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第75話 プリティーの爆弾

 領地の屋敷に戻り、淑女の日をこなすセイン。

 妹のプリティーにシドニーの3人、公爵夫人理想の淑女となるレッスンの合間を、東屋でお茶を飲みながらお喋り。


 プリティーがセインへ

「ユウさまとは如何なのです?」


 まさかの妹から問いに動揺していると。


「お部屋へお招き、婚約発表はそろそろですか?」


 シドニーの焦り

 プリティーお嬢さまがご存知となると公爵夫妻も当然、シドニーはセインの専属メイドとして、異性を部屋へ招くなど許してはいけない立場。

 まてまて、ユウさまは認識阻害のスキルを発動していると言っていたので、ウィッチさまの同伴者として訪問の事を言っているのだと

「ウィッチさまの同伴者で御座いますから」


「王都のお屋敷、毎週火曜日の午前中に、お1人で来られ、お父さまとお話した後、お姉さまのお部屋へも寄って行かれますよね」


 プリティーは、姉のセインと違いポッチャリで庇護欲を掻き立てる容姿なのですが、妹なのです。

 癒やしは施せ、勇者の認識阻害スキルが通じない2人目だったのです。


 プリティーの癒やし、お父さまにお母さまと相談、セイン程では無いなら、更に、公爵夫人から娘を2人とも教団には渡さないと、公にしない事にしたと聞き、酷い教えてくれなくてと思ったら、セインもプリティーへ話していなかったので文句が言えず。



「ユウさまがお姉さまのお部屋へ寄って行かれているのは、誰にも、お父さまにお母さまにも話していません」


 プリティーは見かけ同様天使だと感じたセインにシドニー。


 プリティーに感謝をして、何か出来る事をとセインが言うと、頬を染め

「ミカズチさまの事を教えて欲しいのです」


 ミカズチへの思いは一時的なものでは無かったと知り驚愕、護衛としては役立たずの事実を告げず、頼もしい同行者だと話していると、次のレッスンに呼ばれた3人。

 セインは勇者との話が断ち切れになり安堵も、お父さまにお母さまへ知れたらと、レッスン終了後。


「お母さま、お時間頂けますか」


 勇者を自室へ招いている事を話すと。

「その胸は何のためですか、生かすのです」


 想定とは違うお叱りを受け、娘に言う事とは思えない単語が沢山並び、恥ずかしさから頬を染めるセインに同席したシドニーと、公爵夫人専属メイドの2人。


 公爵は、夫人からユウが公爵の執務室へ忍んで来た後に、セインの部屋にも寄っているのを聞き、翌日にはユウの母、前王妃プリマさまへもお知らせの手紙。

 両親公認と成ったのを知らない勇者のユウ。


 セインを綺麗な娘だとは思ってはいるのですが、王位継承権を放棄し貴族位を持たない平民の自分とは住む世界が違う、母がお世話に成っている公爵家の娘さんとしか思っていないのです。

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