母と彼女の秘め事
颯が、リビングを出たあと、月姫は改めて颯の母に向かって、挨拶をした。
「お久しぶりです」
「月姫ちゃんも元気そうで、よかったわ♪」
「あの後色々あったけど、今は元気です。それに……」
「颯変わったでしょ?」
「見た目や態度は、変わったけど…変わってない事もあって、それが嬉しかったです」
「それにしても …月姫ちゃんと颯が付き合うって、なんか不思議な感じね」
「あはは…まぁ事情が事情ですし…」
「あっ! 別に変な意味じゃないのよ? なんか嬉しいなと♪ 所でどっちからなの? 颯に聞いてもどっちだろ? みたいな反応だったし」
「一応、私は好意があると言って…颯も好きになるかもと…私、学校では猫かぶってたんで……」
「なにそれ? つまりハッキリと、どちらも言ってないと?」
「だって…言ったら色々言っちゃいそうで…それで、もしかしたらって思ったら……」
「まぁ…気持ちは、分からなくもないわよ?」
「でも颯、言ってくれたんです…好きな所を聞いたら…声って…」
「そっか…変わってないってその事だったのね~」
「いいじゃないですか! 嬉しかったんですから!」
月姫は、その後も颯の母から、色々聞かれ続けた。一通り話が終わった頃、颯のお母さんが質問してきた。
「それで月姫ちゃんは、颯にその……伝えなくていいの?」
「私から伝えるというより…いつか必ずって…信じてますから…」
「なら私からは、何も言わないようにするわね」
「ありがとうございます…その時がきたら私も、颯に言わないといけないことあるので、それまでは初めての恋人です」
「初めてか…まぁそれも悪くないわね」
「はい! なので、これからよろしくお願いしますね♪ お義母さん♪」
「ふふっ♪ 初めての割には、積極的ねぇ~♪」
「そこは、私の中では変わらないので♪ えへへ♪」
そんな感じで、月姫達は笑いあったのだ。その後、料理の準備を手伝うと言い、2人で準備を進めてたら…
ガチャ
シャワーを浴び、私服に着替えた颯が、リビングに入ってきて、不思議そうにコチラを見てたので、月姫と母は、顔を見合ってまた微笑んだ。
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