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生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
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寄って来たモノ(VSムカデ)

森といえば

  ガサガサガサ。落ちてる葉っぱを縫う様に何かの複数の足音が近づいて来る。

 妙にワシャワシャした足の音だと思ったら目の前に現れたのは

こちらとほぼ同じ位の大きさのムカデみたいなモノだった。

それは特に恐れる事無くこっちに寄って来る。まぁ虫じゃしこちらの強さ等分からないのだろうが。

「ギチギチギチ。ギチ?」と動きを止めて虫なりに首を捻ってこちらを観る。

こちらは『玩具』だし下手に動かんければ無視されるか通り過ぎるだけかも知れない。

「ギチ。」ワシャワシャワシャ。じーーーーーーーーっ。

いくら待っても動かんよー?だって私『玩具』だもーーん。

「ギィ。」ワシャワシャワシャワシャ。と通り過ぎていこうとする。

「ポコッ。」ドシャ。(ピキッ♯)

お、己、通り過ぎるついでに足蹴にして倒しおっただと!?

そこでジロッ。とムカデがこちらを振り返って見詰めて来た。それでも『玩具』は動かない。

そのムカデにしてみればただ単に通り縋っただけだったのかも知れない。

 いずれにしろそのまま去ってさえいれば・・・

「ペシペシ。」(ビキキッ♯)偶然か更なる悪戯か。

ついでの様に曳航肢で叩かれた事で狐の眼に赤い灯が点った様であった。

が、ムカデは不幸にもそれに気が付かなかった。

 「またんかワレーーーーーっ!!(怒」と素早く4つ足で立ち上がった狐の『玩具』は

振り返りざまにピョインと飛び掛り、思わぬ事態に思わず動きを止めたムカデの頭上に降ってきた。

次の瞬間には全体重を掛けての前脚での打撃がこちらに背を向けていたムカデの胴体に炸裂する。

「ドガッ!!!」

「ギキャァ!?」ムカデが慌てて相手を良く観ようと頭を巡らせようとする。

 「『鑑定』ーーーーっ!」


 :森ムカデ(小) HP*"/**

 ○‘{~>yんrT{


 「ええぃ使えん。解説等今はいらんわぃっ!こうなったら速攻でぶっ倒してやるのじゃっ!!」

「ボゴッ!」今度は木の尻尾のフルスイングがムカデを襲う。

「ギギィッ!」今度はムカデが横倒しになる運命に見舞われる。そこに狐の『玩具』が畳み掛ける。

「駄々っ狐連続キーーークっ!!!!」大回転する両前脚でゲシゲシ叩かれ悶えるムカデ。

「ギキャァッ!!」と相手に噛み付こうとしたが相手はまがりなりにも『木』の塊なので意味が無い。

「ええぃこの多脚がうっとうしいわっ。これならどうじゃ。逆回転から掬い上げてからのーーー」

とポンポーンと持上げられ、ドシャと地面に落ちた所を狙い済ましたかの様に狐の顔が迫る。

「啄木鳥戦法じゃーーー」と何回も何回も叩き付けられる間の抜けた狐の顔。

ドカッバキッゲシゲシ。ムカデも必死で全身で抵抗するが、疲れを知らない怒りに燃えた『玩具』の前に

碌に反撃出来ず、あっという間にドゥ。と倒れ伏せたのだった。

「ふんっ。大人しく通り過ぎておれば良かったものをっ!!」

パンパカパンパンパーーーン!!『名称:未設定がレベルアップしました!』

あら?レベルアップしちゃいました?結構強敵だったりしたのかのぅ?

暫くは森の中でうろつくのもいいかもしんない

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