スキルチェックと現実
バケてるのは説明文だけ?
そんな感じでもって気が付けばこの“異世界”とやらの森に転送されていたという訳なのじゃが。
「はぁ。それにしてもこのスキル郡は一体なんじゃろな?『鑑定』出来れば良いが。」
とため息を付きつつスキルに『鑑定』が通用するか試してみる。
「スキル、『鑑定』。」と『ステータス』画面のスキルに対して『鑑定』をしてみた。
:共通語Lv.0
*o`s****・・・・
:自己再生Lv.0
*‘mせsmせtぬ・・・・
:自己進化Lv.0
A@Sお#9lmね・・・・
:鑑定Lv.0
OMSえあmんtmm・・・・
「酷いなコレは。文字バケしとるではないか。むぅ。『鑑定』しまくらないと中身も分からんのか。」
一応鑑定しなくても内容は推察出来なくはないが、最初期値ならこんなモノだろう。
「しかも『スキル控え』とか明らかに欲しいのは自分で手に入れろって事じゃよなぁ。」
と重い腰を上げキチキチと森の中を移動し始めた。
「売り物として店頭に並んでればこの『世界』の事とか簡単に分かりそうなモンなんじゃがのぅ。」
と己の今の境遇を嘆いてみたりする。
「まぁこの『世界』に可動フィギュアの類いが無ければ悪目立ちしてしまうじゃろうが・・・」
と目の前に展開したままの『ステータス画面』を今一度見やる。
「『玩具』とある以上はこの世界にも似た物があると考えられるのではあるが。」
とここで歩みを止めて小首を傾げて考えてみる。
「『ステータス』・・・うーんと。『クローズ』っ!! おし。仕舞えたのじゃ。」
と『ステータス』画面を仕舞えるのを確認しつつ呟く。
「しかしこの状況ってひょっとしなくても。『捨てられてた『玩具』』扱いか何かなのかのー。」
とテクテク脚を大降りにして歩いていく。
「はて。そういえば。『ステータス』があるという事は他はどうなってるんじゃ?」
ギシッ。と前脚を振り上げたまま硬直する。
「『装備』とか今どういう風になっておるのか確認出来れば良いのじゃが。」
と腰を再び下ろして周りを確認する事にする。幸い周りには誰も居ないみたいだし。
店頭に並べられたら並べられたで大変そうですがね。