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生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
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跡地公園

まずは跡地を見学するみたいです。

途中3回程のトイレ休憩を兼ねた小休憩を挟み飛竜(ワイバーン)達に運ばれた

私達の乗った箱群は最初の目的地である、大破壊の跡地の駐車場ならぬ駐箱場に着いた。

「広っろーい。私達の学園のある街なんか丸ごと入っちゃいそうね。」

とミィナが驚いてたけどゾロメカの如く箱から出撃した私らが

上空から見たら小さく見えるだろうかなり広めな跡地じゃったわ。

 横長の黒い複数の慰霊碑やら資料館とかが建てられてる跡地の中心には

爆心近くという事で辛うじて骨組みと縦な外観の壁が数枚といった形で生き残った

溶け落ちかけた石造り風な洋館の残骸が朽ち掛けながらも保存されており、

トリックアート的な骨組みで支えられたその姿に何処かデジャブを感じなくも無いが

私の居た世界のあの大量破壊兵器にはこの近くにあったとかいう小山とかまで

跡形も無く吹っ飛ばす程の威力は無かった筈なので、

あの爆弾よりも強力だったらしい事はまず間違いないじゃろう。

 この慰霊も兼ねた跡地近くは魔属なヒト達な観光客の姿も多いんじゃな?

何処か物憂げな古風な衣装の狐ヒトの女の子とかも居たりしたけど。

 魔属なヒト達のお目当ては主に『旧都』の方だとガイド役のおねぇさんが言ってたけど

おねぇさんも魅了だか何だか知らんが薄いピンク色な微量の魔力を振り撒く魔属な方だったわ。

「うふふふ。やっぱ若い子達の駄々漏れ気味な魔力とか心地いいわぁ。

これが心の荒んだ大人達とかだとのだとお肌にも悪ぃしぃ。」とかちょっと不穏な台詞を

吐いてたりしてたけど、宿で男子を夜中に獲って喰ったりはせんじゃろうな!?

なんかおねぇさん淫魔(サキュバス)系っぽい気がするんだけど。不安じゃ。

 まぁ狐属もあんまし彼らの事は言えない部分があるのは事実でな。

この世界でも実力者に取り入って傾国とかやらかした女子が居たりしてもおかしくはない。

 横長の慰霊碑には分かっている限りの当時の街の住人の名前が刻まれてたりしてるし

今なお鎮魂の儀が行われていたりするが、死ぬに死に切れず魔物となって徘徊する姿も

夜になると見掛けたりするそうじゃからか当然というか夜の鎮魂クエストもあるとの事。

「なんなら一泊して体験してみる?」と悪戯っぽく笑ったガイドのおねぇさんには

ミィナも全力で首を横に振ってたけどそりゃ遠慮したくもなるってば。

さっきの狐ヒトな女の子がこっちみてようやくクスクス笑ってたみたいだけどこればっかりはな。

 ここら辺りに出現するであろう連中はレイスとか言った様な実体の無い

物理無効な連中が多そうだし、だだっ広い跡地内を当ても無くさ迷うって村でやった

肝試しの超拡大版みたいで生半可な覚悟では神経が持たなさそうではある。

 経験値稼ぎたい回復師(ヒーラー)とかには向いているかも知れないが、

そもそも私達は修学旅行中だしな。全力でお断りします!なのじゃ!!

資料館の中に保存されてる資料とか見学した後は皆で慰霊碑の前に並んで丁寧にお祈りし、

各々思い思いに散策した後は跡地から離れて次なる目的地の『旧都』へと向かう事に。

 今回は駆け足じゃったがヒトによってはまたこの地を訪れる事もあろう。

私もいつかは訪れる時があるやも知れんな。

 箱が地面から離れる時に箱の窓に向けて手を振ってたあの狐ヒトな女の子の脚の先が

薄れて消え掛けていた事に私は最後まで気が付かなかったのは言うまでもない。

ガイド役の魔属な方の台詞の一部は初期プロットからの流用ですがここで供養する事にしました。幽霊な狐ヒトな女の子は当然ですが村での肝試しの時の子とは別な子です。

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