表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/13

ギルド長はショタ

 ギルドの者や探究者と呼ばれる古代遺跡迷宮のような場所を探索してそこの魔物の素材などを売り生活しているものからは、ここ古代遺跡迷宮はミャー二ウル地下迷宮と呼ばれている。

ちなみにいままでギルドと言っていたのは探究者の為のギルド、探究者ギルドというわけだ。探究者ギルドはこの世界でも数少ないSSランクの元傭兵が創設者であり、その本部はこの国から東に位置する国、共和国エデンの首都にある。



 『しっかし、無駄にでかいなー城よりかは小さいがただの神殿がここまで大きいとは、まったく昔にこんなもの建てたやつの顔を見てみたいぜ』

  そういったのは、カルドだ。今は馬鹿でかい両手剣を背中に担ぎ軽めの鎧を着ている。出発を前にオルが持たせたのだ、カルドは軽そうな鎧と馬鹿でかい…人間の背丈ほどの両手剣、エルはローブと短剣、リーンは何故か日傘と短剣しか選ばなかった、これから行くところ日光関係ないのに…吸血姫であるリーンは日光が弱点、というほどではないが苦手なのだ。だからリーンは外に出かけるとき必ず日傘をさす。因みにスライムは我の頭の上にいる。装備品はない。というか装備のしようがない。



 

 『いちいち大きな声で話さなければきがすまないのですか?カルド』

 『別にいいだろ?誰が気にするっていうんだ?』

 『私が気にするんです!!私が!!!!!』

 

 もはや慣れたやり取りに我達は無視をする。ここでエルに「お前もうるさいがな」などというちょっかいを入れようものなら「魔王様は黙っていて下さい!だいたい…魔王様が…」といった感じで何故か我までも説教されるという状態になるのでかかわらないことを決めている。



 今はギルドの受付やその他設備のある元は何かを行うためだったのだろう広場についた。さすがに人間はいないが、多くの魔族の傭兵や探究者がいる。どいつもいかにもな装備をしている。

 「すまないがここの責任者をだしてもらえるか?」

 ギルドの受付にいる受付嬢に声をかける。すると受付嬢は営業スマイルを浮かべ一言、確認いたしますので少々お待ちください、というと裏に引っ込んでいった。




 しばらくして受付嬢が戻り、どうぞこちらへお連れの方も、と案内をする。全員で受付嬢の後について行きギルド内でも一番豪華っぽい扉の前で受付嬢はノックをすると中から、どうぞ、と男性の声が聞こえた。

 中で待っていたのはいかにもないかついオッサンが一人…だけではなくそのオッサンの後ろから少年が現れた。

 

 

 「お初目お目にかかります。ミャーニウル地下迷宮の管理を任されている探究者ギルドミャーニウル支部のギルド長キル―シャと申します、魔王陛下」

 「同じく副ギルド長カイゼンと申します、魔王陛下」

 ギルド長と名乗ったのが少年で副ギルド長と名乗ったのがいかにもないかついオッサンだ。第一印象はギルド長こんなので大丈夫かという疑念だった。

 


 それを見抜いたのかキル―シャはくつくつと笑みを浮かべた。エルは少し顔をしかめカルドは興味がないらしく特に反応を見せない。リーンは大人の余裕と奴だろうか最初からにこやかな笑みを浮かべている。

 エスはというと受付嬢を待っている間に買ったと思われる、クッキーをつまんでいる。興味がないようだ。あとで我も買おうかなあのクッキーなんか香ばしい匂いするし。スライムはというと我の頭の上でお昼寝中だ。



 キル―シャはそんな皆の反応をものともせずにいたがさすがによくないと思ったのか謝罪を述べた。

 「すいません、さすがに一国の王を笑ったというのはよくないですよね。理由がどうあれご無礼をお許しください」

 カイゼンもキル―シャが頭を下げるのと同時に頭を下げる。


 

 

 「いや、気にしてはいないから大丈夫だ。エルもそう顔をしかめるな」

 「で、ですが」

 「我がよいといったのだおとなしくしていろ」

 「…はい」

 「その気持ちはうれしいから今はおとなしくしていてくれな?」

 少しエルの雰囲気が宜しくなさそうなので一応釘をさす。話が進みづらいだろうしな。


 

 「すまない我の家族が失礼をして、さて話をしようか」

 「今回はオルケイン様から四天王の皆様のレベル上げときいております。よろしければ案内の者をつけましょうか?」

 「それはありがたい、だが案内の者がいては訓練にはならないから遠慮しよう」

 「畏まりました」

 

  

 

 特に話すことがなくなってしまったな。オルが話を通していたから必要がなくなってしまった。

 数分ほど話していてそのあとからキル―シャも特に話すことがないのか無言のままだ。

 

 

 「それでは、我らは行くとしよう。今後も利用するかもしれないがその時はまたよろしく頼もう」

 「そうですか、畏まりました我々としても魔王様の家族に我がギルドを利用してもらえるのは喜ばしいことです」

 「よくいうわ、では失礼する」




 我が最初に部屋をでて続く様にエス、エル、リーン、カルドと出ていく。

 さて、早く鍛錬をさせなければな。あ、あと忘れないうちにエスの食べていた菓子を買わねば、どこにあるだろうか。


ここまでお読みいただきありがとうございます。次回も書け次第更新いたします。次回は遺跡にて戦闘回になるかな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ