Why!? バイト NOW⑵
私は来店してるお客さんに紙を配ったけど
どうやって渡したかハッキリと覚えてない...
そんな事よりもこの紙に書かれてる文章だ
『FLY ME TO THE MOON』この曲は...
私にとってとても大切な思い出の曲
告白の時は素直に言えたけどその後私は恥ずかしくて
でも颯はなにかあると気持ちを伝えてくれてた
それがとても嬉しくそして少し申し訳なかったから
だから私はあの曲で想いを伝えることにした
そう...和訳を使って...
元々ある英文に当時の私は英和辞典片手に必死に翻訳して自分の言葉に書き直した
そしてできた和訳を颯に渡して1度だけ颯に歌ったことがあった
今思えばなんであんな和訳にしちゃったのか恥ずかしかったし
もう見る事も無いと思ってた...
なのに...なんでここにあるの...?
私は和訳を読みながら困惑してたら
突然ハルねぇがマイクで話し始めた。どうやら今から颯がこの曲を歌うみたい...
ハルねぇが言うにはこの和訳は颯がしたらしい
でもどうやって?普通に和訳したら絶対この文章通りにならない部分がある
そう...FLY ME TO THE MOONを一般的に和訳したら
『私を月に連れてって』となるはず...なのにこの和訳は、
『月へ私を連れてって』コレは他の和訳でも無い部分...
一体どうゆう事?
色々考えてたら曲が始まった
私はその曲と和訳の紙を見つめながらただ静かに颯の歌声に耳を傾けた
この曲は女性が歌ってるイメージがあるけど実は元々男性が歌ってる歌でタイトルも最初は違ってた...
颯の歌声はとても優しく時に色気を帯びていた
私は昔の事を思い出してた...
颯と初めてあった日..毎日いっぱい遊んだ日...告白されて付き合うことになった日...どこかぎこちなくでもとても暖かかった恋人としての日々...そして全て無くなった日...
私の心に様々な感情が一気に押し寄せてきた
曲が終わりお客さんやスタッフから拍手を貰ってる颯が
皆に話し始めた。私は彼の言葉にとても耐えられなかった
『この和訳は俺が昔聞いた事がある和訳でしてこの和訳が本当に合ってるかはわかりません。
でも俺には何故かコレが今でも1番合ってると思ってます』
私はもうただ泣くしかできなかった...泣いてる姿を颯に見られる訳にはいかないのに...絶対なんで泣いてたのか聞かれてしまうのがわかってるのに..私は涙か止まらず泣き続けた
全て無くなってたと思ってた...
変わらない部分もあったけどそれは颯本人の部分だから..
ハルねぇが私に言ってたのはこの事だったんだ...
颯自身何故かわかってなくてもしっかり残ってる事があった
ただそれだけで私は嬉しくなった
やっぱり颯は私が泣いてる姿を見て駆けつけてくれた
「月姫大丈夫か?」
「くすん...大丈夫だよ♪あまりにも上手すぎて感動しちゃっただけだから♪」
私は少しでも颯が心配しないように笑顔で返した
そんな私たちを見たハルねぇが
「颯も月姫ちゃんも裏で少し休んどきな♪」
「私は大丈夫ですから!」
「だーめ♪少し落ち着かせてきな♪颯も月姫ちゃんをしっかり見てあげなよ?」
「そんな余裕ないだろ?とりあえず少し飲み物飲んだら戻ってくるよ」
店内は未だに忙しいままだしそんな事したら皆に迷惑がかかるそう思ってた私もすぐ戻る事をハルねぇに伝えた
「まったく...店長命令10分は裏にいなさい。いいわね?」
「「はい...」」
私はハルねぇに言われ裏に行った
颯はなにかハルねぇに言われ顔を真っ赤にしてた
私達は裏に行くとそれぞれ椅子に座った
「颯...ごめんね」
「ん?いやいやこっちこそ休みの日にいきなり働かせてごめん」
「ねぇ...少しそっち行ってもいい?」
「ん?あぁ良いけど?」
そう言って颯は自分の横に椅子を用意してくれた
私はその椅子に座り颯の肩に頭を置いた
「どうしたんだよ急に?」
「少しだけ...今だけでいいから...」
私は颯から少しでも離れたくなくてそう言って颯の腕にしがみついた
颯は一瞬ビクッと震えたけど何も言わずそっと私の頭に手を置いて優しく撫でてくれた
「颯...ごめんね」
「なにか言ったか?」
「なんでもない....ねぇ颯」
「どうしたんだ?」
「離れたくないずっと傍にいてね」
「あ...あぁわかった...本当に大丈夫か?今日の月姫なんかおかしいぞ?」
「ふふっ...少しおかしいかもね付き合ってまだ数日なのにこんなこと言っちゃって♪」
「まっ!まぁ..アレだ月姫がどこか行こうとしても傍にいてついて行ってやるよ!」
「ふふっ♪なにそれ?」
「う..うっせえ」
「...ありがとう」
「お..おう」
今はこのままでも良い...今ある幸せを大切にしたい
でももし..全てわかった時颯が居なくなったら...
その時私は...
一瞬颯の方を見たら恥ずかしいのか顔を真っ赤にして横を向いてた
私はそっと颯の頬に近づき...
ちゅっ♪
「なっ!?」
「えへへ♪ほら今日の分コレで許してあげるから♪」
その時なんて今は考えなくてもいい
いつか終わってしまうかもしれない今を私は大切にしたらいいんだ
感想や評価よろしくお願いします!!
続きが気になる方はブクマよろしくお願いします!!
前話で初めて感想頂きました!
凄く嬉しかったです!!
本当にありがとうございます!!




