第二話
2話目です。よろしくお願い致します。
第二話
何もない。何も考えられない。ただただ海の底を漂うように流されてる感じがした。
不快な思いとは裏腹にとても心地よかった。
このままずっと身を任せていたいと思っていたが、ふと思い浮かぶ。
(笑美子は無事だろうか?)
(麻里子は無事だろうか?)
突如頭上にとても眩しい光が二人を包んだ。
とても眩しすぎて、目を細めてまばゆい光の先をみると、美しい金の髪がまっすぐ伸び、綺麗な顔には美しい2つの宝石のような瞳に、涙がポロポロと溢れている綺麗な人が目の前にいた。
双子はあまりにも綺麗な人だった為、言葉を失って、ただただぽかーんと口を開けて呆然としていた。
綺麗な人が突然こちらにむかって走ってくる。
ダダダダダダダッ
「「???」」
ダダダダダダッ
ヒュン
「「!?!?!?」」
ダァァァァァーン
綺麗な人はものすごい音を立てながら、綺麗なジャンピング土下座を二人の前に披露した。
「......。いやぁ、初めてジャンピング土下座とか見たわ」
「あれ、以外と膝がめっちゃ痛いんだよねぇ」
「え?!麻里子やった事あるの?」
「昔子供達と悪ノリして、リビングでやったら青あざできたもの。一週間以上痛かったわぁ」
「相変わらずアホやね。ちなみに床はぬけなかった?」
「以外と丈夫で床は大丈夫だった!」
「握り拳作りながらドヤ顔って(笑)
ウケる(笑)」
「で、誰?この人?」
「さぁ?」
以外と冷静な双子であった。