案山子の受難
勝手が違う様です。
小部屋の案山子って結構頑丈なんじゃな。
『召喚獣』も練習用ナイフ装備位なら小部屋を使っても問題は無い。
との事でちょいと攻撃してみたんじゃがペシペシ斬った位じゃ
フラフラと揺らぐだけで倒れもしない。
「ガコッ!!」カラン!コロコロコロ・・・。
「こら!狭さを考えろ!!手斧を投げるんなら、こう手首を捻ってだな・・・」
と右隣の部屋の生徒の手からすっぽ抜けた手斧が足元に転がってくるのを
避けながら先生が怒鳴ってたかと思えば左側の小部屋では女生徒が
初級火炎弾呪文を発動しようとして慣れない
長めの杖を振りかぶったせいでか撃ち損ねて天井にちょっとした焦げを
作ったりと結構皆ドジっとる様なんじゃが、
(大体備え付けの武器なんぞうっかり傷付けたら後から代金とか
追加請求されそうで気軽に振れ言う方が無理だと思うんじゃよなー。)
焦げ程度なら修理代金は請求されないっぽいけどペコペコと先生に
謝ってるらしい女生徒が可哀想になったりする。
「あら、ソラはもういいの?じゃぁ今度はあたし!!」と攻撃するのを
何となく躊躇したくなり、すごすごと案山子の方から戻ってきた私を
迎えたミィナが練習用の剣を持って案山子へと代わりに向かっていく。
(あぁ、キィーロに触発されたんですね?ワカリマス。)
「たぁーーっ。とぅっ!!」ぺシ。ペシペシペシ。
一太刀浴びせた後切り刻みまくってる様じゃが何かが違う様な気もする。
と反撃するでも無く藁らしき物を盛大に撒き散らしつつ振動する案山子を
相手に奮戦してる心算らしいミィナの背を呆れつつ見守ったり、
縄で出来た輪投げの輪らしき物をフォルダー毎持ち込んだリーナが
ひょいひょいと翼で投げ入れまくってミラがそれを回収して来るという
半ばお遊戯状態に?を頭上に浮かべてるっぽい生徒達とか
ヒューイだけを突撃させて突っつき回させてるアンヌが先生に
「違うそうじゃない。」と突っ込まれたりとか傍目で観てる分には結構面白かったのじゃが、
案の定というかリーナが機嫌悪そうな女生徒達に絡まれてしまったのじゃ。
「ちょっと。私達が真面目に武器振ってるのに何故輪投げなんかで遊んでるのよ?」
「そーそー。貴重種の龍の雛連れてるんだから火ぃ位吹かせたらいいじゃなぃ。」
「今の状態なら空飛べるんでしょ?もっと別な戦い方あるんじゃないの?」
とかいちゃもん付けられててミィナ達が仲介に入ろうとするとさらにヒートアップ。
流石に武器の切っ先とかでは脅してはいないけど、誰か止めないと先生の雷が落ちそうじゃ。
慣れという物は怖い物で使い慣れた武器以外だと結果がすっぽ抜けとかな事もあるらしいですね。リーナが何故輪投げの輪を使ってたかについては次回にて。




