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初恋  作者: 周防駆琉
1/8

プロローグ

いつから、俺は君を好きだったんだろう。


そばにいないと落ち着かなくて、どうしているのか心配で…


君が話す俺の知らない男になぜか嫉妬して。


その気持ちが『好き』だと気づかなければよかったんだ。


そうしたら、こんなに苦しまずにすんだのだから…













「…さん、……らさん、…」



どこか遠くで声がする。うるさい。

目を開けようと思ったけれど、だるくて、眠くてなかなか思い通りにいかない。



「幸村さん!!…聞こえますか?…幸村さんっ!!」



やっと意識が鮮明になり、聴覚がまともに働く気になった時には、今の状況を思い出していた。



「…有田さん?」



「よかった、覚えてる?今から処置室だから、頑張ってね」



「…はい」



こうしてストレッチャーで運ばれるのにもここ1年で慣れてしまった。

せっかく一時的にでも帰宅許可が下りて2ヶ月ぶりに家に帰れたのに、数日でこうして病院に戻ってきてしまう。





幸村歩永実(ユキムラホナミ)――17歳、高校に行けていれば学年は3年。


心臓病の存在がわかったのは小学2年生の春。突然の発作で倒れ、救急車で運ばれた。


それ以来、学校にはほとんど行っていない。





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