寄り添うもの
わかりづらいでしょうがソラ視点です。
竜人族。竜とヒトの両方の特性を持つ者達。
その始まりは竜に恋したヒトから生まれし者であるとかあるいは
逆にヒトに恋した竜から生まれし者であるからとか様々に伝われており
定まった起源は未だ不明なままである。
一説には純粋なヒト族が竜族に対抗する為に生み出した竜魔法の結果
元たる姿に戻れなくなってしまい現在の姿に定着してしまったというものすらある位だ。
いずれかにせよ彼らの性質は元となったであろう竜族とヒト族のそれが混在しており
肉弾戦を好む者が多い。逆に魔法特化した者も居ない訳では無いが。
だが決して『脳筋』ばかりではない事は竜族にも『知恵の竜姫』と呼ばれる程の者が居る事からも
推測出来る様に彼らは基本的には勤勉である。ただ学び方が『嵌りやすい』だけの事。
『脳筋』と呼ばれる者達はただ単に『そっちの方が楽』だと『学習』してしまった結果でしかない。
それは兎も角として
キィーロが留学して来た理由は至ってシンプルで、彼の家が男ばっかりだったからである。
狐ヒトの様に女性の出生率が低く尚且つ貢ぐ性質を持つ以上、下手すると破産しかねないし、
女性の方も能力の高い男子との婚姻を求める以上、
男子がより強い『力』を付ける為の場を国外に求めるのは自然な流れだったといえるのかも知れないが。
「まぁそのお陰でミィナさんの居た村にこれたんだから俺は運が良かったよ。」
とミィナの横で彼はにこやかに笑って言った。
彼が肉体系の『脳筋』にならずに済んだのは少なくともミィナとその両親の教育の賜物であろう。
だが『辞書』を貰える程までに努力したのは彼自身である。
例えそれが種族特性とも云える『嵌りやすい』という補正があったからにしても、だ。
竜族同様に長命種である彼らは寄り添える者が少ない。同族は云わずもがなな状態だし
格上な竜や龍族に至ってはさらなる努力を求められるのが常である。
そういう意味では猫ヒト族は竜人族にとって気軽に寄り添える可能性を秘めた一族と云えよう。
猫又。そう『猫又』である。ケット・シーとかな言い方でもいいかも知れないが、
彼らは『クラスチェンジ』によって竜族に匹敵する長命種に成り上がれる。
別段キィーロがそれを狙っていた訳ではないだろうが生涯の伴侶の候補の一人として
ミィナを挙げるのもそんなに遠い日ではないじゃろうな。
と私はある種の予感と共に彼らの相談の様相を見つめ続けていた。
竜と猫が仲が良いって何かの小説で読んだ様な気がしないでもありませんが、被ってないとは思う(不安。
リーナ(乙女ゲームの主人公)が今度どう絡むのかが気になる処ですが・・・!?




