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生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
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そつぎょうしき

予告通り、本編の最終回となります。

本日は『龍凰学園』の卒業式じゃ。堅苦しい学園長の挨拶の後は

貴族な方々の卒業証書から先行して授与されていく。

 ミレーヌ様とか俺様王子とかはこれから社交界デビューだかに向けた

大学だか専門学校的な物に進学するらしいんじゃけれども、それはそれで大変そう。

 大学って言えば遊ぶ学生なイメージがあるらしいがある意味本気で

遊び(社交)を学ばないと行けなかったりするらしいからな。

 要は学園で学び切れなかった部分や領地経営とかの小難しい上級者向けの

授業を受ける場らしいがの。リーナやアンヌなんかはそっちに進んだ方が

いい様な気がしないでも無いんじゃが、所謂中間層を目指したいらしくて

進学は断念したんじゃと。とりあえずミィナとキィーロとアンヌとリーナの4人と

私ら召還獣の2匹と1羽で組んで各地を回るという冒険者家業をする事になったんじゃが

それでいいんかのぅ?『召還獣』仲間も増えるのかな???

 因みに私は『ステータス』確認したら『ノ』が取れて『狐稚児巫女』に

なっとったけど、哺乳瓶から牛乳瓶にランクアップしたって意味合いでいいのかな?

 リーナの進学断念理由は多分『乙女ゲーム』なフラグ回避の意味合いが強い

みたいじゃが「3作目の分が一番不明なのよね。一番出来が悪かったし。」と

貴族な方々とかと関わりが将来まで続く様な、予言の様な不穏な呟きをブツブツと

隅っこの方向いて呟いておったりしたから、下手すりゃ私らもそれに振り回される事は

決定事項なのか?てか『乙女ゲーム』の監督だかは何やらかしたらそうなるんじゃよ!?

 将来への不安を若干孕みつつも卒業式は順調に進み、『召喚師』の卵達への

卒業証書の授与が進んでいく。ヒューイを肩にとまらせたアンヌも無事に受け取ってるぞ?

「では、次の卒業生の『召喚』に移ります。ミィナさん、前へどうぞ。」

 お。いよいよミィナの番じゃな?ミィナが舞台の中央に立ち、在校生や既に

召喚を負えた同級生達の前でペコリとお辞儀をする。そして、次の番の

にこやかに笑うリーナの方を見やってから(がんばれ!)と声無き声援に頷いてみせると

壇上の学園長先生の方へと身体ごと振り向き、目の前の簡易魔法陣に魔力を通す。

『召喚魔法陣よ!我が求めに応じ答えよ。我が力今ここに示す者在りっ!!』

初召喚時の時とは微妙に異なる魔法の言葉がミィナの口から発せられ、召喚陣が作動した。

      『出でよ‼我が召喚獣!『『ソラ』』!!』

 狐な横顔のスタンプみたいな黄色な刻印が簡易召喚陣の表面に浮き上がると

尻尾を振るミラに見送られる形で私が私が召還獣の待機所から壇上へと召喚された。

 ちょこんと学園長の方見て行儀良くお座り出来てるかしら?

「おめでとう、ミィナさん、そしてその召還獣・ソラ。君達は今日を持って、

この学園から卒業だ。今後の活躍に期待するよ?これが君と卒業証書とソラの『従魔章』だ。」

という学園長の有り難いお言葉の後、傍に控えていた先生が『従魔章』を私の首に付けてくれた。

 今後はこの首輪モドキが『召還獣』としての私の『身分証明書』となる。

 しかしこれ何か『注連縄(しめなわ)』っぽい気が。デザインしたの誰じゃよ!?

「チリン。」と鳴る銅色な鈴も喉んとこに付いてるし。装備してるとなんか一層

縁起物っぽくなった気がするんじゃが、ちょっと恥ずいな。必要ない時は外しておいていい

言うけど街に入る時とかは外せないらしい。ちょっと凹むわ。

 卒業証書を貰ったミィナが『従魔章』を装備した私に微笑んだ。

 「ソラ。これからも宜しくね。」(こちらこそ宜しく。なのじゃ。)

門番ゴーレム達が見送る校門から出たら、いよいよギルドへ登録へレッツラゴーじゃ!

 まだ見ぬ世界へとその歩みを進める為にっ!!(一応の完)

ソラの初召喚時を若干リスペクトしつつ本編は今回を持って終了となります。約1年間、拙いこの小説にお付き合い下さり真に有難うございました。

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