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双子の異世界冒険  作者: 本町のタマ
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第一話

処女作品になります。誤字脱字はご愛嬌願います。温かい目で見守って頂けたらと思います。

第一話



「いやぁ〜、晴れたねぇ!」

「最高の旅行日和だよ!」


車の窓全開にし、大きな声でガハガハと楽しそうに会話をする双子が四国への旅にむけてむかっていた。


双子の子供達も皆、大人になり日頃の感謝を込めて双子に四国巡りの旅をプレゼントしてくれた。


「まさかこんな大きなプレゼントを用意してくれるなんて思わなかったよね!」


髪はボブカットで父親の遺伝で55歳から全部白髪になった恰幅のいい女性はハンドルを回しながら大きな笑顔で助手席の笑美子に言った。


「ほんと、ほんと!嬉しすぎて涙でたもんね!片親だけど頑張って3人育てたかいあったわ〜」


運転席の麻里子より一回り細く、髪は肩まで長い。でも麻里子と同様に髪は白髪。

体型は違うが、そこはやはり双子で二人はとてもよく似ていた。


見た目だけではなく、子供を産んだ時期も同じ。子供の人数は麻里子には二人、笑美子には三人。


笑美子は若い時に旦那のDVがひどく、逃げるようにして離婚し、そのまま三人の子供を育てた。


麻里子は旦那とは同い年で、結婚して70歳で旦那は病死した。

どうしようもないパチンコカスの酒大好きな旦那だったが、いざいなくなると寂しく、落ち込んでる時は笑美子は寄り添ってくれた。


現在二人は一緒に暮らしていて、75歳になろうとも双子パワーは衰えず、双子は老後を楽しんでいた。


双子は三泊四日の四国巡りの旅を満喫し、お土産を大量に買って、家路にむかっていた。


「あっという間だったなぁ〜」


麻里子はタバコをふかしながら、高速道路を走らせていた。


「麻里子、うどん食べすぎやって!何杯たべるんさ(笑)もう年なんやで身体の健康大事だよ?」


笑美子は各種のサプリメントを飲み込みながら、旅での写真を眺めていた。


「いや、あんまりにもおいしくてとまらなかったわ!でもたくさん食べれるって事はまだまだ若い証拠だね!」


謎理論である。


笑美子は呆れた顔をし、タバコに火をつけた。


車を走らせて3時間、たわいもない話をしていたら渋滞に巻き込まれ、眠気を我慢しつつ、トロトロと進む車の後につづいて走らせていた。


「あかん!眠い!運転変わって!」


「40年以上運転してないペーパードライバーでもいいの(笑)」


「...。すいませんでした。ではレッド◯◯ーをワタクシにください!!」


「あんた好きだよね〜。はいどうぞ♩」


クーラーBOXからキンキンに冷えた缶を麻里子に渡し、笑美子も同じものを飲む。


「「かぁ〜‼︎これこれ!」」


流石、双子である。


「この渋滞いつまであるんだろ?次の降りるところで降りて、下道走るかぁ」


「そうだね。どうせ運転するのは麻里子やしね!」


「そろそろペーパードライバー卒業してもいいんやで?」


たわいない話をしながら下道を走る為、高速道路を降りた。

雨が降り出しだんだんと視界も悪くなっていった。


「なんか雨ひどくなってきたからどっかのビジネスホテルで泊まっていく?」


脇道に車を止めて、窓ガラスから外の様子を見ながら麻里子は外を眺める。

外は酷く荒れていて、雷雲がゴロゴロとなっていた。


「ちょっと調べるから待ってて。」


笑美子は75歳でもスイスイと携帯を操作し、近くのビジネスホテルを探した。


「おっ!近くにいい感じのビジネスホテルがあ...。えっ?!」


ドッガガガガジャーンンンン


突然目の前の電柱に巨大な雷が轟音とともに落ち、電柱は双子の乗っている車に向かって倒れ落ちた。


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