村での夏休みに向けて
ミィナの家に泊まる様です
報告も済ませて皆してミィナの家へ。玄関から入るのはこれが初めてかの?
「あらミィナ、お帰りー。ちょっと予定より遅かったわね。」
迎えてくれたミィナのお母さんはミィナそっくりな柄の猫ヒトで恰幅は普通かやや細め。
アメショは太りやすいんじゃったかの?まぁ柄が似てるだけでアメショと一緒な訳が・・・
「ただいまー。母さん。その事なんだけど聞いてよ。って、あれ?
またダイエットしたの?今度は痩せすぎじゃない?」
とミィナに突っ込まれてる所を見るとやっぱそういう傾向があるのかの?
「うふふふ。そう?最近森林狼の動きが活発でね?畑に良く出没するから
追い払うのがいい運動になってるみたいなのよー?」
と決めポーズらしいの決めつつ笑顔で答えられてますが、
生産系の教師やってるだけあって率先して動いてる結果なのね。何かなっとく。
「こんにちわ。お久しぶりです。竜人のキィーロです。いつぞやはお世話になりました。」
とキィーロが丁寧にミィナのお母さんに挨拶する。
「あら!あらあらまぁまぁあのキィーロ君?大きくなったわねぇ。」
とキラキラした目で応対するミィナのお母さん。
「はぃ。これも『タビー』さんのお陰です。『セイル』さんもご静穏ですか?」
とキィーロが目の前のご婦人とその夫の名前の情報を教えてくれる。
「えぇ。あのヒトも最近じゃ狼除けを量産するとか言って張り切ってるわ。」
とクスクス笑ってる。旦那さんは『セイル』と言うのか。覚えておこう。
クエストの凱旋所のおっちゃんの狼への認識が甘かったのは報告以前の段階で対処してたからか。
「その狼の事なんですが、途中の道で乗り合わせていた定期便の荷車が
襲われたので凱旋所の方に報告しておきました。」とキィーロが言う。
「あら。ひょっとしてこっちで撃退をやり過ぎてしまってそっちに矛先が向いちゃったのかしら?」
とタビーさんが困った様な顔をする。
「いえ、多分繁殖の時期に来ているからだと思います。
余り襲撃が酷くなる様なら正式に討伐命令が下されるでしょう。」
とキィーロが彼女を安心させる様に言った。
まぁそこは頭の良さそうな狼のボスじゃからこれからは適当にやるじゃろ。
婿だか繁殖相手な候補も大分絞り込めた様じゃしの。
「そうなの?心配ねぇ。」と不安顔なタビーさんだったがふとリーナに顔を向けた。
「あ、申し遅れました。ミィナとは同クラスのリーナと申します。初めまして。
この子は龍のミラです。」と今まで挨拶しこねていたリーナが丁寧にお辞儀をした。
お辞儀する際に抱えていた腕から降ろされていたミラも真似してお辞儀をする。
「い、いえいえこちらこそご丁寧にっ!?わたしがミィナの母のタビーと申します。」
とタビーさんも大汗こいてペコペコしとる。
リーナに偉ぶる気は無くても龍の雛持ちじゃからな。無下には出来んのじゃろう。
挨拶も一通り終わり、ミィナが荷物を持つキィーロに案内を頼んで
空いてる部屋へと移動して行くとホッとした様子でミィナに振り向きつつ言った。
「ホントにこんな所に泊まって頂いて良かったのかしら?」と不安顔。
リーナは泊まるのに村の宿屋でもいいと言ってたらしいがミィナが是非にと言ったんじゃよな。
「こんな所って何よー。母さんはもっと胸張っても良いのよ?」とミィナがフォローしてる。
私だって『異界』の『玩具』なんじゃし敬ってくれても良いのよ?
ミィナの両親の名前が安直過ぎたかも。実は一番困ったのはリーナを泊める場所だったりしてます。村の宿屋じゃ対処しきれないだろうし(龍の雛持ちという正体隠せば問題ないんでしょうけどねー)。




