進むイベント
乙女ゲー部分のイベントが進行する様です。
それはとある日の昼下がりの時刻。
どたどたどたどた。
コンコンコンコン。
「はーぁい。今でまーす。わっ。」
ミィナが驚いた顔をして迎えたのは女子の生徒会会員の様である。
「ちょっ!?ど、どうしたんですかっ!?顔色変えてっ?」
とミィナが入口で応対しようとしているらしいが
ズカズカと無視して部屋の中に入って来たらしい彼女。
ギロッ。と私の方を観たりベッドや清掃用具入れを覗いていたみたいだったが
ミィナの方を向き直り、
「ちょっと聞くけどリーナ何処かに隠れてるか知らないかしらっ!?」
と詰め寄っている様である。何事かの?
「え?え?リーナなら一人向けの楽なクエストに出てるハズですけどっ!?!?!?」
とミィナが答えている。
「は?」とその女生徒が片眉を吊り上げている。
そうそう最近はリーナもリハビリ兼ねて軽めの採取クエに出る様にしておるんじゃよなぁ。
本来なら1~2年生向けのクエらしいがミラも居る事だし簡単に許可も出たんだとか。
「昨日、明日クエストに出るって聞いてますし、行く時に先生とこ寄ってる筈ですけど?」
とミィナがリーナから聞いてるだろうスケジュールを告げている。
「あ、なんなら先生ところにあたしが聞いてきましょうか?」
とミィナが気を聞かせてその女生徒に言うと、
フン。と荒い鼻息を吐いて
「別にいいわよ。こっちで確認取るから。」と一人プンプンしながら去っていった。
「なにあれ・・・」とミィナが呆れた顔をしていると
アンヌが別な方向から入れ替わる様に歩いてきたらしい。
「あ。ミィナ。ちょっと小耳に挟んだんだけど、どうも雲行きが怪しくなって来たみたいよ?」
と何時もの様にヒューイを引き連れ部屋に入って来つつ言う。
「雲行き?一体どうしたっていうのよ?」とミィナも怪訝顔。
顔が広いとは言っても今期は皆クエで飛び回っているからか今日の所はアンヌより出遅れた様じゃな。
「それがね・・・」
とアンヌが深刻な顔をしてひそやかにミィナに語った事は私も驚く様な内容じゃった。
そろそろリーナ周りに暗雲が立ち込め始めた様です。さて、その気になる内容とは?




