⑩ 答え合わせ
【フィリア・オメガ】
卒業一年後にレオルド・バーンズと婚姻を結ぶ。
レオルドは直ぐに婚姻を結びたいと駄々を捏ねたが、段取り等があると臣家に泣きつかれたフィリアがレオルドを説得して無事に婚姻する事が出来た。
フィリアが掲げた断罪回避のための三カ条。
第一条 ヒロインに近づかい&苛めない
第二条 友達を作り極力一人行動をしない
第三条 レオルド殿下が求めたら素直に応じる事
学園生活初日で破綻したと思われた三カ条は実はフィリアが知らないうちに達成していた。
そしてフィリアの考えていた通りフィリアはとある小説の世界に転生していた。
しかし、フィリアが気付かなかったのも仕方がない。
転生した小説は『小説○になろう』にある数々の作品の一つであったから。
【レオルド・バーンズ】
彼は傲慢だった。
近寄る女性は全て王族という地位しか見てこない。
彼を世話する者はみな次期王としてしか見てこない。
それらがつもりつもって彼は傲慢へと変えてしまった。
しかし、フィリアによって彼の心に変化が生まれた。
レオルドの后として執着しないフィリア。
レオルドの愚痴を言う侍女を質そうとするフィリア
レオルドが贈った花を大切そうにブローチとして着けるフィリア
レオルドは変化した。
侍女や従者達に誤り勉学に励む。
レオルドは知っていた。
フィリオがレオルドに合わせて勉学のスピードを調整している事を。
レオルドは後悔した。
フィリアとの初めて出会った時の発言を
レオルドは悩んだ。
フィリアの発言に婚約破棄の考えがある事を
レオルドは恐れた。
卒業パーティーにフィリアから婚約破棄を告げられる事を
だからレオルドは卒業パーティーの時に確認をした。
契約⑤ 学園卒業後、レオルドが求めし時のみ婚姻するものとし、それまでは婚姻しないものとする。
これは、フィリアがレオルドがいやいや婚姻しなくても良いようにするためのものであった。
フィリアが己を守るために加えた条件がレオルドの希望へと変わっていった。
フィリアは『婚約破棄』の覚悟で返事をしたが、レオルドの問いは『婚姻の承諾』であった。
二人で交わした契約によってズレが生じてしまったが、契約によって上手くいったとも言える。
【サラーサ王女】
自国の王政の乱れからフィリアの領地に男装して避難していたところ、フィリアと知り合い仲を深めていった。
自国の治安も安定した事により戻る事となったが、正体をばらす事が出来なかったためフィリアに内緒に忽然と姿を消す形で母国へ帰る。
しかしサラーサ王女はフィリアと交わした約束『フィリアを守る』を忘れる事が出来ず、留学する事を願い出た。
フィリアから断罪される経緯を聞いていたサラーサ王女はお抱えの影に怪しい人物がフィリアに近づかないようにしていた。
フィリアは気付いていない。
何故、サラサ王女やレオルド達以外に知り合いがいなかったのか。
誰が遠ざけていたのか。
でも、サラーサ王女は死ぬまでそのことを言わないつもりでいた。
フィリアのために
サラーサ王女はフィリアの結婚式に涙を流しながら喜ぶ。
母国に戻れは遠くの国の王子に嫁ぐ事になっている。
だから、もう会うことが出来ない。
そのため、サラーサ王女は一生分の祝いの言葉をフィリアに伝える事にした。
【オメガ公爵】
フィリアが学園で気を失った時、オメガ公爵邸に連れて来たのはレオルドであった。
レオルドはフィリアをベッドに寝かせるとオメガ公爵を訪ねた。
今迄の非礼をレオルドは謝罪した。
そして、卒業式のパーティーにて婚姻の打診をする事を告げた。
オメガ公爵は最後の悪あがきをした。
卒業までの残りの期間を学園に通わせないようにした。
卒業パーティーなど出なくても良いと伝えた。
結婚などせずフィリア商会長として働く事も選択肢としてある事を伝えた。
結果、オメガ公爵は公爵夫人に三時間ほど説教される事となった。
【トマス】
フィリア商会長が何故に隣国へ商会の基盤を移したのか疑問に思っていた。
しかし、自身が商会長を疑ってしまった事に罪悪感を覚える事となった。
フィリアとレオルドの婚姻は国内だけでなく隣国までもお祝いムードとなり、
基盤を移したフィリア商会は順調に売上を伸ばし大商会へと変貌した。
トマスはフィリア商会長を生涯疑わず共にいる事を誓った。
自宅の自室には木彫りのフィリア像があり、朝一に拝む事がトマスの日課となった。
【メイ】
感情を表に出さない侍女。
年齢不詳の侍女。
年齢の事を問うと物凄い殺気を灯す。
フィリアが最も信用する人物であった。
そのため、隣国に移してしまったフィリア商会を商会長代理としてフィリアから運営を任された。
三年後にはトマスと婚姻を結ぶ事になる。
【名もなき令嬢】
一番可哀そうな令嬢。
本来のヒロインであった令嬢。
彼女も転生者であった。
フィリアは物語あるあるとして養女となった男爵令嬢を調べたが、彼女は生粋の男爵令嬢であった。
だから彼女がヒロインである事に気付かなかった。
彼女はこの世界で最も可哀そうな人物であった。
何が一番かわいそうなのか・・・
最後まで名を語る事もなく終わってしまったからだ。
完結です。
今回は婚約という契約のほかに契約を設けたらどうなるのかと思い考えた話です。
また、自身の作品の多くが悪役令嬢と王子は上手くいかない作品が多かったため今回は結ばれる話にしました。
ご愛読ありがとうございました。




