村への道
村へ向かう様です。
打ち上げという名の相談会も終わり、
今日はリーナとミィナとアンヌとキィーロの4人と1羽と2匹でミィナの村へと移動中。
クィナは学園の生産職系や錬金術師の卵達な連中とかと一緒になって
薬の素材集めとかいろいろとやる事があるらしくて
これから忙くなるとか言って張り切っておったし居残りじゃ。
リーナが薬の『レシピ』用意しなくても良いのかな?と思ったんじゃが元々持って来てたらしい。
(まぁ『特効薬』探すんならそれの元になりそうな薬のレシピ持ってて当たり前かの?
それなら後は取り合えずは出来る薬のランク上げをすれば良いのじゃろうから
クィナ自身は楽と言えば楽じゃろうがな。)
・・・『調薬』スキルとか上げたい生徒が旨く見つかれば良いが。
クィナは正体不明な狐ヒトの女の子の事も知りたがってた様じゃが今はそれ処ではないじゃろ。
今後うっかり『狐巫女』な姿を見せない様にせねばならんじゃろうがな。
さて、今回の移動はミィナが学園に来た時の様に定期便な荷車に乗っておる。
素材とかなるべく傷めずに輸送する事を目的にしてるせいなのか、
普及してる乗用の物よりも下手するとクッションだかの性能が良いとの事で、
それを知ってる時間に余裕のある旅人とかはこっちを利用する事が多いらしい。
貴族な方々の乗る箱馬車とかに比べるとさすがに性能は落ちるそうじゃが
冒険者に乗ってもらえれば攻撃や防御力が格段に上がる為に積極的に乗せるスタイルを取ってるとか。
まぁ普通の乗り合い馬車に比べると鈍いし雨露防ぐ機能が落ちるのは否めないがの。
因みに馬車と言っても引っ張ってるのは『馬』では無くて所謂『鳥馬』って奴じゃな。
リーナの頭の2対の羽毛見て首傾げてた所観ると同属意識とかあるのかの?
つか私までじっと見つめてくるのはやめてくれぃ。歩き出したらそんなに気にはしなくなった様じゃが。
「今回は村に帰ったら何しようかなー」とかミィナが荷台で言っている。
私も『召喚獣』になる前の長期休暇の際も密かに荷車に潜り込んで
村に行ってたりはしてみてたんじゃが今回は堂々と村に入れるんじゃよな。
(自由さは潜伏時よか落ちるがそこはまぁしょうがないじゃろ。)
そして定期便な荷車が峠に差し掛かった時、『MAP』に赤い点が多数私達を取り囲む様に現れた。
気配を察したのか『鳥馬』が怯えてたたらを踏んで立ち止まってしまった。
アンヌがヒューイをすかさず『偵察』に飛ばし敵の種類を把握しようとしてるが相手は森の中。
「気を付けて!森林狼よ!!」と敵の正体を知った時には奴らは目前に迫っておった。
峠越えといえば狼さん!という訳で次回はVS狼です。2年もの間学校に缶詰じゃ流石にソラが可哀想なので休み期間の間は村に居た事に。レベル上げとかはサボってたみたいですが。




