表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
255/280

卒業式へ向けて

大掃除があるみたいです。

 あの後、入り口を塞いでいた物を必死こいて片して

私の寝床で寝てた身代わりも剣もマントも『ストレージ』に放り込むと

誤魔化し代わりに床を箒モドキを両前足で持って掃いてる時にミィナが帰って来た。

(ギリギリセーフじゃったのじゃ!危なかったわー。)

「あー耳が痛かった。あれ?お掃除してくれてるの?ありがとね。」

(どういたしんまして。なのじゃ!これで多少戻し位置がズレてても問題ないしの!)

 貴族同士とかの『断罪シーン』じゃないから、いきなし廃嫡とか

地方飛ばしの刑とかにはならんだけマシじゃがそれでも先生からの

お小言は喰らってしまったらしくて

「むー。何で私までお説教受けなきゃいけないのかな。」

とか言ってたけど宿題とか山の様に積まれんで良かったの!?

(先生の場の納め方は基本喧嘩両成敗じゃろうからの。お小言で済んで良かったのじゃな。)

 私は単なる巻き込まれなんでカウント外じゃし。昼寝には早くね?的な

突っ込みはされそうにはなったがなんせ私は『狐ヒト』じゃからな。

「種族特性で眠かったんです。」とか言っておけば先生も納得てなモンよ。

 それよりも、じゃ。ミィナ達もいよいよこの龍凰学園から卒業かぁ。

ミィナはこれからどうする心算なんじゃろうか。村へ帰るのかの?

卒業したら学園の学生証な魔力カードは各自が持ち帰る事になる。

後は身分証としてそのまま使う事が出来るんじゃから

宝の持ち腐れになる事は少ないんじゃろうが、問題は私のじゃ。

(学校の休み時間に相当する空き時間は無いじゃろうしなぁ。)

いくら休み時間クエでポイント稼ぎ兼お小遣い稼ぎをしていたとは

言っても卒業用の基準点だかまでには達してないとは思うんじゃよな。

(最悪途中退学扱いになってしまうのかの?まぁそれも仕方が無い事かも知れんが。)

元々は勘違いから貰えた物なんじゃしマイナス評価されたとしても文句は言えんじゃろ。

 後は手っ取り早く卒業と認められるだけの評価をこれから叩き出すとか?

(んな機会あるかぃ。まぁリーナ周りで何か騒動の火種が残ってればまだ分からんが。)

一応『断罪シーン』は終わったみたいだし残るは卒業式位しか思い付かん。

(『告白シーン』があるとすれば私が回避出来んのはミィナ位じゃしまた砂糖吐く準備するか・・・)

「ふぅ。何か気疲れしちゃったな。あ。掃除で思い付いたけどそろそろ荷物纏めないと。」

とミィナがいそいそと気分転換に自分の身辺整理を始めてしまったのじゃった。

(触発されるのはいいんじゃけど、散らかしまくるのはやめてなのじゃー!?)

「明日は学内大清掃かぁ。約3年間お世話になったんだし、

隅々までお掃除しないといけないからソラもお手伝いお願いね。」

とかサラっと急な予定を告げられてしまったけど、泣いていいですか?

先生からの最後の嫌がらせとか思い付きとかそーゆーのじゃ無いですよね!?

(そりゃ召還獣使えば掃除も楽なのは分かるけどさぁ。何か嫌な『フラグ』立ってませんかね!?)

ついうっかり高級な皿とか壷とか割っちゃったりして大損害とか、

アンヌが骨董品見付けて呪われる・・・は無さそうだけど誰かが代わりに自爆はありえる。

(勘弁して欲しいのじゃ。変な封印とか見付かって解いちゃうとかは特にの。)

 だがしかし現実とは非情な物であってその危惧は現実となる。

お世話になった学び舎を綺麗にしましょうね。的な話は良くあるとは思いますけど異界なので現実的な時期とはズレが生じてるかも知れませんね。先生が告げたのは中庭に生徒が溜まってた時なのですがたまたま生徒の頭数が多かったという理由で連絡を横着しただけです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ