いた悠吾の目に映ったもの。

 そこに立っていたのはあっけにとられているような表情のツインテールの女の子。

 えーと、確かに可愛いと思いますよ? 

 ──普通にしていれば。


「こ、小梅さん」


 何もしてませんよ、僕。

 ……いや、生産しかしてませんよ、僕。

 悠吾の心の中に響く、そんな言葉をよそに、小梅の表情がみるみる鬼のような形相に変貌していった。

 悠吾の頭の中にレッドアラートが鳴り響く。そして小梅のその表情は何処かで見た記憶があった。


 ──あ、これ、さっきルルさんに抱きつこうと思った時に、僕の頭に浮かんだ顔だ。


***


「クマジオ! 信じられる!? あたし達が必死こいて野生動物モブ狩ってた時に、こいつ女とイチャついてたのよ!?」

「だ、だから何度も違うって言ってるじゃないですかっ!」


 ベルファストの食事処。その一角のテーブルに悠吾達は居た。

 この世界では、食事を取る事は別に必要な事でない。だが、今日の疲れを取る為と、この世界での少ない「楽しみ」を食事に見出す為に3人は食事処に行くことにした。

 

「何よ! 何が違うっていうのよ! やらしそーに鼻の下のばしてたじゃない! 変態!」

「へ、へんた……」

「なんだ、お前はやっぱり変態だったのか、悠吾」


 野菜と炒めた厚切りのベーコンをほうばりながら、トラジオが笑みを浮かべそう呟いた。

 もはやお決まりと言ってもいいパターン。

 トラジオは冗談半分にそう言い放っているようだった。


「違いますよっ! あの人が機工士エンジニアの匠の方なんです!」

「……ああ、そういえば、小隊会話パーティチャットで言っていた、生産クエストはクリア出来たのか?」


 トラジオの言葉に、悠吾ははっと思い出したかのようにトレースギアのアイテムポーチからパッチを取り出すと、これみよがしにトラジオと小梅にそれを見せびらかした。


「もちろんです! これが証拠ですよっ! クエストの報酬として、パッチをもらいました」

「……なにそれ、ダッサ」

「うっ……た、確かにあまりデザインとしては芳しくありませんが、能力はすごいんですよ、これ! 『工房での生産時に取得経験値が最大30%アップして、自身で生産したアイテムの売却金額が最大50%アップする』です!」


 どうです、と鼻の穴を広げる悠吾に、トラジオは目を丸くした。


「ほう、良い能力が付いているパッチだな。かなりのレアパッチではないか」

「でしょう!? これで僕が生産物をお店に売れば、普通よりも高く買ってもらえるんです」


 金策もこれで解決です。

 そう自慢気に続ける悠吾に、ぽつりと小梅が冷静な言葉を投げかけた。


「……んで、肝心の生産物はどうなったの? 良い物作れたわけ?」

「もちろん、色々作れましたよ。中でも一番凄いのは……」

 

 悠吾はアイテムポーチにあった「エンチャントガン」をタップしようとして、その指をピタリと止めた。

 ──「この事は誰にも言っちゃダメよ?」

 ルルのその言葉が悠吾の脳裏を過る。


「……凄いのは何よ?」

「あ、いやなんでもないです。兎に角、結構高値で売れそうなアイテムを沢山つくれたので、このパッチの効果とあわせて結構なお金になると思います」


 慌てて言い直す悠吾に小梅は少し訝しげな視線を送ったものの、アイテムポーチから取り出した弾薬やグレネードなど、数多くの見たことも無いアイテムに思わず目を丸くしてしまった。


「な、なによ。しっかりやってるじゃないの」

「あ、当たり前じゃないですか!」

「ほう、見たことも無いアイテムも有るな。それに、レベルも上がったようだし、うむ、いい感じではないか悠吾」

「え? レベル?」


 そういえば、途中でレベル7に上がって弾薬生成スキルをアンロックしたところまでは覚えているけど、それからレベルは確認していない。

 そう思った悠吾はトレースギアからステータスメニューを開いた。


「あ、本当だ。9に上がってる」

「あんた、自分でも気がついてなかったんだね」

「き、気づいてましたよっ!」

 

 レベル7くらいまでは。


「始める前は5だったから、結構上がったな。スキルポイントと、アンロックできるスキルが増えているかもしれん。確認してみろ悠吾」

「は、はい」


 トラジオに促されるように、悠吾はステータスからスキルメニューを開く。

 確かにトラジオさんの言うとおり、アンロックできるスキルが増えている。ストックしているスキルポイントは5だ。


「ええと、アンロックできるのは……「交渉Lv1」に「ハーヴェストサーチ」というスキルですね」

「ほう。確か『交渉』が店舗で安く購入出来るパッシブスキルで、『ハーヴェストサーチ』が、フィールドでのアイテム採取ポイントをMAPに表示させるパッシブスキルじゃ無かったか?」

「……おお、正にそうですね」


 トラジオの説明に、悠吾がトレースギアの説明を読んだところ、確かにそう書いてあった。

 「交渉Lv1」が、「店舗での購入金額が-10%されるパッシブスキル」で、「ハーヴェストサーチ」が「採掘、採取ポイントをMAP上に表示させるパッシブスキル」だ。

 というか──


「採取って、誰でも出来るんですか?」

「うむ。だが、生産職には採取の強化が出来るスキルがあったはずだ。生産と採取。その2つが生産職の生命線と聞く」


 成る程ですね。

 というかトラジオさんの知識は半端ないな。


「スキルポイントが5ポイントあるならば、新しいスキルを覚えるか、今のスキルを強化するか、だな」

「う〜ん」


 どうしよう。

 トレースギアのスキルポイントとにらみ合いながら悠吾が唸った。

 今後の事を考えると、交渉とハーヴェストサーチ、両方とも有効になるスキルだと思う。生産を行いレベル上げするに当たり、安価で素材を購入できるのは大きい。それに、ハーヴェストサーチで素材が採取できる位置が判れば、買う必要もなくなるかもしれない。

 だけど、現状のスキル達も強化するべきだ。

 レベル1からレベル2にあげる為にはスキルポイントが2ポイント消費される。新しくレベル1のスキルを覚えるには1ポイント。

 どう考えても強化と習得、両方は出来ない。


 ──小隊パーティとしてどのスキルを覚え、強化したほうが良いか。

 そう質問を投げかけようとした悠吾を小梅の言葉が遮った。


「多分さ、強化しても習得しても今の状況は少し改善できそうじゃん? だったら悠吾の好きなようにやりなよ」

「……っ!」

 

 小梅から放たれた意外なアドバイス。

 その言葉に悠吾は鳩が豆鉄砲を食ったような表情になってしまった。

 たまーに小梅さんは尖った「ツン」の部分が無くなり、丸い「ツルン」になる。


「な、なによ、その顔」

「い、いえ」


 恥ずかしそうに頬を膨らます小梅に、思わず悠吾は笑みがこぼれてしまった。

 だけど、小梅さんが言うことも最もだ。

 僕が使うスキルだ。良く考えて僕が好きなようにやろう。

 

 そう考えた悠吾は、「兵器生成Lv1」と「生成能力Lv1」を強化し、新しく「交渉Lv1」を取得した。


『兵器生成スキルがLv2になりました。見習いクラスの兵器生成が可能になりました』

『生成能力スキルがLv2になりました。追加される能力がプラス10%にアップしました』


 トレースギアに「スキルレベルアップ」の文字とともに、いつもの女性の声がそう説明した。


「ほう、見習いクラスの兵器か。どんな物が作れるようになったか気になるな」

「強化フェーズでまたあの廃坑に潜る事になりますから、少しでも強力な兵器があったほうがいいですもんね」


 そして、生成能力も上がったことで、能力が追加された兵器が作れる。

 トラジオに頷きながら悠吾はそう思った。


「ふむ、強化フェーズが始まるまでこの街で引き続き、金策と装備の拡充、悠吾のレベルアップに時間を使うか」

「マジで生産職っていいね。安全にレベル上げ出来るからさ」


 トラジオの言葉に小梅が「羨ましい」と頬杖を付きながら呟く。

 確かに今の状況から考えると、生産職の方がレベル上げには向いていると思う。だけど小隊パーティとしては、戦闘職である小梅さんとトラジオさんのレベル上げをどうするかも考えないといけない。


「こんな状況だが、俺達のレベル上げ方法も考える必要があるな。あの凶悪な多脚戦車パウークとまた戦わねばならんかもしれん」

「そうね。確かに」


 悠吾の考えていた事をトラジオが代弁した。

 強力な兵器だけじゃない。小隊パーティの力の底上げをする必要がある。


「とりあえず、生産したアイテムとトラジオさん達が手に入れた生産素材を売りに行きましょうか」

「うむ」

「……いや、その前に、さ」


 不意に神妙な表情を小梅が浮かべる。

 な、何かマズイことでもあったんですか?


「……料理こいつらやっつけちゃわないと」

「あっ」

「あたしこれもーらいっ!」

 

 そう言って最後の一切れになった肉厚のベーコンを小梅がひょいとつかみとった


「チョッ! 小梅さん、僕まだ1枚も食べてないですよっ!」

「おっそーい悠吾。もうアタヒのクヒのなかに……ハフハフ」


 スルリと口の中にベーコンを投げ込んだ小梅が勝ち誇ったような表情でそう言った。

 

 この殺伐とした世界で、見つけた小さな楽しみ──

 その楽しみに没頭するあまり、小梅のトレースギアが赤く光り、オンラインになった小梅の兄からメッセージが来ているのに気がついたのはそれからしばらく経ってからだった。 

名前:悠吾ゆうご

メインクラス:機工士エンジニア

サブクラス:なし

称号:亡国者

LV:9

武器:Magpul PDR、M9ベレッタ、ジャガーノート(用途不明)、革の財布、エンチャントガン

パッシブスキル:

生成能力Lv2 / 兵器生成時に能力が+10%(エンジニアがメインクラス時のみ発動)

交渉Lv1 / 店舗での購入金額が-10%

アクティブスキル:

兵器生成Lv2 / 見習いクラスの兵器が生成可能

兵器修理Lv1 / 素人クラスの兵器の修理が可能

弾薬生成Lv1 / 素人クラスの弾薬の生成が可能

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