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恋愛楽譜  作者: 白霧蝶
7/11

一人のさみしさ、守りたい気持ち

グロ少しあるかも・・



あの日から、なぎささんは学校に来なかった。

といっても、2・3日は学校に来ていたが急に不登校になったのだ。

そして

「葉月君!」

洋琴ちゃんはなぎささんが学校に来なくなってきてから私の名前を呼ばなくなった。

そして、葉月ちゃんも私を求めてこない。そう、私ではなく葉月君を求めるようにんっていた。

「葉月君葉月君。今日はどこに行くんですか?ケーキ屋さん?CD屋さん?」

「洋・・琴ちゃん」

「はい。なんですか?」

そして、何時も向けてくれた笑顔は今は私に向けられていない。

葉月君に向けられているのだ。

「・・・何でもない」

「?。そうですか」

洋琴ちゃんは不思議そうな顔をした。

あぁ・・不思議と思ってるのはこっちだよ。

この町はどう考えてもおかしい。こんなにも被害者が出ているというのに警察は呼ばないし、騒ぐことすらない。

どう考えても、おかしいのだ

「葉月君?」

「わゎ」

「・・・最近ぼーっとしてばかりですよ?」

「ご・・ごめん」

洋琴ちゃんは心配そうな表情を私に向けた。

あぁ・・・胸がいた・・いな。


帰り道。私は洋琴ちゃんの隣を歩いていた私は洋琴ちゃんに訪ねた

「なぎささん。どうしたんだろうね」

その瞬間洋琴ちゃんの表情が一気に曇る。

さっきまでの笑顔は嘘の様に・・・

「洋琴ちゃん!何があったの?ねぇ・・」

「・・・さい」

「え・・?」

「うるさいです!」

私は後頭部に痛みを感じた。そして、頭をさわるとそこには生温かい紅い色の液体がぬんめりとついていた。手は真っ赤に染まり私に吐き気を教えた

「う・・っぷ」

「こんなの葉月君じゃない!葉月君は私が嫌がる事なんてしない!これは偽物だ!

葉月君!どこにいるの?ねぇ!答えてよ!」

洋琴ちゃんはうずくまり頭を抱えて喚きだした。

その腕はがたがた震えている様に見た

「葉月君。葉月君。どこ?私一人じゃ生きていけないよぉ・・・

葉月君がいないと」

その喚く姿を見て私は思った。

あぁ・・この子は一生懸命生きてるんだなぁ・・とか

がんばってるんだなぁ・・とか。

それと同時に彼女が昔の私に似ていると思った。

彼女は寂しいんだ。大好きだった葉月君がいなくなって。

一人だと思ってるんだ。

「!?」

私は彼女を思いっきり抱きしめた。

すると、彼女は私を突き飛ばそうと一生懸命に暴れている

そんな、彼女の頭を私は優しく撫でた。

「あなたは、一人じゃないよ。私がいるよ。

心愛がずっと一緒にいるよ」

「あ・・」

彼女の瞳からはとても透き通っている涙がこぼれていた。

それはまるで洋琴ちゃんの純粋な心の様に透き通り綺麗で美しく優しい涙だった。

「ごめ・・・なさ・・。ごめんなさい。ごめんなさい・・・」

彼女は涙を流しながら一生懸命謝罪をした。

私はどうしてこの子で騒ぎが起こらないか分った。

みんな好きなんだ。この子が。かわいそうとかそんなんじゃなくて・・・

一人の人として大好きなんだ。まるで自分の子供の様に

「ありがと・・う」

「もう一人じゃないから。皆・・みんな、貴方の事が大好きだから」

「うぅ・・・う」

優しく頭をなでるととても幸せそうに笑い。涙を拭き

「えへへ・・・」

満面の笑顔を見せていた。

「え・・・?」

その瞬間だった。彼女の胸が真っ赤に染まった。

その赤は少し、黒っぽくまるで血の様だった。

「あ・・・・」

洋琴ちゃんは私の胸に倒れこんできた。

「洋琴ちゃん!え・・どうして」

「その子を渡しなさい。心愛さん」

「え・・?」

私は後ろを向いた。するとそこには見覚えのある目つきをした子が立っていた。

片手には拳銃をもって・・・・

「なぎ・・さ・・。ど・・うして・・」

洋琴ちゃんは声を絞り出すように喋り出した。一文字一文字言うごとに口から沢山の血が流れていいた。

「洋琴さん。私はこれでも警察なの」

「なぎ・・・ごほごほ!!・・おぇえ」

地面に真っ赤な血がぼたぼたっとこぼれおちる

「だ・・・だめだよ!しゃべっちゃ!」

私は洋琴ちゃんにそういうと死んだような眼で私を見た。

「とりあえず・・はやくわたしなさい!じゃないとあなたもただじゃすまないわよ!」

「やだ!何をする気なの?洋琴ちゃんをこんな事にしておいて・・それに本当に警察なの?

あなた、この年で警察になれるわけ・・・」

「私は警察よ。すぐれた才能をもった私は飛び級で大学に通い警察本部・・大規模警察本部になり、この町に潜り込んできたの・・・あなた洋琴さんを捕まえるために!」

「だ・・だからって・・警察だってこんなことしたら・・」

「いいのよ・・本部長に話たところ大量殺人気・・即死刑の上どんな目にあわせても大丈夫らしいから」

私は言葉を失った。彼女が警察?しかも洋琴さんが即死刑って・・・

「私は・・・」

「早く渡しなさい」

「私は・・・守りたい」

「は?」

「洋琴ちゃんを守りたいの!!」

「バ・・バカげたこと言わないで」

私は、洋琴ちゃんを横にして彼女に飛びかかった。

「わぁぁぁぁ!!」

「な・・・」

「洋琴ちゃんは私が守るの!洋琴ちゃんが死ぬんなら私も死んだ方がましなの」

「く・・・しつこい・・・皆!ひきはがしなさい!」

彼女がそう呼びかけると草陰から沢山の男の人がでてきて私を捕まえた。

私は暴れるが男は私をがっちりと捕まえたまま離さない。

そして、男たちは布で私の口と鼻を覆った。

「う・・ぐ」

私は意識が遠くなっていくのを感じた。

あたまが真っ白になった。


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