装備画面
好奇心も程ほどに
これでよし。腰を下ろした背後には木の根元があるので後ろからは周りこまれない筈じゃ。
「では、改めて『ステータス』『オープン!』」
名前:未設定
性別:♀
種族:異界の『玩具』。タイプ:ケモノ/キツネ
年齢:1歳
レベル:01
経験値:01/10
HP:10/10
MP:08/08
INT:02
DEX:03
VIT:02
AGE:02
スキル:共通語Lv.0 自己再生Lv.0 自己進化Lv.0 鑑定Lv.0
スキル控え:ナシ
「ふむ。では、装備とか持ち物はどうやって観るのかの?」
と画面を見つめてみる。どこかにそういう画面への短縮ボタンみたいなモノが・・・これかな?
ステータス画面の横の枠の飾りのとんがっている部分が明らかに三角に区切られていた。
目線をそこにもっていくと僅かに凹んだのでグイっという感覚で強く見つめてみる。
「あ、押せたわ。なんか不便じゃのぅ。これでは一々押す度に目が疲れそうじゃ。」
ボタンを押す度に『ストレージ』『イークイップ』欄へと切り替わり最後に元の画面に戻る。
「えーと。これは個別に画面を呼び出せるかの?『ストレージ』『オープン』!」
と唱えてみると『ステータス』画面の上に重なる様に『ストレージ』画面が呼び出された。
「ほぅ。多重窓になったか。では『ステータス』『クローズ』! 」
すると消えた『ステータス画面』に代わる様に『ストレージ』画面だけが拡大され残った。
「何じゃ?『薬草』すら無いとわ・・・回復手段は・・・あ。そういえば今は『玩具』じゃったわ。」
物の見事にすっからかんの画面に内心頭を抱える。
「うぐぐ。いくら『自己再生』があるといっても他の回復手段が分からんのは痛いの。」
と『ストレージ』欄を『クローズ』し、今度は『イークイップ』欄を呼び出してみる。
装備
頭:木のヘッド(極小) タイプ/キツネ
胴体:木の胴(極小) タイプ/キツネ(♀)
前脚:木の右前脚(極小) タイプ/キツネ
前脚:木の左前脚(極小) タイプ/キツネ
後脚:木の右後脚(極小) タイプ/キツネ
後脚:木の左後脚(極小) タイプ/キツネ
尻尾:木の尻尾(極小) タイプ/キツネ
その他:ナシ
・・・うん、まぁどうせこんな事だろう事は分かってはいたのじゃ。しかし(極小)とはの。
「これ以上小さい状態が無いという事はある意味朗報ではあるが。これってパーツ外せるのかの?」
と恐る恐る右前脚を目線で動かし欄外に外す様にずらしてみる。
「んでは、装備解除っと。」
ここでいきなり全身をバラしてみようとしなかったのは彼女に取って幸いであった。
「ボテ。」右前脚が肩の所から外れ無常に地面に転がる。
シーーーーン。
これってば『口』があれば口が開いたまま閉まらないって奴だよねー。
ってそうじゃなくて。
『玩具』をバラす時には箱の中でやらないと部品に逃げられません?