小さな掃除屋(VSスライム その4)
毒を使ってみたみたいです。
私はまた動き出したスライムの攻撃を避けつつ再び『立体機動』で
下水路と観察路を往復しつつゴミやらをスライムに射出する。
アンヌの腕から降りたミラの火炎弾ブレスやヒューイの攻撃逸らし
行動で大きなスライムは一歩もその場から動けず留まり続けているので
ミィナ達には被害が及ばないのは良いとして、他の連中は
どうやってこいつをやり過ごしてるのかちょっと気になって来た。
(囮役が出た時点で離脱しとるんじゃろうなぁ。きっと。)
学園に帰る事優先するんならキャーキャー言いながらでも
蹴散らかしていけばいいだけなんじゃろけどな。本当は。
(む。大分『核』が減ったな。そろそろやるとするか。)
私はタイミングを計って下水路を流れて来た野菜屑等を出鱈目に蹴り投げ始めた。
(別段ヤケになって投げている訳では無いが傍目にはどう見えてるかの;)
マシンガンというまででは無いが『吸収』する方も受身を取らねばならず
その身体を『吸収』に適した形へと変化させる。
そこを注視して『核』の動きを見る。(見付けた。あれが『中心核』じゃな!?)
例え投げられてくる物が好物系じゃろうと数が多くなれば大事な部分は
避けさせざるを得なくなるんじゃよな。て事はあそこを叩けば巨体を維持出来なくなる。
私は野菜屑を口に銜えるとスライム目掛けて『突進』で間合いを一気に詰める。
(では行くとするか。『立体機動』!アンド『毒生成』!!)
今まで戦いでは使ってこなかった休眠中の『毒生成』スキルを使用し野菜屑に
付与する。この際レベル不足で毒の効力が低くても別に問題は無い。
スライムがこちらを本能的に『吸収』しようとしたその瞬間を狙い、左前足で
毒を付与した野菜屑をその身体に押し付けてやる。
「!?」普段とは違うであろう『味』にスライムの中の『核』達がその効果から逃げる。
(思った通り!貰ったーっ!!なのじゃぁ!!『毒手』!!」
右脚を『軟化』で最大限まで尖らせ『硬化』で杭の様に硬くした状態で
全力でスライムの『中心核』へ「ドシュッ!!」とパイルバンカー宜しく打ち込んでやった。
当然というか『核』に打ち込んだら素早く『硬化』は解除しているのでミィナ達にはバレてない。
毒を伸ばした脚にまで付与したのはオマケというかより避けの反応を期待した為である。
『中心核』が貫かれたのと全体に毒が回るのを防ぐ為にかスライムの身体が
ブワッ!!と全方位へ向けて金平糖状になり、次の瞬間には生き残った『核』を
内包したスライム達が分離していく。
「今よっ!!」とミィナ達が分離した奴を何体か倒していくが数体には逃げられた模様。
まぁ殲滅が目的では無いし、そんなモンじゃろとしつこく右腕に絡み付いていたスライム
の残骸を毒ごと払いのけつつそしらぬ顔で彼女達の元へと帰っていく。
倒した分のスライムの処理を終えるの見届けたらさらなる奥へと進む。次は地下墳墓部かの?
雑食性のスライムとは言えいきなり毒物を付き付けられたら避けたくなるのは当然ですよね。『巫女』的には初歩の毒物使用はセーフゾーンなのでしょうがヒト相手だと道義的に難しい部分もあるので対象をスライムにしてみました(ぇ。




