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生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
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邂逅イベント その① VSオーク

まずは一人目・・・あれ?

 その暗闇はガヴリンの背後からのっそりと現れた。

ガヴリンは増援が現れたと思って嬉しそうな顔をして

 次の瞬間にはその小さな命を暗闇に差し出していた。

「ドシャッ!」

ガヴリンだったそれは横へとすっ飛び粉々に粉砕され飛び散っていく。

「・・・嘘でしょ!?」

とリーナが腰を落としかけミラを何時でも抱えられる様に体制を整える。

「グルルルルッ!!!!」

ミラがそれこそ全身の毛をハリネズミの如く逆立てて、

威圧を開放した。

 格下ならば確実に戦意が萎え、無防備な小動物ならば逃げ出すか失神するレベルの

龍の威圧。

 だが、相手はそれに対して少し怯んだ気配をみせたものの、のっそりと目の前に進み出る。

「なんで、『オーク』がこんな処にいるのよ。」

 オーク。本来は森深い所に住む巨漢種である。肌の色はガヴリン同様の緑系。

一説にはガヴリンの上位種とも噂されているが、下位種とされるガヴリンの獲物を

引っさらう事でも有名である。問題があるとすれば・・・

『グゲゲゲゲゲ!』

 ガヴリンの血で濡れたぶっといこん棒を構えなおしつつ

リーナの容姿を見て満足気に笑った事からも分かる通り、美意識はヒトのそれとほぼ同様。

しかも悪い方向に特化している。ひっさわれでもすればされる事はかなり限定される。

彼ら自身には『それ』に関して悪意が無い事がさらに事態を悪化させていた。

 交渉自体は可能。但し実力主義なのは普通の魔物と替わらない。

 そのオークがただ単に気まぐれでこちらを救った心算ならば問題は少ない。

獲物を分けてやる程度で帰っていくだろう。だが、目の前のオークは

ガヴリンを粉みじんに粉砕した。つまり目的は最初からこちらなのは明白だった。

「・・・冗談じゃないわ。こっちはまだうら若き乙女なのに。」

とリーナが何時でも逃走しやすい様に構えつつ相対する。

 ミラも威圧が効きにくい事から現在は同格かあるいは格上と判断したのか

猫の様に背を上に持ち上げ威嚇をしているが効果は薄い様だ。

 じりじりと後退する1匹と一人。

だが、その背後からまた別な緑の巨漢の手が伸びて来ていた事に彼女は気が付かなった。

 そして、その手が彼女に届きそうになった時。事態が動いた。

キランッ!「ドサっ!!」曲刀の光が煌き彼女の背後の緑の腕が落ちる。

 「え?」思わずそちらを見やったリーナの目に飛び込んで来たのは後ろから回り込んでいた

オークが片手を斬られたたらを踏みながらつんのめり視界から消えていく処だった。

「グギ、ギァァぁアァァ!!」遅れて今頃腕を斬られた事に気付いたそのオークの悲鳴が轟く。

その後ろからそのオークを追う様に現れたのはあの白い制服に身を包んだルゥスだった。

「後ろがガラあきだぞ。リーナ。」と相変わらず表情を変えずに短く言うと

そのオークを追って去っていく。

「ちょ。まって!?ルゥス君!一体何がどうなってるのよ!?」とワタワタするリーナの目の前で

作戦が失敗して一瞬唖然としていたオークが改めて牙を剥いて叫んだ。

「グルガァァッ!!!」どうやら戦法を変えたらしくこれでは逃がして貰えそうにない。

何故なら彼女の後方ではルゥスとオークが絶賛交戦中だからである。

「勘弁してよぅ。逃げ損ねちゃったじゃないのよっ!もぅ!!!!」

と怒ってみた処で茂みの向うの方で戦闘中らしい彼には聞こえない。

「あぶないっ!!」

 オークがそのこん棒を振り上げ彼女らに振り下ろそうとした時、今度は別な人物が

彼女の前に割り込んで来たのだった。

オークが出てきたのは偶然かそれとも仕込みなのかは置いておいて次回も戦闘シーンです。

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