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生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
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狐軍来たれり(VS????)その②

『音』で攻撃するみたいです。

 何かミィナが吃驚しとったみたいじゃが、弓を引くのにあたっては腕力は

左程重要では無いと思うんじゃよな?身体全体を土台とすればかなり強めの弓

であったとしてもミィナも引ける筈じゃし。問題があるとすれば私の身長のせいで

弓が斜めっとるが戦闘中じゃし作法なんぞにもいちいち構ってられんから

目標を捕らえたらとっとと射る事にする。『弓術』持ってるから補正も効くじゃろし。

「ピィィィィッ!!」迷子防止用としての笛の音を高く奏でながらも

矢は影なボスの方へと飛翔していくのを見送ると、その場から移動を開始する。

何時までも同じ所に突っ立ってたら的になるだけじゃしな。

「えっと。助太刀してくれるのは有難いんだけどっ!?」とリーナが

移動して来た私に対して突っ込みを入れようとするも、それを途中で遮る様に

「ふむ。一応は防御壁だか闇の衣だかは貫けそうじゃな。」との私の言葉で

ボスの方へ「へ?」と言いつつ向き直ってたのと、音を奏でたままのその矢が

黒い波紋を穿つ様に障壁の中へと突入していったのはほぼ同時であった。

 魔を払うのでは無く、魔を破る物。それを矢の形にしたのが『破魔矢』である。

本来であれば先端の『笛』に込められた『浄化』の力をそれが発する『音』でもって

増幅し敵に撃ち込む一種の『音響兵器』。スピーカーな納豆ミサイルの原型じゃな。

 但し、この世界でそれを完全再現するに当たっては今の私ではスキル不足なので

笛の部分には『浄化』では無く代わりに魔力を込める事によって一種の『魔笛』と成し、

その魔笛が発する『音』によって目標となった者の魔術的な障壁を阻害し、

一時的に当たった部分を無効化もしくは減退させる事で貫通力を損なう事無く

目標に到達するという凶悪な武器として使用している点では異なるがの。

言うなればあれは『魔術師殺し』。発する『音』によってピンポイントで

防御魔法の類いを無効化出来るのはいい事なんじゃろうがなぁ。

「ただ、やっぱりと言うか、魔物本体には当たらんかった様じゃな。まぁ、『刃』も付いてない

擬似『破魔矢』では当てたとしても打撃を与えるのが精一杯だったとは思うがの。」

と目で矢の軌跡を追い掛けながら断定する。『狙撃』は相手の姿がちゃんと見えてないと

意味無いじゃろうし、あえて使ってないので当たらずとも仕方が無い。

「は、『破魔矢』!?って、あれ当たってないの!?」とリーナも飛んでった矢の行方を追うが

ボスな影を掠める様に飛んでいった矢は逸れた先の校舎の壁に激突して跳ね返り、地面に

落ちた所で飛び掛っていった魔物の4つ脚でベキベキと踏まれてへし折られてしまった所じゃった。

「むぅ。残りは後2本か。余り無駄には出来んな。しかしあの障壁は邪魔じゃのう。」

と小首を傾げてみる。なんかあのボス猫っぽい動き方じゃったがガタイは熊っぽいんじゃよな。

その割には尻尾は長いみたいじゃし。あ奴の正体は一体何じゃ?まぁいい。

 それよか私にいい考えが浮かんだのじゃが。『音』と言ったらやっぱ『アレ』は外せないでしょ。

しかしそれにはまず、あの『2人』に『お願い』をせんとならんのじゃよな。

私の頼み、聞いて貰えるじゃろうか?

感想にて使用を予測されてしまってましたがその内の一つ『破魔矢』の登場です。『音響兵器』は決して虚構の物だけと言う訳でも無いのですが、どうも中庭ボスとの『相性』も悪く無い様で!?ソラが思い付いたさらなる『音』の正体は次回にて。戦闘シーンも続きます。

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