表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

転生準備

 俺の生まれた国には、魔王が居た。魔王は国民を丸焼きにしたり操って手下にしたり、ごく稀に町を一つ消し炭にしたりしていた。魔王の手下となったものは皆、紅く輝く瞳を持っていたという。


「はぁ……」


 そんな魔王が死んで一年後。つまり、俺が勇者パーティに入ってから一年後。俺は水やガラスに写る自分の紅い瞳にため息をついた。紅い瞳は魔力が強い証。その事を俺の住んでいた町の奴らは知らなかった。そして、それは今もそうだ。


「……よしっ」


 地面に魔法陣を書き終わる。この魔法陣は転送魔法……いわゆる、"別世界"への入口を作る魔法陣だ。あとは自分の血を垂らすだけ。それだけで、この町からおさらば出来る。この魔法を使ったものがどうなるかは分からない。けど、ずっとこの町にいるよりマシだ。親友から貰ったダガーナイフで指を切る。血が地面に落ちた瞬間、魔法陣が光り出す。

……さて、次はどんな地獄かな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ