其の四、君への、恋心
どうも、奈々です。
いよいよ恋愛要素も入ってきました。
どうぞお楽しみください。
ー翌日ー
私は昨日何も言わずに帰ってしまった新城くんのことが気になって再度病室に駆け込んだ。
コン、コン。
ゆっくりとノックをする。
ガラガラ
扉の音が妙に耳についた。
「はい、なんでしょう。」
「あ、あのっ、新城幸人さん、いますか…?」
「僕っ…あ、いや、俺だけど?」
何故か新城くんはキョドっていた。
「いやっ、あの…ま、まあとりあえず座ってよ。」
「あ、うん…」
し、心臓がはちきれそうだった…
「高校生ですよね?学校何処なんですか?」
うわっ、私ったらつかぬことを…
「な、な、夏川高等学校、二年生ですっ!」
なんかキョドっているのが可愛くて、私は
「私も同じです!夏川高等学校一年生なんです。」
と、微笑をこぼして言った。そこから学校のこと、趣味のこと…たくさんのことを話した。彼は病気のことには触れずに、笑顔で話をつづけていた。
わたしは帰るとき、顔を赤らめながら
「またねっ、先輩!といい、昨日とは違って帰りたくなくてゆっくり歩いて家に帰った。
今日の夜、ベットに横になって私は彼に、新城君に恋に落ちたんだと思った。私が彼に恋をしたと初めて自覚した。
叶わない恋かもしれない。そういう気持もあったが、私の恋心はそのような不安だって打ち砕いてしまった。
「『恋の特急列車』に乗ってしまったみたいだな~」
なんて、考えてた私は、このあとどうなるのかわかっていなかった。
最後まで読んていただき、有難うございます。恋心って何でも打ち砕いちゃいますよね。凛ちゃんの気持ちがわかります。