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ムシテイマー~役目も無いので虫達と自由に暮らす事にしました~  作者: SUZUKING
第一章 想いは遥か遠くより君に……

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閑話 勇者達の旅1

ゼンゼロのジェーンの育成に苦しむ作者……

 真人がクルーデンへと出発した頃、正義と優衣、レティア、ローレンスの四人は何処へ行くのかの相談をしていた。


「情報を集めるなら商人の国〈サカエ〉が最適だ。更に言えばサカエへの道中に有る街には色々な話が集まるからな」

「二人のギルドでの冒険者登録は済んでるから、各街でギルドを覗くのもありですね……ついでに幾つか依頼も受けましょう」


 旅に馴れているのか、レティアとローレンスの二人は真剣に地図を見ながら話している。

 そんな二人を見ながら、優衣と正義はひそひそと話していた。


「何て言うか、あの二人凄く仲良いよね?」

「ローレンスは婚約者がいるらしいけどな」


 二人がそんな話をしていると、レティア達が正義達に話し掛ける。


「それにしても、お二人とも仲がよろしいみたいですね……」

「もしかして付き合ったてるのか?」


 唐突な二人の言葉に正義達は互いの顔を見合わせると首を横に振る。


「いやいや、無いっすね……そもそも川崎さんは真人一筋だし?」

「ヘェ……そうなのねぇ」

「レティア、ニヤニヤするなよユイが可哀想だろ……」

「ちょ、正義君!? な、何をいっちゃってるの!? レティアもローレンスさんもニヤニヤしないで!」


 慌てる優衣にレティアとローレンスは更に笑顔を浮かべる。

 しかし、流石に話が反れてると感じた正義が話を戻した。


「それよりも、行き先は決まったのか?」

「ああ、俺達は情報を集める為にも一度サカエに行くことにした」

「サカエに行く途中には、商業で賑わう街が幾つも有るから……二人には良い観光にもなるわよ」

「へー、楽しみだなぁ」


 レティアの言葉に優衣がそう言うと、正義もつられて笑ってしまう。

 すると、ローレンスが正義の肩を叩く。


「なんだい?」

「言っても無駄だと思うが、マヒトの心配は程々にしておけ……」

「あー、顔に出てたか……」

「その事なのですが……お二人には話して置いた方が良いと思うので聞いて貰えませんか?」


 二人のやり取りに、レティアが真面目な表情で優衣と正義に話し掛ける。

 そんなレティアの態度に、正義達は互いに顔を見合せてから頷く。

 それにホッとした表情を浮かべるレティアは早速話を始めた。


「まず、今回ワームルスが使用した召喚魔法について説明が必要ですね」

「そうだな、いいか? この世界の召喚魔法には大きく分けて二つの召喚魔法が有る」

「「二つの召喚魔法?」」


 正義達の言葉にローレンスは頷くと、話を続ける。


「一つは今回ワームルスが使用した、願いによって対象を呼び寄せる召喚魔法だ」

「えっと、つまりこの世界をなんとかして! って考えながら魔法を発動させるの?」

「大体あってるわ、そしてその願いを神々が聞き届けて“その世界に必要な存在”を呼び寄せる……これが“神託召喚”よ」


 レティアの説明に僅かな違和感を感じたが、二人の説明が進むため取り敢えず耳を傾ける。


「二つ目は魔法陣を使用した、媒体……または違法な生け贄を使用する召喚魔法だ……こっちは対象が完全にランダムだ」

「もしかして、不当な方法で呼ばれる召喚者が居たりするの?」

「居るわね……大体異世界から呼び寄せる存在には特殊なスキルが有るの……それを狙ってね」

「そうなんだね……」


 悲しそうな表情をする優衣に、明るい表情でレティアが「でもね!」と続ける。


「魔法陣の召喚魔法は正しくは“精密召喚”って古い文献から見つかったの……つまりね……」

「研究が進めばマサヨシ達を元の世界に還せる可能性が出てきた訳だ!」

「ちょっと! わたしのセリフ取らないでよ!?」


 突然の帰還の可能性。

 しかし、正義達は素直に喜べない……


「もしかして、いけにえ……」

「必要無いわよ?」

「「え?」」

「はは、研究の結果で位置特定、移動距離等重要な物は媒介で問題なく補えるそうだ」


 その言葉に正義達は分かりやすくホッとした表情をする。

 そんな二人を微笑ましく見ていたレティア達は表情を引き締めて話を続ける。


「ここからはマヒトくんの話しになります」

「そうだった、神託召喚の場合だったら真人もこの世界に今必要な存在な訳だろ?」

「そうだ……でもな、勇者、聖女、聖装等は文献に度々出てくるんだがな……」

「ムシテイマー……」


 優衣の呟きにローレンスは頷く。


「そもそも、勇者や聖女にしろ全く同じスキルは存在しないんだが……それでも関連スキルが無さすぎる」

「全く同じスキルが存在しない?」

「召喚者のスキルは似た名前はあっても同じ名前は無いわ、当然能力も違うのよ」


 だからこそムシテイマーの異質さ目立つのだろう。


「結果、貴族達はマヒトが間違えて送られて来たと判断したんだ……そうなれば奴等は……」

「要らない物に金は掛けないだの、所詮失敗したものなら使い潰してしまえだの……今思い出してもイライラするわ!」

「……!?」

「そんな……」


 貴族達の言い分に言葉を失う正義達、その様子を見てレティアは困ったように笑うと言葉を続ける。


「不安にされてごめんなさい、でも安心してお父様は手を打って下さいましたから」

「え?」

「成る程そうことか……」

「マサヨシが考えた通りだ、陛下は周りの貴族に対して印象操作を行った……まるで、利用価値が無いかのようにな……」


 ローレンスの言葉に理解はしたがまだ疑問が残る。

 しかし、その疑問もローレンスの言葉で解決する。


「陛下はマヒトが神託召喚の失敗の結果だとは見て居ない……しかし、ムシテイマーは未知数……それならばいかにも見放した様に見せ掛けて自由に行動して貰う方が安全且つ効果的だと判断したようだ」

「ええ、お父様はマヒトへの貴族からの干渉を限り無く0にして下さいました」

「そうなんだ……良かった~」

「それなら、この国の為にも俺達の為にも情報を集めないとな!」


 正義の言葉に全員が頷く。

 勇者達の旅が今はじまる……友人達への想いを胸に……

王は色々考えて居る……それでも愚か者は出てくるものです……

次回は服!完成!の予定

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