沼での激闘(VS魔蛙)
なんとなく気が咎めるし
ザシュ!ドシュッ!!「ゲコゲコッ」村からちょっと離れた沼で魔蛙相手に奮戦中。
スキル『水泳』と『潜水』で水の中に潜れれば魚ともでも戦えるかと思ってやって来たのじゃが。
ふつーに潜れませんでした。いや沈めるには沈めるのよ?石とか咥えてたりすればっ!!
でもそれじゃ『潜水』じゃなくて単なる『沈没』だし。泥の中に埋まりかけて
『浮遊』で水底から脱出して来たけど2度とやらんわ。
『水泳』だと水面では泳げるんじゃがなぁ。そのままでは軽すぎて潜れないのよ。
川で『水泳』もなし。流れの速い所では流されかけたしの。
魔蛙どもも地球の牛蛙よりデカいし毒持ちだし組み付かれるしであれは討伐対象になるわ。
動いてれば魚だろうと枝だろうと『玩具』だろうと絡みつくなんぞ見境いなさ過ぎじゃろ。
因みに今、魔蛙を斬ったのは私の尻尾。『軟化』スキルで柔らかくして
『硬化』スキルで剣状に再形成し『剣術』スキルで尻尾を振り回してるのじゃ。
無論『刃』なんぞ付いてないから斬れ具合はそんなに良くは無いがの。
因みに元の形状に戻すのには『硬化』スキルを解除してやれば良いのは既に確認済みじゃ。
多分『自己再生』も関わってるので余り無理はしない心算ではあるがの。
「なんせ関節部分が増える訳ではないので碌に歩き回る事も出来んかったしのぅ(遠い目)」
今のままでは剣や槍なんかを“手で”持って戦うなんぞする気にもならんわ。
「仮に獣人体形になったとしても、子どもより体躯が小さい時点で怪しさ満載じゃしなぁ・・・。」
尚、『軟化』スキルも『硬化』スキルも自分の身体パーツにしか影響を与える事は出来んかった。
そこらに落ちてる枝とか石とかにスキル使えれば武器とか作り放題かと思ったんじゃが
世の中そうそう甘くはないんじゃのぅ。残念。
倒した魔蛙の解体も終わったしと、ふわ~っと『浮遊』スキルで浮かび上がり辺りを見回した。
『MAP』で敵を確認出来るとはいえ、実際に観た方が早い場合もある。
初回以後は一応用心の為に浮かび上がる時には『遮蔽』や『偽装』も使っているので
魔物や村ヒトにも見咎められにくいとは思うが用心に越した事は無い。
今は蟲に『偽装』して『浮遊』しとるから傍目には蟲が舞っている程度にしか観えないだろうが
うっかり村ヒトに見つかって不審がられて叩き落とされたりするのは願いさげじゃ。
向こうの方が格上だったりしたら『遮蔽』使っててもこっちのステータスは丸見えじゃろうがの。
お。魔蛙発見。早速水面近くまで下降すると『浮遊』したまま水面を蹴って『立体機動』で走り
間隔を一気に狭め、『転がる』で剣型に変形したままの尻尾で前方に大回転しつつ魔蛙に斬りつける。
ザシュッ!!「ゲコォッ!?」いきなり攻撃されてこちらに向き直ろうとする魔蛙に追撃する。
しかし使えんと思った『転がる』や『浮遊』がスキル併用という形で日の目を観るとは思わんかったわ。
「ゲコォォォっ」焦った魔蛙が尻尾剣斬りを避けようとするが逃げる間も与えず真っ二つにする。
沈みかける魔蛙を素早く駆け寄って『解体』しつつ『魔石』を『吸収』して回収。
この魔蛙が持ってるスキルは既に持ってる『毒生成』とかなので
吸収した『魔石』は後で破片にして『自己進化』用に使う心算じゃ。
例の魔石置き場使えばかなり楽なんじゃが出来る限り自前で『魔石』を獲得した方が良いじゃろし。
空中なら例え関節足りなくても『転がる』も使えるのでは?という事で前転大回転斬りやらせてみました。速度出せればもっと斬れ味増したりするのかな。




