表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ムシテイマー~役目も無いので虫達と自由に暮らす事にしました~  作者: SUZUKING
第一章 想いは遥か遠くより君に……

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/66

閑話 勇者達の旅3 国主に会う前に……

え、S級アンビーだと……!?

 国主に話を聞く事を決めた正義達は、さっそく宿を取ると国主の住まいへレッツゴー……とは行かず。

 まずは街で情報を集めて見ることにした。

 一応、レティアの名前でアポイントは取って居るので返事待ちでもある。


「情報を集めるにしても……何処から回ろうか?」

「んー、やっぱり冒険者ギルドとかかな?」

「そうだな、マサヨシとユイはレティアと一緒に冒険者ギルドで問題ないだろう」

「あら、ローレンスはどうするつもり?」


 レティアの問い掛けに、ローレンスはわざとらしいウィンクをすると……


「内緒だ」


 と答えて何処かへと行ってしまった。

 それを見送るレティアは呆れた様子でため息をつく。


「はぁ、全く……マサヨシ、ユイ、行きましょう」

「ええ!? 良いのレティア、ローレンスさんをほっといて」

「大丈夫よ、あれでも特級何だから……何か有ってもどうにかするわよ」

「それもそうだな、川崎さん俺達はローレンスの言う通りギルドで情報を集めよう」

「うぅ……分かった、正義くんもそう言うなら……」


 最後までローレンスを心配していた優衣も、渋々と言った顔で正義達とギルドへと向かうのだった。




 ────────────────────




 正義達と別行動するローレンスは一軒の酒場に来ていた。

 その扉を開けると眼帯をした迫力の有る店主がローレンスの顔を一瞥する。


「……マスター、この店で一番値段も度数も高い酒を頼む」

「……」


 ローレンスは店主の視線を無視して、酒を注文する。

 店主は静かにグラスを取り出すと、そこに黄金色の液体を注ぐ。


「……どうぞ」コト

「ありがとう」


 ローレンスは一息に酒を飲み干すとグラスを置く。

 それを確認した店主は先程とは違い、普通に話をし始めた。


「……ワームルスの特級冒険者、ローレンス・イゴールか何故サカエに?」

「ワームルスは、不穏な予言の調査を行っている……」

「……神託召喚で呼んだ子供を二人連れてか?」

「それは他の特級には?」


 ローレンスの鋭い視線に、店主は肩をすくめると首を横に振る。


「それは非売品さ……さてと何が聞きたい?」

「小さくても良い、不穏な動きは何か無いか?」

「……そうだな」


 ローレンスが来たこの酒場は、特級冒険者にのみ解放されているギルド傘下の情報屋でもある。

 最初に提供された酒には実力の伴わない人間は卒倒する程アルコールが入っているが大体の特級冒険者は魔力で相殺出来るため一つの選別対応になっている。


「最近ドラゴニア帝国での動きに魔人族が関わっている事が疑われている……それだけじゃない、ドラゴニアの皇帝は偽物可能性が高い」

「本当か?」

「ああ、他にも噂はある程度入っているが……何れも要領を得ない物ばかりでな……サカエの国主に会うのだろ?」


 店主の言葉にローレンスは頷く。


「それなら、国主に聞けば良い……あの男は慎重な男だ有りとあらゆる情報を集めて安牌を探ってるからな」

「そうか……ありがとう」

「国主には酒を持っていけば良い……“オニゴロシ”って酒だ……売ってる酒屋を紹介してやる」


 店主は金貨を受け取るのと入れ換えに一枚の紙をローレンスに渡すのだった。




 ────────────────────




 ローレンスがギルドに着くと、丁度三人がギルドから出てくる所だった。

 収穫は無かったらしく、三人は若干疲れ気味に見える。


「おーいマサヨシ、そっちは……ダメだったみたいだな」

「そう言うローレンスはどうだったんだ?」

「そうよ……あら? 何かお酒臭いわよ?」

「もしかして、酒場に行ってたんですか? 確かに、情報収集って酒場のイメージ有りますもんね!」


 顔をしかめるレティアとは対象的に、優衣は純粋である。

 そんな二人の様子にローレンスは頭を搔くと話を再開する。


「まあ、収穫が無かった訳じゃない……」

「それじゃあ何か分かったのか?」

「まあまあ、取り敢えず……国主への手土産でも買いに行くか?」


 ローレンスはそう言うと、店主から渡された紙を見ながらサカエの街を歩き始めた。




 紙に書かれた酒屋を目指しながら、正義達にも情報の共有をする。

 ドラゴニア帝国の話しになると、レティアは思案顔になる。

 一国の王女としては見過ごせない噂だからだ。


「ローレンス。もしもその話しが本当なら……」

「当然、陛下にも報せて何とかして本当の皇帝を助けるしかねぇだろ」

「その時は私達も手伝うよ、レティア!」

「まあ、その為にもしっかり情報を集めないとな」


 レティアの言葉に三人は当然の様にそう答える。

 レティアは少しキョトンとした表情をするが、すぐに笑顔に変わる。


「……ふふ、流石は勇者達ね」

「お、着いたな地図に書かれてた酒屋だ」


 ローレンス達が立ち止まった店はかなり大きい店だった。

 大量の酒樽、酒瓶が並んでいる様は中々に壮観だった。


「いらっしゃい……ようこそ、酒屋オニヨイへ」


 四人を出迎えたのは、額に角を生やした存在感の有る老婆だった。

今回は閑話勇者達の旅です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ