人生の狂い
「心愛ちゃーん!」
「あ、何?五月・・・」
引っ越してきて、もう3日たつ。学校にも慣れて、友達も結構できた。
でも、一つだけ不思議な事があった。彼女がいないのだ。
引っ越し当日に初めて会った女の子。そう洋琴ちゃんが
「あのさ・・・洋琴ちゃんは、どうして不登校なの?」
私が質問すると、五月はうつむいた。沈黙が続く中私は冷や汗を流していた。
すると、五月は顔をあげにっこりほほ笑んでいった
「けが・・・したんだって」
五月はそう言って自分の席に戻った。
その時私は不思議だと思った。だけど、深くかかわらなかった。
かかわったらいけないと思った。
それから5日たって、何時もと同じように6時45分に起きてみじたくをし始めた。
したくが終わって、学校へ行こうとしたときだった。
ピーンポーンと家のチャイムが鳴った。私は、急いで玄関のドアをあけた。
するとそこには洋琴ちゃんがいた。そして、洋琴ちゃんは笑顔で
「一緒に行きませんか?」
と私を誘った。
私の隣は洋琴ちゃんが歩いている。洋琴ちゃんはいつもの優しい笑顔で私の話を聞いている。
それから、私と洋琴ちゃん二人で楽しく話しながら学校へ向かった。
学校について、私がガラっとドアをあけるとみんながいっせいにこちらを見て驚いたような顔をしていた。
そして、皆は目を私から逸らした。
「な・・何?みんな・・」
みんなは何も答えない。これじゃ話にもならないと思い私は、五月の方へ向って言った。
「五月・・みんなどうしたの?」
「あ・・あっち行って!!」
五月は私の腕をはたき自分の肩を抑えてブルブル震えていた。
対応に困ってしまい、ずっと立ちつくしていると後ろから服を引っ張られた
後ろをむくと洋琴ちゃんがにっこりほほ笑んでいた。
「とりあえず、座りましょう」
そう言って、洋琴ちゃんは私の手を引いて席に座らせた。
私は、どうにもみんなの態度がおかしいと思い洋琴ちゃんに聞いてみた
「ね・・ねぇ。みんな、態度おかしくない?」
「・・・そうですか?何時もの事ですよ」
彼女は笑顔で私の質問に答えた。私はそれでも、やっぱりおかしいと思った。
その日から私の人生がいっきに変わったのだ。そう、一瞬で・・・
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