お使い要員でもある様です。
早速使われているヒトもいる様で!?
ミィナとその母のタビーさんの話題が次に移るか移らない内に
玄関の方から声が聞こえて来た。
「こんにちわー。ミィナー。遅くなってごめーん。」
あの声は他でもないアンヌじゃな。報告所の所で到着した旨の手紙出すとかいって
一人残っておったからようやく追い付いたという所か。
「あ、アンヌが来た。遅いじゃないー。ってどうしたのそれ。」
とミィナがアンヌを中へと招き入れようとして驚いた声を出した。
ちなみに荷物の大半はキィーロが気を聞かせて持ってくれてたので彼女はほぼ手ぶらの筈なんじゃが?
あれ。何かいろいろ抱えてるみたい。村の商家とか回って来たのかの?
「ふぅ。品揃えとかお店に見に行ったはいいけどここへ行くと言ったらいろいろ持たされちゃって・・・」
と抱えて来た荷物な袋を床に置く。
後ろでホバリングしてるヒューイも一荷物引っ掴んでるし。
「あら~申訳無いわねぇ。ほんとはミィナにリーナさんの村の案内がてら
買っておいた食材の引き取り頼もうと思ってたのに・・・」
とある意味容赦ないご計画を暴露するタビーさん。
「ちょっと母さんたら・・・・」と呆れた娘に突っ込まれてますけどね。
そうこうしている内にヒューイが掴んでいた荷物を床の荷物の横に置く。
「タビーさん、お久り振りです。またお世話になります。この子がワタシの召喚獣のヒューイです。」
とアンヌが丁寧なお辞儀をし、その肩に停まったヒューイを紹介する。
そういやお主は去年ぶりじゃったかの?ヒューイは初めましてじゃろうがな。
春休み分の休みは例の召喚魔法陣の爆発未遂事件とかの処理でぶっ潰れてしまったんじゃよな確か。
ミィナとは学園で1年の時からの付き合いじゃからここへは何度も来ておるし村の中は
知った庭みたいなモンじゃからか、お店のヒトに配達のお願いされたという事か。
「お久しぶりねー。その子、風魔鷹?良く手入れしてるわねー。関心しちゃう。」
ん?私か?私は今までの休みの時は村の納屋とかで寝泊まりしておったよ?
ミィナの部屋に潜り込んで泊まるとかとんでもない事じゃたしのー。今年はどうしよう・・・。
「あ。そぅそぅ。この子が私の召喚獣のソラだよ?私のお見舞いの時に見たとは思うけど。」
とミィナが足元に居た私を両手で拾い上げてヒューイを見てたタビーさんに見せる。
「ふふ。覚えてるわよー?なんてったってミィナの命の恩人だし。怪我もすっかり治ったみたいね?」
と頭撫でて貰えたのじゃ。命の恩人てのはちと褒めすぎな気もしないではないが、
悪い気もしないので有り難くそのお言葉受け取っておこうかの。
何かチラリと先生方への殺意みたいの滲み出てたし!?
「それじゃ帰って来てそうそうで悪いけど、食材とか届いたし、早速台所のお手伝いして貰おうかな?」
とタビーさんがミィナに向き直って言った。ほんと容赦ないのな。
キィーロやアンヌやリーナは客人ですがミィナは家人ですからねー。タビー「あら、ソラちゃんは寛いでいていいのよ?」ソラ「むー」




