キツネヒトの耳は地獄耳
お邪魔キャラ?それとも・・・
簡易召喚魔法陣での『帰還』を試された時は正直ビビったのじゃ。
簡易とはいえ『異界』に送り返されるのかのと思ったけど
蓋を開けてみればミィナの元に逆戻りな結果だったという・・・
あ。因みに私の名前なんじゃが『ソラ』になったのじゃ!他の候補としては
『マリー』だの『ルナ』だの『ユナ』だのいろいろあった様なんじゃが
どうにもしっくりくる物が無かったようでの・・・
私の目の色が蒼色っぽいからその名にしたらしいわ。
安直っぽいが『駄狐』とか4大稲荷な名前付けられなくて良かったのじゃ。
リーナは龍の子に『ミラ』って付けたらしい。
何でも一族の偉大な『鳥巫女』様の名前の一部を頂いたそうじゃが・・・良いのかそれ;
後、焦げを治すのに回復魔法掛けられたりしたら治るの早まったのが良いが
不味い傷薬とか飲まされる羽目になるとわのぅ・・・
というか効いた事自体が驚きなんじゃがな。『召喚獣』補正が付いてるのかも知れん。
まぁそんなんで足元はおぼつかんが『自己進化』前位には動ける様になったのじゃ。
まだあっちこっちギシギシ軋むし移動速度もまだしゃれにならん位遅いが
『名付け』の効果もあるんじゃないかと内心思うておる。
そんな時。休み時間に「よーす、ミィナ。ちーと良いかー?」と
何処か投げやりな声が聞こえて来て別なクラスの男子の一人が話しかけて来た。
こっちがヨチヨチ歩いてるのを見守ってたミィナが振り向くと
狐耳尻尾な男子がひょろひょろと近づいて来た所じゃった。む。こやつは確か隣のクラスの。
「あれ?『クィナ』君じゃん?何か様?」とミィナが小首を傾げてる。
ミィナよ。交友関係が広いのは良いがこやつはどうかと思うぞ?
雄の狐族って皆態度こんなんなのか?同属?嫌悪になりそうじゃ。
兎に角こやつは耳が早くて噂話の類いには喰い付き過ぎるんじゃよなぁ。
「あ、いや小耳に挟んだんだけど、あの『ミレーヌ』様とお友達になったんだって?」
お主の場合小耳ではなくてその焦げ狐耳でじゃろうが。
「ゔ。流石に耳が早いわね。それが何か?」とミィナが〝あえて”言葉少なげに答えておる。
クィナはそんな事にはお構いなしな感じで
「あーやっぱしそうだったか。やっぱ龍の雛関係で?」といきなり核心を付いてくる。
むむ。まさか引っ掻き回わすだけ回して後は知らんぷり決め込む心算か?
あ。ひょっとしなくてもこやつ乙女ゲーのお邪魔キャラポジじゃな?
「えー?・・・多分、違うと思う。」とミィナも少々考え気味。
こーゆータイプは受け答え間違るとそれをネタにしてまた誰かに突撃しては
間違った認識植え付けて影で楽しむ癖あるからのぅ・・・やっかいじゃな。
「あれ?そうなの?てっきりそっちが目当てなのかと思ってたよ。」
と左程驚いてない様な表情作っておる様じゃが耳は正直じゃの。
ピコピコ動いておるぞ?まぁ尻尾は訓練してるのか碌に動かん様じゃが。
「所でコレ、本当に『召喚獣』なんだな。唯の『玩具』なら勝手に動かないし。」
さり気なくこっちに話題を移した様じゃがまだ何か聞き出す心算か?
というかコレ扱いってどうなのよ?後で呪ってやろうか?狐族でも容赦せんぞ?
「むぅ。コレじゃないよ。その子は『ソラ』って言うのっ!」とミィナが頬を膨らせて抗議する。
そうじゃそうじゃ!あ。『名前』の情報GETしよった。やるのお主。
狐と言えばやっぱこんなポジ役ばっか?ですよね。彼の真の役割はいったい・・・?




