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生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
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集う者達

舞台が整うみたいです。

 学園の寮内でミィナ達に来なくても大丈夫よ?的な釘を刺してたリーナじゃったが、

ミィナとアンヌは行く気満々である。

(さて。買って来たばっかで悪いがこの狐の玩具の出番かの?)

召還獣連れて行く様な事では無いし置いて行かれる事は確実なので

後を追うとなれば『身代わり』を置いておいた方が無難なのじゃ。

(ただ出掛けたら出掛けたでその隙に何かされる可能性もあるんじゃよなぁ。)

 晴れた翌日、ミィナが出掛けるのを待って『MAP』で周囲を確認しつつ

ベッドの下から(ショートソード)を引っ張り出した風に装い

『ストレージ』から引っ張り出すと扉が開かない様につっかえ棒代わりにする。

うっかり床とか斬ってしまわん様にマントで包んでおいたけどね。

 後は適当に荷物を重しにすると、『軟化』で扉の隙間から室外へと脱出じゃ。

何かの理由で踏み込まれた際の誤魔化し用に旧都で買って来た狐の玩具には

私がいつも寝てる所で寝て貰ってるので、すり替わりの時間稼ぎにはなる。

(問題は踏み込んだ奴の目的が私の確保だった場合じゃがあれをどう解釈するかな?)

『ハズレ』とか言う紙を付けて置いた方が良かったかもしれんが疑心暗鬼にはなる事は

まず間違いないじゃろうしの。(さて。急ぐか。)

 そろりと中庭に『軟化』で忍び込んだ先では『断罪シーン』が始まっていた。

曰く、ウシの暴走の際に牛舎の扉の前にリーナの持ち物が落ちてただの事の、

曰く、ガヴリンの巣発見の際に掲示板の前でニタニタ笑っていただの事の、

曰く、私の食事の時にミィナ達と一緒になって取り囲んで苛めてただの事の、

まぁ良くも思い付いたと言わんばかりの言いがかりのオンパレードじゃったわ。

「死者の街で馬耳の亡者を炊き付けたのだってあんたなんじゃないの!?

地面にこのあなたの抜け羽根が落ちてたわよ!?」って言われてたりしとったけど

「あの。それ確かに私の抜け羽根だけど、冬羽じゃないわよ?時期が全然違うじゃない。」

とリーナに突っ込まれた挙句、アンヌとかに再鑑定されて当時のじゃないよコレ。と断定された。

 あの時の3人組も糾弾する側に居る様じゃが今指摘した奴ではないので、

へーそうなんだ。程度の顔を晒しておったがそんなんどーでもいい。

 このままじゃキーキーと埒が明かなさそうなので、茂みの後ろの方で『MAP』確認しつつ

狐ヒトに変化して狐メイクを偽装しておいてから助け舟を出す事に。

「煩いのぅ。折角気持ちよく居眠りしておったのに、邪魔なんぞしおってからに。」と

マントを整えつつ彼女らの前に狐耳をなでこなでこしつつ出でてやれば、

あれ?あんた何時からそこに居たの?的な視線が注がれるがこっちも動じないでおく。

「なんぞ私がどうのこうの言っておった様じゃが私はリーナ達に苛められてたりはしとらんぞ?」

とお主らの声は聞こえてたぞ?とリーナの代わりに答えておいてやる。

 苛められてたとかいう本人が言うんじゃ。有無は言わせんぞ?

「え。だってその身長とか馬鹿にされてたんじゃないの?幼すぎるとか?で。」とか

言われてしもうたが、

「牛乳とか良く飲んでるみたいだし気にしてるんでしょ?」とかまでお主が言うかー!?

(幼いのはほぼデフォじゃ!?ほっとけー!?)ムっと来たのでそろそろ奥義を発動する事にした。

 何、簡単な事じゃ。『偽装』を瞬間解除して狐メイクを表し『偽装』しなおすだけ。

ついでに『浮遊』も瞬間的に使って伸び上がってみせてあたかも怒ってますよー!?

的にギロリと見つめてやるというオマケ付きじゃがな。

 だが効果はてき面じゃ。職員室辺りで私のスキルの連続使用の警告が発せられて

直ぐに先生がすっ飛んでくる。後はそれまでの間の時間稼ぎをば・・・

「やぁ皆、面白い事をやってるね。」とそこへ中庭の入り口を見張ってた生徒を押し退けて

現れたのは俺様王子とその取り巻き達。

「えぇ。本当に。久々に面白いお芝居を見せて頂きましたわ。」

と反対側から現れたのはミレーヌ様とその取り巻き達でしたわ。

 わーい。両雄とその取り巻き連中が群れ集う姿はまるで雛壇のお雛様ですね!?

ってそうじゃなくて。事態が余計ややこしくなりそうだから勘弁して欲しいのじゃー!?

 ちょっとだけ雛祭り要素も入れてみました。ソラはソラで身バレ上等で先生を呼んだみたいですが呼ぶまでも無かったかも知れませんね。

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