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第四師団長ハンゾウ

 図書館のほとんどの本を読みかれこれ三日は経ちこの世界の常識にも割と詳しくなった。最もオルなんたらはたった三日程度で図書館の本のほとんどを読んでしまったことに驚いていたが…。



 因みに、あの五代目魔王の学園物語だが面白かったほんとに面白かった。うまく言えない我だが面白いただそれだけ言っておこう。

 神となった我だが普通に小説は好むし前の世界では文芸作品の文化レベルはかなりのレベルにしていた。

もっともエスにはあきれられていたがな。


 

 さて、魔王になったわけだが、実のところ魔王軍…正しくは五師団の師団長の全員とは会ってないのだ。今まではオルなんちゃらがまとめ役をやっていたそうで一部の師団長は現在南州連邦を攻め込んでいて会えそうにない者も多く今魔都にいる師団長は第五師団、水人族のオルなんたら、第四師団、獣人族のハンゾウ、第一師団龍人族のバランの三名だけだ。



 この世界は共和国エデンがかつて召喚された勇者が打ち建てた国らしく和名が多い。第二師団は鬼人族で師団長はイバラキ第三師団は魔人族で師団長はハンベエ、と五師団中三師団の師団長が和名と和名率は高めだ。

 いずれ全師団長を集めて顔を合わせてみたいが、今はまだ難しそうだ。


 

 よくある物語のように玉座の間ではなく、我の希望でちょっとした執務室を造ってもらいそこで事務をしている。エスは執務室の中でオルなんたらからもらったと思われる、アイルクリームなるものを食べている。



 なんでも過去の魔王が発明したものらしい。確実に異世界者であろう、こんなもの確実に異世界の技術を使っていr………まてなぜ我はこのアイムクリームが異世界の物だと言える。そもそもこれのもととなるものがあるというのを知っているっだけでどんなものかまでは我は知らない、いや……記憶があいまいだこのようなことは今までなかった、………………わからん。



 「エス、そういえば勇者って今いるのだろうか…」

アイルクリームをなめていたエスは幼さの残る表情を向けて首を傾げた。

 「さあ、私は知らないけど、どのみち勇者は現れるでしょう………」

 ………あなたが魔王なのだから。




 「そういえば、オルよ第四師団の師団長ハンゾウはどこにいるのだ、見かけないのだがほんとにここにいるのか、我は気になる」

 因みにオル…オルケインだったか、こいつは名前が覚えられそうにないのでオルと略して呼ぶようにした

 しかし、ハンゾウをほんとに見かけないのだ、ここ一週間探そうと思って探したりするのだが何故か見つからない。



 『彼の者は隠密の者ですから、私もあまり見かけないのです、呼び出せば来るかもしれませんが』

 そうか、呼ばないと来ないのかぁ、一応魔王だし部下の把握はしておかねばまずいだろう。

 「ならハンゾウを後で執務室に来るよう伝えておいてくれ」

 畏まりました、とオル。さて、ハンゾウが来るまでエスをからかって待っているか。










 それから、エスをいじって遊んでいるとノックがあり、どうぞ、と答えエスをいじるのをやめる。

すると、ドアが開くと同時に一筋の風が流れた。

 それと同時に、何かが目の前を通り過ぎる気配を感じたからとりあえず腕を伸ばして宙をつかんだ。

すると何やら柔らかい感触が手の平にあたった。

 

 『ひゃん!』

すると、何も見えなかった所にだんだんと何者かの姿が現れた。

 『まったく、今代の魔王様は感がよろしいようだ。さらに変態でもあるようだ美少女の胸をもむなんて…』

は?む…ね?まさか今手に当たっているものって…。慌てて手を放すがすでに時遅し、エスが謎のオーラを放ちながら不敵に笑っている。

 「え、エス?今のは決してわざとではないのだぞ、たまたま当たってしまったのだ、たまたま」

 『へぇ、たまたま…ね。』

 『はあ、魔王様の手つきあれは相当慣れていたものだったわね…』

美少女と自らいった少女は、うっとりとした表情をみせながらいった。


 おい!やめろその我が変態みたいな発言、って、エスさんなんですかそのどす黒いオーラあと笑顔が怖いです。

 「やめろ、馬鹿なことを申すでない。エス信じてくれ…」

 『そうね、信じているわ……あなたがおとなしく殺されることを』

まてまて、ねえ、だめだってその右手にある魔力弾くっらったらたたじゃすまないよね。やめて、笑顔でヤりに来ないで。

あああぁぁぁぁぁぁぁ…!!!!!。

  







 『申し遅れました、私、第四師団師団長ハンゾウです魔王様』

ハンゾウと名乗った少女は獣族の中でも最も数の多い猫の姿をしていた。身長はエスより高くスタイルもよい、ただ胸は少し小さいようだ、平均的と言ってしまえばそうだが気持ち小さい気がする。い、言っておくが外から見てだぞ、あの時の記憶は柔らかかったしか残っていないからな。


 「う、うむ。これからも宜しく頼む」

 『そちらの方は?もしかして魔王様の…?』

  エスは、ハンゾウの言葉の意味を理解したのか、顔を真っ赤に染める。


 『な、な、なに言ってるのよー!!』と我が止める前に叫びながら部屋を出て行ってしまった。

 『さて、これで二人きりでお話しできますね』

え?ちゃんとしたお話しですよね、ベットの上のお話しではないですよね?

 「それは、ハンゾウお前の正体の事か?」

 するとハンゾウは驚いた顔をしたがすぐに隠した。

 『そうですね、話しましょうか』

 ………私の正体を。

遅れてしまい申し訳ありませんでした。

ここまでお読み頂きありがとうございます

次回は、日曜日午後六時前後に更新いたします

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