4.気になる人
実は私には、もう一人気になる人がいた。
スキューバダイビング仲間の佐々木さんだ。
ダイビング初心者の私を、何かと気にかけて、
色々と話しかけてくれたり、
ダイビングツアーに誘ってくれたりした。
佐々木さんは、各地の海を潜っていたが、
一番良かったのは、
長崎県五島列島の男女群島だと話してくれた。
その男女群島に行くツアーがあったので、
私は、参加することにした。
そしてそこで、佐々木さんとバディーを組むことになった。
綺麗な男女群島の海、様々な魚が入り乱れて泳いでいた。
私は、夢中になり過ぎて、周りをよく見ていなかったので、
危険なウツボやミノカサゴに気づかなかった。
でも、佐々木さんのおかげで、事なきを得た。
佐々木さんといると楽しくて、
「この人、好きだなあ。」と思ったし、
「彼も、私の事を好きなのかなあ。」と感じた。
かれは、「自分の子供が欲しい。」と言っていた。
だから、そろそろ結婚しようと考えているようだった。
しかし、彼はフリーターで、私より収入が少なかった。
そのことを負い目に感じているのが分かった。
私は気にしていないのに、彼が気にしているのなら、
いつか、うまくいかなる時がくるのでは、と思った。
そのうち彼は、幼馴染と結婚してしまった。
不倫は嫌だったので、佐々木さんは私の推しになった。
先日のパーティーでは、すみれにもいい人は、
みつからなかった。
そのすみれから、呼び出しがかかった。
話を聞くと、同僚の松浦君が転勤してから、
急に寂しくなり、彼のことを好きだと気付いた、
と言うのだ。
私は、すみれの事を応援したかったので、
告白するように勧めた。
しかしすみれは、なかなか踏ん切りがつかない
ようだった。
そこで、私もバスの運転士さんにファンがいることを
話した。
そして、すみれを励ますためにも、
お互い告白しようと約束したのだった。
続きは、2月23日(月)に投稿する予定です。




