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生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
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狐軍来たれり(VS????)その①

主人公は遅れてやってくる存在(モノ。ミィナ視点です。

 校舎内の雰囲気が変化する。例えるのならば今まで強風が吹き荒れていた

感じだったのが抑えられて普通の風になった位の感覚にも似て。

「どうやら学園長が学園長室に到着したみたいだな。」

とノシノシと先を歩いていたルゥス君もその変異を感じたのか

小さくホッとした様なため息を付いた。

「これで中庭に居座ってる奴も弱体化して俺達の攻撃が通る様になった筈だ。

 後は俺達次第と言った所だな。どうする?後続を待つか?」

とルゥス君が歩みを止めて私達に問いかけてきた。

「う”-。私はやりたい!今回かなり頭に来てるんだから!ソラの分もぶん殴ってやるわっ!!」

と涙目ながらも声を上げればヒューイが「キューイ。」と声を上げ、

リーナの足元に居るミラもそれに同意する様に鎌首を擡げて尻尾を振る。

「私もこのまま突っ込みたい心境だわ。中庭の奴がラスボスでなくなった以上は

連中の耐性ももう進化しないだろうし、周辺の雑魚掃除だけじゃ割りに合わないもの。」

と、若干趣旨が違う気がしないでもないけどアンヌも私に同意してくれた。

 ミラの火力が制限されてたのって校舎の破損が理由だけでなくて、敵に耐性を

付けさせない為だったっけかな?打撃とか属性攻撃に対する耐性に関しては私も

良く知らないけど相手した魔物は倒してるからそんなに影響は無い筈だし。

「私もやりたいのは山々だけど、ルゥス君はどうするの?出来れば一緒に攻略したいんだけど。」

とリーナが頭を抱えながらもルゥス君にPT申請を打診した。

 私達の役目は言わば囮だし、ソラが欠けてる分戦力低下してる事は否めない事も分かってる。

だから初回攻略の手柄はルゥス君だけに譲っても構わないとは思ってたけど

彼が居ればまず負ける事は無いとリーナが判断したのなら私はそれでも構わない。

 ルゥス君が否と言えば私達だけでも突貫する事になるだろうし足手纏いになる事は変わらない

だろうけど、それでも中庭ボスに対して攻撃しないままでいるよかマシだし。

「君達がその気ならば俺は問題は無い。反って足手纏いになるかも知れないぞ?」

と普段と相変わらずの表情でルゥス君がOKを出してくれたけど、

今、一瞬ニヤリと笑ったよね!?気のせいかな。

 モップを構えなおしてルゥス君を先頭に中庭ボスへと進む。実体は無いみたいだけど

魔力を込めたモップならばどうかな?部活動用倉庫から持って来た武器に換えてもいいし。

そう思ってたら私達の目の前にボスは4つ脚の小山の様なケモノの影の姿を現した。

 ルゥス君が遠慮なく手刀では無くグーでパンチをまず繰り出し打撃を与えようと

繰り出すも、当たる寸前で黒い波紋が空中に生じると打撃が阻まれてしまった。

 流石に完全に受け止め切れなかったのかバッ。とボスは後退はしたみたいだけど

ダメージを受けた気配が無いんだけど?

思わず「うそ!?攻撃通る筈じゃ無かったの?」と驚いて思わず叫んじゃった。

「多分、学園長が学園長室に到達する前に張られた防御呪文みたいな奴の効果が残ってるのね。

あれをまず引っぺがさないと不味いんじゃない?」と冷静にアンヌが分析してたけど、

そっか、ラスボスの支配下になる時にはボスだって抵抗するよね。だからって許さないけど。

 ルゥス君も全力で殴り掛かっていってた訳じゃないみたいだし表情も変えないまま

ボスの反撃をその場で受け流してかわして一歩下がり、体勢を立て直すと今度は小走りで

片足でのフライングキックをお見舞いするも影な右前脚でのカウンター攻撃で攻撃を

殆ど打ち消されちゃったみたい。受身を取りながらゴロゴロと地面を転がりつつ

後退して来たルゥス君を避けつつミラが火炎弾ブレスで追撃を阻止するけど、

ブレスもあんまり利いてないみたいだし、私達だけで突入しなくて良かったと思う。

 初回攻略が大変なのは頭では分かってた心算だったけど実際に体験するのとではやっぱ

違うんだね。もうあの闇の衣みたいな強力な防御魔法みたいのは使えないんだろうけど

迷宮を発見して最初に攻略する人達の苦労が何となく分かった気がする。

「キューィ!」何故か嬉しそうな鳴き声でホバリングしているヒューイがその時叫んだ。

え?とアンヌが後方を伺い、ルゥス君も何事かと片目でそちらを見たので

私もそちらを思わず見る。誰か追い付いて来たのかな?それにしても早いよね?

「あっ。えぇぇぇ!?」トテトテと一人走って来たその子の頭には見覚えのある狐耳が生えており、

私達同様モップを小脇に抱えていたのだけど、目を引いたのは狐尻尾ではなくて

身体を挟む様に装備している練習用の弓ともう片手に持ってた2~3本の練習用の矢だった。

「ぬ?もぅ始まっておったのか!?出遅れてしまったのじゃ!!」とその子は言うと

攻撃途中だったボスの方と私達の方を見るとすかさずスポンと弓から身体から抜き出すと

弓を左手に持って装備しなおし矢を番える準備をし出した。

「助太刀するのじゃっ!!文句なんぞは後で聞く。ほれそこ、何をボヶっとしておるっ!

ミィナとやら。そこから避けんと次の攻撃が来るぞっ!!」と告げるその目は

ボスから離さないのは分かるけど、その弓、ちゃんと引けるの!?

ソラがミィナ達に追い付きました。副題、駄洒落じゃありませんから!?(ぉ。 ボスは次回まで詳細伏せます。戦闘シーン続きます。

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